おそろいのミサンガは見えないけれど
「夜、寝れた?」
お互いがそうやって聞き合って、くすっと笑ってしまう2日目の朝だった。
東側の小窓を開けると、朝の透き通った空気の香りと共に光のシャワーが降り注ぐ。
そしていつものように私がお香を立てて火をくぐらせると、香りとともに煙が舞い始めた。
その自由自在に舞い踊る煙に自然の明かりがスポットライトのようにあたって幻想的だった。そんな空間を私たちは体育座りになって、並んで無言で見つめる。
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