夫婦や家族〜食の好みの話
年末には年越しそば、お正月はおせち料理やお餅を食べた方も多いと思う。
ウチは父親も私もあまり食べないので毎年おせち料理は用意しないが、雑煮を作ってお餅を食べたり、数の子、海老、かまぼこなどお正月気分を感じられそうな物を食べた。
この時期、主人が1番喜ぶのがクリスマスから年末年始にスーパーでも売り出される塊のハム。まぁ、確かに美味しいよねー。😋
私の主人は普段から日本食、魚介類を全く食べないので、年末の年越しそばやお正月に日本人が好む料理の楽しみを共有することはできない。
でも、それはある意味、「色んな物を用意しなくて良い」となるので、私にとっては好都合 笑。彼は元旦にステーキを食べていた。
日本食と言っても色々あるが、魚系料理の他にもお味噌汁やうどんやそば系の麺類、煮物など「だし」の味がしっかりする料理は食べず、おにぎり、お寿司、たこ焼き、お好み焼きなども食べないし、それに加えて卵料理がダメなので、親子丼やカツ丼も食べない。
冬は牡蠣やカニの鍋なども美味しい季節だけど、主人にとっては罰ゲームのようになってしまうので、家族全員で食べる鍋の時は鶏鍋とか。
魚も卵もアレルギーではないので、若干量の粉末だしを隠し味程度に使った料理は食べられるし、ハンバーグやケーキなどに入っている卵は形が見えないから大丈夫らしい 笑。
オーストラリアの人達にもシーフード好きな人は多いし、主人の家族も普通に食べるのだが、何故か主人は小さい頃から苦手(というか嫌い)だったようだ。
だからと言って、私自身が食べたい物を我慢する必要もなく、食べたい物を食べたい時に作る。
なので、我が家では私と父親が日本食や魚料理を食べたい時は主人が自分で食べたい物を別で作ったり、私が主人用に肉料理を用意したりする。
私と主人は肉料理やパスタも好きだが、父親はパスタがあまり好きではないので、その日は父親だけ別料理を用意したりする。
家族や夫婦でも、やっぱり個々にそれぞれの食の好みがある。皆んなが美味しく楽しめる料理の日は同じ物を食べればいいが、毎日皆んなが同じである必要もないと思う。
苦手な物を無理して人に合わせて食べることはないし、食べたいと思う物や体が欲しがる物を美味しく食べた方が体にも心にも優しく健康的だと思っている。
私が育った時代は、学校の給食で残した物があると「〇〇が食べられませんでした」と連絡帳に毎日書かれ、掃除の時間も席に座って、全部食べるまで頑張るのが美徳!とされる時代だった。まぁ、そのおかげで今ではほぼ好き嫌いなく何でも食べられるようになったのかもしれないが、あの頃は「食べられない物」にばかり注目されるのが結構ストレスだった。
今、子育てをしていて息子の食事の食べ方や偏食ぶりを見ていて思うのが、人にはそれぞれその人のタイミングや時期があるということ。
それはたぶん、赤ちゃんでも大人でも。
最近は、一時期食べなかったトマトやニンジンにも息子自らが手を伸ばして少しずつ口に入れるようになった。
口や体に入る物だから、どんなに小さな子供でも本能で自分の体が必要としている物、食べて体が喜ぶ物をしっかり選んでいるのかもしれない。
大人になるにつれ何でも好き嫌いなく食べられるようになればそれは良いことだが、年齢を重ねても食べられない(食べたくない)物があったとしても、それが息子の選択ならそれで良いのだと思う。
息子が機会を見つけ、「今日はちょっとこれを食べてみようかな?」と思うことができる環境や自らが選択できる環境だけはいつでも与えてあげたい。
家族がそれぞれ別の食を楽しんでいたとしても、美味しい!満足!という幸せそうな顔で語り合える時間を共有できれば私はとても嬉しい。