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男でも女でもない曖昧なワタシ〜松島彩のLGBTQ事情

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山陰中央新報で月に一度掲載している【オンナでもオトコでもない曖昧なワタシ-松島彩のLGBTQ事情-】の過去記事。写真は、いしとびさおりさんの作品から。現在は、新聞連載はしていませ…
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#島根

LGBTQ事情#1 女の子なんだから。

LGBTQ事情#1 女の子なんだから。

 私は小さい頃、自分のことを「オイラ」と言っていた。

 女の子なんだから、自分のことはワタシと呼びなさい。足を閉じて座りなさい。スカートをはきなさい。「女の子なんだから。」

 どうして、人は性別に私を当てはめようとするんだろう。女の子だけど、ズボンや黒い服が好きだし、足を広げて座りたい。それではいけないのだろうか?

 「女だから」とか「男だから」と口癖のように言う人には、つい反発してしまう。

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LGBTQ事情#9 女の子と付き合った。

LGBTQ事情#9 女の子と付き合った。

 女性へ抱いてしまう恋心を肯定してくれたのは、20歳の時に、レズビアンバーで知り合った8歳年上の女性、ヨウちゃんだった。クールな雰囲気に引かれ、お酒の力を借りて、初めて女性にアプローチした。

 私たちはすぐに恋人になった。ヨウちゃんの運転で横浜の海をクルージングしたり、ボクシングでボコボコにされたり、年末には年越しそばを作ってくれたりもした。

 しばらくしてから、私は女優の夢を諦め、島根に帰る

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LGBTQ事情#8 心の距離感が孤独を生み出す。

LGBTQ事情#8 心の距離感が孤独を生み出す。

「『もしかして』と思う生徒がいて、その子に紹介したい本が山ほどあるんだけど。押し付けになってしまうでしょうか」

 昨年10月、出雲市の平田高校で、ある先生から耳打ちされた。教職員対象の人権研修会でLGBTについて講演して、帰ろうとした時だった。

 本を紹介することが押し付けになるのか、ならないのか。あの日から、ずっと考えていた。散々考えた結果、情けないけれど、私の答えは「分からない」だ。

 

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LGBTQ事情#7 平田高校の先生たちの理解の深さ。

LGBTQ事情#7 平田高校の先生たちの理解の深さ。

 10月、出雲市の平田高校で、「LGBT研修会」と題して、先生方にお話をする機会を頂いた。

 私はLGBTの専門家でも何でもないので、何が話せるだろうかと悩んだけれど。このコラムでひたすら自分の記憶や感情を掘り起こして文字にすることで、新しい気付きを得たり、過去の自分の苦しみを慰められたりととても充実している。「自分を深く知ること」が他者の理解につながるのでは? このコラムを書きながら私が今一番

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