【オーケストラ】組織と役割をざっくり解説!
みなさんご機嫌よう♪
この前ライブで貧血を起こして、中断したナカジ。です。
いや、、寝不足だった私が悪いんですが、油断しておりましたね、、
来月のLIVEにはしっかり体調整えて準備しますので、どうぞよろしくお願いします♡
ライブ終わりに、一人でお遊び配信もします!!
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さて、本日はオーケストラという組織についてのお話♪
今月から結成された室内楽オーケストラに参加する運びとなりまして(主催側ではない)
実際に1から、となると奏者・コンダクター以外にもこんなに役割が分かれているんだ!と、事に気づかされます。
そこで!オーケストラという団体の『役割』はどんなものがあるのか?
ナカジ。なりに抽出してみましたので、豆知識の一つとして覚えていただけたら嬉しいです♪
※団体によってない役割と、異なる内容の役割もあるので、ご了承ください
それでは、まいりましょう!!!!
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<演奏家組織>
まず『演奏家組織』というのは、【音楽監督・常任指揮者・コンサートマスター・各パートの第一奏者・TUTTI奏者・エキストラ】などを指します。
その他ソリストなど、ゲストを招く事もあります。
その演奏家組織の役割を一つずつ解説していきます。
<音楽監督>
欧米と日本では、捉え方が異なる場合もありますが、実際には常任指揮者と一緒に『自分の指揮にかかわる決定権やコンサートの曲目決定・ソリストの決定権』などの権限をもっています。
決定権はあれど、プログラムについてはそこまで深く関わっていないようです。
一方、欧米の音楽監督は、長期的なビジョンのもと、オーケストラ・聴衆の育成も見据えて築き上げていく事が、日本よりも顕著だそうです。
<指揮者>
指揮者はイメージがつくかと思います。
音楽監督や常任指揮者がタクトを振る事もありますが、外部から招かれて振ることも普通にあります。
外部から招かれた指揮者にとって、既に人間関係が築かれている組織にいきなりアドバイス・やコンサル的なことを任命される役割にもなり得ます。
※↑会社で例えてみました
指揮者と楽団員は、少々距離が開いた存在、、、とも言えるでしょう。
<コンサートマスター>
以下、コンマスと記載します。(※女性の場合は「コンサートミストレス=略してコンミス」)
オーケストラのまとめ役で、指揮者のすぐ隣にいます。第一ヴァイオリンがほとんどです。
指揮者が合図、指示しきれないことを汲み取ってコンマスが演奏で支持を出します。
合図は「身振り・手振り・アイコンタクト」などを使っているようです。
オケという団体をまとめるにあたり、技術はもちろんのこと、人望も求められる存在ではあります。
師匠が関わっているオーケストラで、長年コンマスを努めている方のお話をお伺いした場面がありまして、
『頭が良くて、穏やかな人格者が多い』とのことでした。※例外もあるよ!
臨機応変の瞬時な切り替えも求められるので、頭の回転も必要なのでしょうね。
<楽団員>
首席奏者とTUTTI奏者(トップ以外の奏者)を指します。
楽団員の採用は主にオーディションによって篩に掛けられます。
3ヶ月から一年程度の試用期間を経て、晴れて正団員になるケースもあります。
団体にもよりますが、定年は60歳までであることが多いですが、トップ奏者や役割によって延長されることも。
団員も転職する事は普通にあります。
特に管楽器では、今まで第一奏者だったのに、転職先のオケでは第二奏者にとしての採用で、副旋律に徹底している事もザラにあります。
転職においては実に多様で、海外のオーケストラに行く奏者、サラリーマンに転身する奏者もいます。
とはいえ、枠が本当に少なく、オーディションの倍率もいつもかなり高いので、なかなか席があかないのが現状です。
たいていは、定年まで勤め上げる奏者がほとんどとの事でした。
<エキストラ>
楽曲の編成に対して、楽団員だけでは足りない場合の人数補佐で招かれる必要な存在であります。
欧米のオケはエキストラでもしっかりオーディションを行いますが、日本では音大生やフリー奏者が引き受けているケースが多いです。(ナカジ。の仕事もそのパターンを含んでおります)
エキストラ=略して「トラ」とも呼ばれます。
<オーケストラの関係者は実にたくさん!>
団体を成立させるため、公演を成功させる為に、実はこんなにもいろんな役割があるのです!
合わせてご紹介しちゃいます!!
●事務方(事務局長)
楽団員から事務局側に回る事も多いようです。
楽団員の調整や資金調達などの役回りを担っておりますが、人前で端的に伝える力のある方や人望が厚い方だと、なお重宝されるそうです。
●ステージマネージャー
略して「ステマネ」なんて言われることもあります。
裏方の責任者というポジションで、練習場の椅子・譜面台のセッティングから本番のセッティング、指揮者やソリストの送り出し・セッティングの変更・楽器の搬入・楽屋の準備・花束の手配など、実に多くの仕事を担っているなくてはならない存在です。
ステマネがいるから、公演の流れも把握でき、奏者は演奏に集中することができるのです。
セッティングや楽団員情報もしっかり把握して細やかな神経と先読みする力を常に求められるポジションでもあります。
演奏するより、ステマネが神経を張り巡らしていることもあるかも、、、笑
●ライブラリアン
次回公演の楽曲が決定した後、楽団員のパート毎の譜面をオーダー・管理するとても需要な役割になります。
奏者は決まった時点で譜面ほしいレベル(笑)
同じ曲でもどの版を使用するのか、指揮者によって異なりますので、お伺いも立てて、スケジューリングしながら管理していくのはけっこう大変だと思います。(なのであまり急かせないようにしてるけど、、、)
楽団員の中で兼任される団体も多いようで、その場合は第二セクションのヴァイオリン奏者か他のセクションの方が担うことも多い。
そのほかには楽団員を退職して、この役割に移動する元走者もいるようです。
やはり譜面や楽団についてよく知っている方が適任なのかもしれません。
●トラ係
たいていの団体はトラ係がいるそうで、エキストラ奏者を集める仕事になります。
「押しが強くて断りにくい」と思われるタイプが適任、とも言われています。
主に夜活動している奏者は、なかなか連絡がつかないことが多いので、連絡も深夜になってしまうこともあるようで、アポを取るのも大変な場合もあるのがこの係の定めでもあります。。
<まとめ>
本日はいろいろと割愛した内容もありますが、オーケストラに関わる役割についてお伝えしました♪
舞台上で登場している団員以外にも、実に様々な役割が絡んできて公演を迎えることが出来ているのですね。
次回は「オーケストラ別楽器の役割と性質」について、ナカジ、なりの見解を述べていこうと思います。
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