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ライターの一日

「あやさんって、いつ原稿書いてんの!?」
「夕飯とかいつ作ってるの!?」

私と同じく、ライターを生業にしている友人たちから、よく聞かれる言葉です。
普段、友人たちとはLINEやXでやりとりをすることが多く、なんとな〜く今、私がどんな仕事を抱えているのかが伝わっているから、そう聞かれるのかもしれません。

私は「取材ライター」と呼ばれる類のライターです。
基本的に取材に行って話を聞き、原稿を書いて提出するという仕事の流れが大半で、1週間のうちに3〜4回ほど市内外に取材に出ることもあれば、全く取材を入れないで原稿書きに徹する週もあります。
「めちゃくちゃ仕事抱えてそう」と言われますが、そんなことはありません!抱えている案件の本数でいえば、Xにいるライターさんたちの方が多いと思います。

さて一方で、私は40代のおばちゃんであり、小学生と幼稚園児の子どもがいる、いわゆるワーキングマザーってやつです。

一日のうちにやることといえば、家事!育児!仕事!の3本柱。

何かを考えたり、何かをしたりする必要のない“無”の時間を、ほとんど実感できないまま、日々、めまぐるしく過ぎていく毎日。
冒頭の友人の言葉を聞いて、「そういえば、私ってどうやって過ごしているんだろう」と、自分を振り返ってみたくなりました。

全く需要はないでしょうけれど「私の生活、興味持たれてる」と前向きに考えて、ライターの1日のスケジュールを綴ってみようと思います。

実録!地方在住、42歳ライターの一日

全くそそらない見出しを付けてしまいましたが、はい、現実を見ていきましょう。

私の一日は、大きく分けて、午前・午後どちらかに取材がある日、1日取材が入っている日、取材がない日の3つになります。

【例】午前中に取材がある日
▶︎5時
起床。5時半から6時半まで、前日にやり残した仕事をする時間
▶︎8時
家を出発。朝早い取材の日は、夫が子どもの送迎担当。

▶︎9時〜12時 
取材。大体9時スタートの昼前終わりが多い。お客さんとランチをして帰路に。

▶︎13時半すぎ 
帰宅。帰ってきてまず文字起こしだけでもしておく。

▶︎14時〜16時
溜まっている原稿書きや資料整理。早く書けそうなものはなるべく数時間で書き上げて、大物の原稿は数日かけて書くことが多い。必ず1日1〜3本は書き終えることがマイルール。
原稿書きの合間に洗濯や家の中の掃除をする日もあり。

▶︎16時〜17時
夕飯作り・幼稚園の迎えなど。
火曜と木曜は子どもたちの習い事の送迎あり。

以下、夕方の予定は曜日によって予定が変わります。

★月曜18時〜20時、木曜17時〜19時、火曜・金曜19時〜21時に息子のミニバスの練習の付き添いあり。
★下の子はまだ小さいので、月曜は17時、火曜・金曜は17時半と、ミニバスの練習に行く前に夕飯を食べさせることが多い。上の子は練習後に食べることが大半。夕飯の時間が何回もあるようで面倒くさい…!
★体育館は暑かったり寒かったりするので、1時間くらいは車の中で原稿書きをしたり、下の子と買い物に出かけたりすることもある。下の子はいつだって道連れ。

▶︎19時半〜20時半 
曜日によって夕飯の時間はまちまち。子どもの宿題チェック。
夫は大体このくらいの時間に帰宅。息子の殺人級に臭い靴下や練習着を洗濯→風呂上がりに洗濯干し。

▶︎20時半〜21時半 
子どもたちと入浴。皿洗いという名の食洗機ぶち込みは夫担当。
下の子は21時、上の子は21時半までには寝る。

▶︎22時〜23時 
原稿書き(いや、嘘だ。寝落ちする日がほとんど)

▶︎23時 
泥のように眠る…


他、追記
★午後のみ取材の場合は午前中に原稿書き、一日取材の日は原稿書きの時間は割かないで、取材と家のことに全集中。
★一日取材がない日は、午前中2〜3時間、午後3時間を原稿書きやリサーチ、アポ入れ、資料整理などに割く。集中力が切れて書けなくなってきたなーと感じたら、夕飯作りや掃除など家事に費やす。
★水曜日だけミニバスの練習がないので、なるべく取材を入れないで家での仕事に集中する日に設定している。水曜日は息子が早く帰ってきて、友達が遊びに来ることが多いので、なるべく家にいるようにしている。
★土日はミニバスの練習会や大会が入ることも多く、こちらも予定はまちまち。基本、土日の昼間は原稿書きをしないことにしている(というか書く時間がない)。


縛られるよりも 縛りたい真剣(マジ)で

ざーーーーっと書き出してみましたが、仕事をする時間(主に原稿書き)は

取材がない日▶︎6時間程度
半日取材の日▶︎3時間程度
1日取材の日▶︎1時間程度(主に早朝と夜)

という感じでしょうか。

はっきり言って、充実しているだのやりがいがあるだの、大変な中で幸せを感じる♡だの、綺麗事を並べている暇なんてありません。
ですが、会社員時代に8時に家を出て、9時から17時半まで働き、子どもの迎えや夕飯、習い事の送迎とこなしていた頃に比べたら、だいぶ“自由”が利くと思います。

どちらかといえば、私に決定権のない時間に縛られるよりも、自分である程度決まりを作った中で、自分を縛り付ける方が、能力を発揮できるタイプなのかもしれません。
だからこそ、編集プロダクション勤めの会社員を辞めて、フリーのライター・エディターになったのは大正解でした。

とはいえ、もっと効率良く仕事をして、“無”の時間を作りたい。
真剣(マジ)で。

Xで他のライターさんのポストを見ていると、1日に何本も原稿を書いたり、構成案を考えたりされているようなので……すごくない!?
それこそ「どうやってんのさ!?」と聞いてみたいものです。
聞かせてください、そこのあなた!


最後に。写真は5歳の娘が描いた私の似顔絵です。
家で仕事してると、子どもの成長を感じる場面が多いですね。かわええ。

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