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良い上司・先輩・先生ってなんなんだろう
明日は立春!節分の今日は大晦日、ということで旧年中の話は旧年中に蹴りをつけたい。と思い、少し心のモヤモヤを吐露します。
昨日こんな記事を書きました。
ダッシュボードを見ると、自分の過去記事の中でアクセスランキング第2位になっていてびっくり。キッチュなタイトルですし、皆様の興味を惹く内容なのですね。記事の中で「直属上司との関係が悪かった為に解雇された」という旨を書きました。ここの部分を少し深掘りしたく、思っていることを今日は綴ります。というのも1/8から今日まで、とにかく生きてく為に先を見ることに忙しく、色んな感情を置いてけぼりにしてきたので。今日は自分の心を甘やかしたいです。
まず前提として、私は「目上の人」に過度の期待を抱きがちで、「人生の先輩とはこうあるべき」という理想がある。そしてそれが高すぎる、と最近認識しています。今日までの人生、それで悉く失敗してきているように感じ。今回も「上司に過度の期待→期待外れ&ダメ上司への嫌悪感からのギクシャク→解雇」だと理解している。最近はいよいよ、「人間なんてみんな弱くて、みんな余裕がなくて、他人に惜しみなく与えられる人格者なんてほとんどいないんだ」「部下や後輩や生徒って、そもそもそんなに大事な存在じゃないんだ」というようなことを認識してきました(以下記事参照)。
では逆になんで私がこんなに「期待」をしてしまうのか。私は物心ついた時から「自分こそが頼って甘えたいのに、大体任せられる役になってしまう」というジレンマがあります。
例えば小学生時代。どうもIQの問題なのか、先生のペースを崩す・平均的な子供のように与えられたものに従う、ということが出来ない生意気な子供だったようです。小1の時はそれで担任から嫌われていた、と母親から聞かされました。で、小2からは心を入れ替え「先生から怒られ嫌われないようにしなくては」と怯えながら生きてきたような気がします。そのせいかいわゆる優等生タイプ/学級委員長タイプでした。中学生でよく覚えてるのは、英語劇部の部活に入っていたのですが中1で何故か大抜擢され役をもらったことがあります。こんな例改めて書き出すとくだらない些細なことですが、こんな感じで何か少し周りとは歩調が揃わないようなことが多く、どこかに「選ばれて嬉しい」みたいな気持ちもあって「自分は特別なんだ」みたいな意識もあったようにも感じます。でも同時に「なんでこうなるんだろう。ああ、目立ってしまうとまた嫌われて怒られる」みたいな気持ちも同時にあったような。その後いろーーーーんな失敗や経験を重ね、30代になってから再認識するのは「甘えたい」という気持ち。アラフォーにもなって恥ずかしいですが、もう認める。私はとにかく「甘えられ・頼られる」けど、こっちが甘えたいんじゃー!!!!!!!!!!!
それと同時に気づいたのは、「私に意味もなく近づいてきたこの人は、『私に甘えて利用しようとしている』んだな」と、相当警戒心・疑いの心があること。うーん、ちょっと偏っているかもしれない。
話を戻し今回のハンブルク滞在&前の会社での体験へ。私は結婚もしていませんし、パートナーもいない、単身で来た外国人。確かに今までの経験値と自分のスキルから、自分の人生は自分で切り開けるだけのパワーは持っている。ドイツ語が話せてドイツ生活3年目。と言っても、ハンブルクは全くのビギナー。普通に考えて日本に居たって、会社に違う都市から引っ越してきて1人単身で新しい人が入ってきたら、ある程度「考慮」ってしませんか?「まだこの人は土地勘もないよな」とか「まだ知り合いも誰も居ないんだよな」とか「引っ越したばっかで生活用品や住環境も整ってないだろう、大変だな」とか。
……でも最近わかってきましたけど、どうもしないみたいですね、そこら辺人間って意外ドライみたいだって。本当に最近、学びました。そんなに余裕ないんでしょうね、皆。私は性善説だし(無理矢理にでもそう思わないとHSPの私の場合は毎日生きていくことが困難なので、良い面を見てるだけなのかもしれません)、「人が良い」(らしい)ので共感性も高いし、お節介は嫌と言え結構世話を焼くタイプ。おそらくですが、自分が今まで幼少から「独り」で切り開かないとならない・誰にも甘えられない局面にいたことが多く・性格上その孤独や不安をよくわかっているので、他の人にそういう自分を重ねてしまってるのかもしれない。
会社の仕事だけが理由で単身ハンブルクに越してきて、滞在許可取得・家探し・家具購入・住民登録等・保険加入等全て自分で自立してやり&少なくとも一度も上司や他の日本人駐在員から助けてもらいませんでした。自分でも助けは求めなかったし、自分で出来たし。勿論サポートは欲しかったものの、他の日本人従業員(=全員、否ローカル、駐在員)達は全て他人にやってもらったと言っていたから参考にならない・親会社からサポートが出ている人達だから経済的な処理も違うし。ローカルと駐在の違いは前職でもよく知っていたし、その上でローカルで雇われる道を選んだのだから文句は言うまいと思っていた。でも後から聞いたら、なんでも親会社の人たちは私のことをドイツ生まれ帰国子女だと思っていたらしく、滞在許可とかを自分で苦労しているなんてことも分かっていなかったようです。想像力が薄すぎて日本人怖いよ。
それでも疑問に思わずにいられなかったのは勤務初日でした。私のEMEAチームメンバー5人、全員オフィスに不在。えっと…いくら会社とはいえ、こんなウェルカムじゃない、他人に興味ないこと、ある?笑。出社してもデスクの位置もわからない。とりあえず手当たり次第に話しかけて、オフィス回って全員に挨拶をして、デスクに辿り着くも拭えない壮大な違和感…その後数週間経って気づくが、どうもEMEAと他のローカルの従業員の間に壮大なギャップがある。皆「EMEAのことは分からない、うちらはドイツとオーストリアの販売担当だから、EMEAのことは無関係だ」と宣う。かつ私はEMEAのチームからは全然ケアしてもらえない・何なら私だけEMEA部屋じゃなく役員部屋にデスクがある。なんこれ?笑。どうも後で分かったことは、EMEAチームの費用は(チームメンバーの給与等も含め全て)子会社のGmbH(ドイツ語で「有限会社」という意味です)が日本の親会社に全て請求しているというお金の流れがあるそうで、それも手伝ってGmbHドイツ人社長はEMEAを自分の会社の一部と考えていない。雇い主のくせに無責任だ。他方日本の親会社はGmbH全体の機能を拡大させてEMEA拠点として打ち上げを伸ばさせたい/その為に駐在員を2年前から送り込んで、EMEAチームを樹立させた、という壮大なすれ違いがありました。もし興味があれば、海外マネジメントの記事をどうぞ…ソッ。
こんな状況を踏まえ、私がこの会社に入ってまず思ったのは、チーム長である上司は過去2年ここで何をやってきたのか…?という点。その位会社のEMEA統合は一歳進んでいない。どころか皆EMEAに不信感を持っている。そして彼の仕事がそもそもお不明なので彼の専属アシスタントとして雇われた私の仕事も不明。書かれていた業務内容は「様々な部署間で、様々な言語での仲介役/日独英で議事録作成・会議参加・翻訳通訳/セールスのアシスタント/トラブルシューティングのアシスタント/プロジェクトリーダー等」であったがこれオールマイティーすぎひん?笑。入社して二週ほどした時にあった技術者同士のトラブルシューティングのオンライン会議では、英語で議事録を取っていましたが商品番号や専門用語が飛び交い、内容把握はできずとにかくオンタイムでメモをするに留まってしまいました。会議後に上司に質問をしたところ「僕に聞かれても分かりません。会議中に左のモニターで製品マニュアル(一つの機械につき優に700ページを超す)を見ながら、議事録をとれば自分で解決できると思いますよ」と言われました。そして議事録を取る意味も「自分が後々親会社に報告する際の材料にする/自分の答え合わせに使いたいから」と説明を受け目が点になったのを覚えています。他にも振られた仕事の例を挙げれば、朝6時半に急にチャットで「明後日納期で、以下要約をお願いします」とだけ届き、ファイルを開けると彼と他の従業員のおしゃべり・雑談だらけのメールやり取り。何を求められてるのかが、まっっっっったく分からないので問うたところ、メール内で機械のコンフィグレーションについて言及してある部分を取り出してドイツ語で結論をまとめて、ドイツ人のエンジニアに共有しろ、ということでした。が疑問点はいくつもあり…①急ぎでもない案件なのに朝6時半にチャットしてくるとは?②プレヒストリー、メールで言及されている件の機械型番、プロジェクトの現状、私がコンタクトを取るべきエンジニアの立場などの説明は一切無し③入社二週間の人間が、何の商品説明や参考資料も共有されておらず、そもそも上司が組んだスケジュールが今日明日びっちり詰まっているのに、どうやったら明後日納期でこれをやれるのか?このくだらない雑談だらけのメールを読ませるのも「すごい!」と思ったし、指示を出すならそれなりの参考文献も出すものでは?ともう頭がFragezeichen(=ドイツ語で「?」のこと)だらけだった。毎日こんなんで疲弊していました。
チーム長の肩を持つならば、彼はそもそもこの駐在ポストのために親会社に2年前に入ったばかりの中途で、商品知識も何もない。申し訳ないが、「THE昔の営業」と言った感じでおしゃべりと多少の英語以外はスキルもない。駐在経験は2年デュッセル・5年シカゴと聞いているのに、海外のセンスがない。そして会話をしていると「自分は決定を下すだけがよくて、仕事は他の人に全部やってほしい」「アメリカにいた時も優秀なアシスタントを雇っていて基本彼女任せだった」等を悪気なく口にする。え、それ私の前で言うってサイコなん?笑。実は2024年6月に単発でこの会社からアテンド通訳の仕事を頼まれたことがあったのだが、そのオーガナイズで彼と連絡を取った際も、信じられないミス連発だった(例:通訳者として私を雇っているのに、違う人の名前が記載されている資料が届き指摘→「社内の連絡ミスです。気にしないで大丈夫です」と上司から返事→前日現場下見に行ったら、調整がされてなく名前の載っている人物は翌日通訳やる気満々)。そしてチーム長は、同チームの自分の部下とどうも折り合いが悪いらしく孤立していて、私を自分側の味方につけて私を通じて他のスタッフと繋がろうとしているようだ。だから私のデスクはチームの部屋に無い・チーム長はEMEAチームと役員部屋に二つデスクを持っていて、私は役員部屋の彼のデスクの向かいに配置されている。そもそもこの部屋割りもドイツローカルから反発の声がかなり上がっていた、と後から聞いた。
「ああ、私の上司は能力不足なんだ…そして親会社とGmbHは壮大にすれ違っている」「この人は私に全てやらせようとしている」と分かりました。私の方はといえば、そもそも未経験の業種、勿論自分でも努力はするけど未経験者を採用したのだからそこのサポートは最低限してもらえると思っていた。別に会社なんて友達を作りにきてることじゃないことくらいわかっているけど、ここまでノーケアなのは・いやむしろそれに加えて私が上司の尻拭いをしないとならない状況は耐えられない。しかも孤立していて相談できる人もいない。EMEAチームとはデスク位置も違って隔絶されているし、GmbHドイツ人スタッフは「EMEAのことは知らん」の一点張り。「うーん…誰も頼れない&味方がいない。身の振り方がわからないぞ、参った」となっていたのが12月でした。
…なんかこうやって書くと、解雇されて本当に良かったです笑。こんな面倒な会社と、あんな非人格的な上司には二度と関わりたくないので、手を切ってもらえて万歳です。
どんどんタイトルと話が逸れてしまっているので戻します。何が言いたかったかというと、チーム長は「私というドイツ帰国子女(ちげぇ)の高IQ専属アシスタントが自分の右手となり助けてくれて、自分の仕事は減るという未来」を描いていたんだろうけど、生憎そうはいかなかった。挙句自分に反抗する部下だったので解雇した、というのが今回のストーリーだと今理解しています。
そしてこうなってしまったのは、とにかく私が「任されがち」というこの個性にも端を発していると思う。そして私が実際に「なんでも任せてください!」って献身キャラならいいのだけれど、生憎そこら辺は現実的で自分には出来る事と出来ない事があると心得ているし、興味の湧かないことにはそこまで一生懸命になれない。
あとは家庭環境のせいか、私自身が「無視される」ことに非常に敏感です。これがトラウマレベルなんだとも思う。誰も帰ってこない、誰も自分のことを見てくれない、自分で自分の面倒を見ない限りは死んでしまう、自分なんて誰からも必要とされていないんだ、というような強迫観念。
どうして頼られてしまうんだろう。IQのせいなのかな。正直にいえば、私自身は自分に特段自信があるわけでもない。今までも何度もとんでもない失敗をしてきているし、自分の未熟さもよくわかっている。アドバイスや助けはウェルカムだ。でも、今までは「この人のアドバイスなら聞ける」という「尊敬出来る人物」が少なかったのも事実。それが去年の7・8月くらいから少しずつ変わってきたようにも実感しています。新しい地に来たので、ガラッと人付き合いも変わりましたし、正直今は元会社の人以外は人格者や心ある友人に囲まれていると思う。
そして私自身ももっと、弱音を吐いていこうと決めた。我慢強いので、あまり泣き言を人前では言わない。苦労話もわざわざはしたくないので、話さない。そうすると、誤解されるんだなってここんところ思ってきてる。
ここから人生切り替えていきたいです。