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30.母の味を追って ~おから~

食の見直しを行なっていて気づいたこと。
私が便秘にならなかった理由って、母が作ってくれていたもののおかげかも。

そう思い、薄れていた実家暮らしの食卓を思い出してみると、今必要だと学んでいる栄養素が入った味噌汁や煮物、酢の物などがあった。

でも私は、母はあまり料理をしていないと思っていた。なぜなら、派手な料理ではなかったからだ。お味噌汁もそんなに好きではなかったし、鍋も料理という感じには子供の私には感じなかった。

でも思い出した。
私、好きな食べ物聞かれた時に「おから」って答えてたよね?
その他、ほうれん草の胡麻和えとかかぼちゃの煮物も好きだったなぁ。
ちゃんと、母の味はあったのだ。
お母さん、ごめん。。

そこで母に、どうやって献立を考えていたか聞いてみた。
すると、母も母の味を求めて作っていたことを知った。
おばあちゃんが作っていたものを食べたくて作っていたと。
特にこれが栄養に良いとか考えなくても、昔から作られているものには栄養がたっぷり入っているのだ。先人の知恵はすごい。

そして、私が好きだったものは、私の身体が求めていたものだったのだ。

ということで、おからをさっそく買いに行って、卯の花を作ってみた。母曰く、「味付けは調べて自分で美味しいと思うようにすればいいんだよ」ということで、具材も含めて自分なりに作ってみた。

すると、具材は違っても同じような味付けになり、やはり好きだなと思って1週間毎日食べていた。
すると、毎日快便だった。
もちろんそれまでも毎日便は出ていたが、快便というのは毎日ではなかったので、おからパワーだと思う。
私にとってのスーパーフードは“おから”だった。
調べてみると、おからは不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方が含まれていて、腸内環境を整えてくれるとのこと。
人によってスーパーフードは違うだろうから、細かい理屈はあまり考えないとして、私には合っている食材ということを身体で感じた。

そんな私のスーパーフード、家族には特に何も影響なさそうで、むしろ美味しいとも言わない。。
今まではそういうものは作らないようになっていった。というか、自分だけが食べる料理を作る余裕がなかった。
でも、子育ても少し手抜きできるようになってきたので、これからは私が好きなものも大事にしていきたいと思う。

一つ一つ母の味を思い出しながら、私の味を増やしていきたい。

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