セルフィッシュ・セルフ
真夜中に なんかムラムラ してきたな
ミスターセンクス 心の俳句
世の中なんでもセルフの時代である
真夜中になんかムラムラしてしまったとして
これからシモーヌに会うには遅すぎる
誰もがムラムラを抱えながら生きており
タイミングよくそれを解消
そうできることの方が少ないだろう
そんな時はセルフサービスである
爺行為ではなく自慰行為
寂しさを埋め合わせるように
自らを慰めてあげる
フルサービスにはかなわない
そんなことは分かっていても
合理的にムラムラを解消するのであれば
マスタルバツィオーネは
素晴らしいソリューションおしょんとなる
セルフの素晴らしさを感じていた
ワタクシミスターセンクスに
あるニュースが飛び込んできた
セルフレジを完備する
とあるスーパーで
とある事件が起こった
犯人は高価な商品に貼ってある
バーコードのシールを剥がし
あっちから持ってきた
安価なバーコードのシールを貼る
そのままセルフレジに逝き
安価なバーコードをピッとする
高価な商品が100円
安価な商品が30円としたら
この犯人は70円得できる
それを何度も繰り返していたというのだ
合理化が産んだ悲しい事件
セルフが産んだセルフィッシュ
アイデアには関心する
その発想はなかったのである
しかし他の人たちは
シールを剥がさず購入している
そういうことを考えれば
この犯人は罰せられるべきなのだろう
合理化にはリスクが伴う
レジのお姉さんがフルサービスで
一点一点ピッピしていれば
チェック機能が働き
このような事件には
ならなかったかもしれない
それをセルフレジにすることで
色々なセルフィッシュが想定される
そんなことは安易に想像できるはずである
当然セルフレジメーカーも
不正がないように
色々な工夫をしているだろう
とはいえ100%不正を防ぎ切れない
セルフィッシュの悪知恵は
時に全ての人を欺くのだ
導入すれば人件費が抑えられ
合理的レジ作業が実現する
しかし導入するからには
そういったロスを予定しておくべきだ
ではなぜこの犯人は捕まったのか
みんなは剥がしていなかったからである
マスタルバツィオーネ
シールハガシオーネ
どちらもセルフィッシュ
しかし罰を受けるのはハガシである
少年隊のヒガシには
いつかその理由を聞いてみたいと思う