不登校になったことでマイナスを探さないで まず自分を理解し、癒して、認めよう!
私が息子たちの不登校で体験して、感じたことのシェアです。
私の個人的な体験と感情と気づきの視点で正しいことではないのですが、この視点から眺めてみて、もし参考になること、気づくことがあるかもしれないと思い、書いてみたいと思います。
自分のダメや足りないばかりを探していた
自分の良くない所、足りない所を見つけて、改善したり、能力を上げることが解決につながると考えやすいなと思う。
そのため何か不快や困ったことが起きると原因を探そうとする。
それは脳の元々の機能でもあり、教育や育ちの中でそれを強化するような関わりや体験が多かったなと思う。
もちろん問題を見つけて、改善したり、足りないものを補うことで解決することは在る。
でも人間はそんな風になっていないんじゃないかなと感じる。
何故なら私は長年自分の子育て、自分自身の良くないところ、足りないところを探して、改善したり、子ども達のとって良いように変えたり、散々本で必要な知識を学んできたけれど、それが更に自分自身を信頼できなくなったり、ダメなやつだと感じてしまったり、自分のやってきたことで自分を責めてしまうことにつながったから。
そしてそれが習慣になり、自分のダメを日常で探して、責め続けていたんだと自分と向き合い、思考や感情を眺めていく講座に参加して、痛感した。
ここ数年睡眠障害が在り、パニック障害がどんどん酷くなり、不安から甘いものが必須になりと身体や行動にその弊害がたくさん出ていた。
またNVCを学んで、実践する中で自分の感情やニーズを抑圧するしかなくなっていて、どんどん自分から解離していたなと感じています。
ありのままの自分で居られない状態。
自分を信頼できないので、他の人や社会の正しさに振り回されやすく、そこでもまた自分を責めてた。
そして自分を脅して、無理をさせ続けてきたなと思います。
良くないこと、足りないことを探していると、
どんどん自己信頼が減く
モチベーションやエネルギーも減っていく
それを何年もやってきてしまったなと思います。
誰だって失敗や傷つき、不得意、残念に思ってきたことが在る
失敗や傷つき、不得意、残念、思い出したくないことは誰だって在る。
育ち、成長、生きることはその連続から学んで、自分が何を大切にしたいのか、それにはどうしたら良いのかがわかっていくことなんだと思う。
だから振り返ったら誰だっていくらでも出てきてしまう。
それを思い出し、今の結果の原因としてしまうことでダメなこととして強化してしまう。
それが自分の中に起きていたなと思う。
私はダメな事探しと、改善や適合中毒になっていたなと思う。
でも自分の不得意なこと、やりたくないことに出会う。
そんな自分も責めるという、今思うとどんな罰や虐待をしていたんだというようなことを自分にやり続けてきた。
これでは自分を信頼したり、力を発揮したりできなかったよなと思う。
家事が以前よりできなくなったり、人との関わりや仕事でも自分のダメに注目するようになっていたんだと日常の自分の思考を眺めるようになって気づいた。
ほんと虐待だと思う。
そしてそれはどんどんダメを創り出し、どんどん責めることが増え、力を失くしていく恐ろしいループだったなと思う。
どこでも笑顔でいたり、息子たちを元気づけようとしていたけれど、私の内面はそんなころできる状態になかった。
そのエネルギーは息子たちも感じ取っていただろうなと思う。
そして自分で安心や落ち着きから遠ざかるようなことをしてきたんだなと今は思う。
ほんともうこれをやめたい。
この思考から学んでも自分のダメを見つけるだけになっていた。
ここで私が出会った本の中の一部を紹介します。
『Chatter(チャッター)―「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法』
「循環するネガティブな思考と感情」が本当に危険です。
過去の記憶をダメなことに塗り替えたり、無いものを創り出したり、未来を決めつけてしまう。
思考が創り出したストーリーから感情が生まれ、そこからまた新たな妄想ストーリーが生まれる。
これをストップする必要が在ります。
自分を理解し、寄り添い、共感し、受容しよう
そもそもなぜ自分のダメを探していたのか?
それは子ども助けたいという思いからだと思います。
傷ついたり、落ち込んだり、自分を信頼できなくなったいたり、自暴自棄になっている子どもを見ていて、心穏やかでなんて居られないのは当然のこと。
大切な存在だから何とか助けたい。
その想いから問題を探して、改善すれば解決すると思う。
でもそのために私に実際に起きたのは自己信頼が減る、モチベーションやエネルギーが減る、安心や落ち着きが減るなどでした。
そこで何が必要だったのか?
それはそんな自分を理解し、自分が感じていることを感じて、共感し、受容して、寄り添っていくことだと思います。
自己信頼、安心、落ち着きが戻ってくると、自分の中に在る知恵やアイデア、創造力、潜在能力、可能性につながりやすい。
その為に何ができるのかを最優先に考えて欲しいなと思います。
まず不登校の子どもを支える自分を助けることが最優先だと私は思っています。
共感的に聴いてもらって、自分の感情やニーズにつながる
でも落ち込んだり、ネガティブな感情や状態に在る時にそれを自分だけですることはすごく難しいです。
チャッターになって、「循環するネガティブな思考と感情」のループにはまってしまうのは誰でも同じです。
でもそんな自分さえも自分がダメだからだと感じてしまうことも多いと思います。
それだけ助けが必要な時だという事です。
共感的に聴いてもらう場や人に繋がって欲しいなと思います。
私はそれを何度も体験したことで、自分の安心や落ち着き、自己信頼を取り戻しつつあります。
長年やってきたので、まだ戻ってしまう時は在るけれど、それをありのまま明かして、聴いてもらう人も増えてきました。
私は自分を信頼できなくなっていて、自己否定ばかりになっていたので、人にありのまま明かすことがとても危険なことだと思っていたんだなと今は思います。
実際に相談に行って、何がダメで、どうするのが正しいのかを強く言ってくる人もいたので、相談することが危険だと感じることも多かったです。
長男が不登校になった15年前は不登校は過干渉が原因で、子どもの意思に任しておけば自然と子どもが力を発揮すると言われることがとても多かったです。
それが見守るだけになってしまうことや親が自分を責めることにつながっていたなと思います。
私はNVCの共感的に聴いてもらうことに力が在るなと感じています。
感情が伝えているニーズにつながる聴き方
NVCで自分の感情とニーズにつながったり、コミニティで感情とニーズを共感的に聴いてもらったり、他の人の感情とニーズを聴く体験を何度もしてきて、ネガティブ感情が伝えているニーズにつながることが重要だと感じるようになりました。
NVCでいうニーズとは
満たしたいこと
大切にしたいこと
必要としていること
体験したいこと
願い
ここにつながることで、自分の感情や自分自身を信頼できるようになっていきました。
どんな感情の在っていいし、そこに大切なメッセージが在る。
ここを体感していくことで、自己信頼できるようになっていったんだと思います。
そしてNVCでは一人一人の感情とニーズを尊重します。
境界線を引き、お互いの感情とニーズをテーブルに出し合い、それぞれのニーズを叶える手段を共に創造していく。
これは自分の感情とニーズが在っていい。
子どもたちにも感情とニーズが在る。
それぞれの世界が同時に在って、それを尊重することが重要。
これを実感していく体験でもありました。
大人が自分の感情やニーズ、自分自身を信頼すると子どもの感情やニーズ、自己信頼を支えられる
自分の感情とニーズが明確になると、子どもが自分と違う存在だと理解できて、そこに信頼が生まれます。
そして子どもが自分の感情とニーズを感じて、自分を理解し、共感し、受容することで自己信頼が回復し、どうしたいのかがわかっていくと自分のことで実感できます。
またそこには体験、感じることが必要で、そのスペース(時間と空間)を安心してとって大丈夫だと支えられると感じます。
また、大人が安心や落ち着きを取り戻し、自己信頼していくことは子どもの安心や落ち着きに大きな影響を与えると感じています。
私は息子たちが不登校になったことで、我を忘れてしまっていたなと思います。
あの時、ありのままの彼らの気持ちを聴いて、それは何が大切なのか、何を願っているのか、どんな風にできるのか、どんなサポートが必要なのかを彼らが自己否定せず、じっくり感じて、話して、受け取って行けたら。
安心の中いろいろ挑戦できたら良かったなと思います。
でもそれは今だから言えることで、その時その知識もなかったし、私にもサポートが必要だったけれど、それが無かった。
だから過去を責めるのではなく、今何ができるのかに意識を向けていきたいと思います。
後悔したり、自責してしまう自分も受容する
後悔したり、自責してしまうこともダメだと責めないこと。
だってそこにもニーズが在るから。
力になりたかった
可能性をサポートしたかった
安心や自己信頼を感じさせてあげたかった
愛情や信頼、共感、理解、つながりなどのニーズが在る。
そこに在るものを見て、受容していくこと。
それが自分の力を取り戻すことにつながると思います。
今苦しい中にいる
自責してしまう
後悔が消えない
そんな時はぜひ共感的に聴いてもらえる場や人に繋がってください。
またそれが今必要だとリクエストしてください。
子どもを支えるためにまず自分を助けてあげるにはどうしたら良いのか。
そのために協力やサポートを求めることもとても大事です。
それが難しい場や人の時も在ります。
相手にも状況や信念が在り、それを変えることは難しいので、自分の今に合ったサポートをしてくれるところに繋がりましょう。