白ごはんとおかずをまとめてピビンパにしちゃう
もりもりに盛った白ごはん。そこへおかずをあれもこれもと乗っけて食べる(以下、オンして食べる)。和食なら飯碗に乗せるのを、ちょっとボウル型の器に時計のようにおかずを並べていくと…はい!ピビンパの出来上がりです!
そもそもピビンパって何?
韓国料理や焼き肉専門店に行くとピビンパはあるので、日本の皆さんにも馴染み深いと思います。石焼ピビンパなんてジュージューっアツアツをスプーンでよく混ぜて、乗っていた卵が焼き卵状態になったりおこげができたり。
本当に目でも耳でも楽しめる韓国料理の一つ。
現地韓国では定番のごはんメニューで、私はよくランチで食べたり、焼き肉屋さんの〆のごはんで冷麺かピビンパか、で選んでました。
私が過去に聞いたピビンパの由来は2つ。
農家などの繁忙期に食事を一つ一つ丁寧に準備する暇はないので、あるおかず(パンチャン)全てをごはんの上に乗せて1つの皿で食べたという説。
またもう一つは、家臣や食事係などの仕えの人々が台所でおかずの残り物をごはんと混ぜて食べたという説。似ているようですが、どうやらこれには諸説あるようです。
ちなみに、ピビンパには欠かせない唐辛子味噌・コチュジャンの有名な産地、全羅道(チョルラド)には、「全州ピビンパ」といって最もピビンパが有名な街があります。ここでいうピビンパは、石焼ではなくそのまま白ごはんと混ぜるだけのタイプです。
たくさんのおかずをごはんに乗せて混ぜる
この日はたまたま🇰🇷ナムルや即席キムチ風ムッチムなど、ピビンパ向けのおかずがたくさんありました。
基本的に、日中は私は1人ランチで冷蔵庫にあるもので食べることが多く、この日は冷蔵庫を見て1分もしないうちに「ピビンパにしよう!」となりました。キムチはなかったのですが、マクワウリの🇰🇷ムッチムがあったのが決め手だったと思います。
作り方はナムルやムッチム、それと焼き肉などのタンパク質系があれば十分です。現地韓国ですと、ユッケを入れたピビンパもあるし石焼でジュージュー熱々のピビンパ、野菜たっぷりの麦飯ピビンパなど様々です。
当日白ごはんにオンしたものは
・人参のナムル
・ほうれん草のナムル
・豆もやしのナムル
・ポークソテー(焼き肉のタレ炒め)
・ズッキーニの焼きナムル
・マクワウリのムッチム
・卵
・コチュジャン
卵は目玉焼きでもいいです。また、面倒なのでコチュジャンにしましたが、🇰🇷サムジャンという焼き肉の時にサンチュで包んで食べる時の辛味噌ダレを一緒に付けます。
基本的にはナムルがあればピビンパになりそうですね。
他にも、実家では石焼ピビンパをよく母が作ってくれたので、その時は千切りレタスやサンチュをオン、チーズをオン、もちろん刻み海苔もオンなど色々やりましたよ。
石焼ピビンパだと、すぐに混ぜたりせずに一旦そのまま放置します。その時にチーズが溶けたり、おこげができたりでプラスの美味しさができあがります。
▼豆もやしなどのナムルのレシピはこちら
▼マクワウリなど夏のフルーツメニューの記事もあります
混ぜる食文化の韓国
この記事を書きながら、ふと思い出したこと。それは韓国では「よく混ぜる」のが一般だということ。
ピビンパの「ピビ」は「ピビダ」=混ぜる、「パ(正確にはパッ/パプ」=ごはんの意味です。そう、混ぜごはんなんです。
韓国留学時代に、さっと混ぜただけでナムルを先にパクッと食べようとしたら注意されたことがありました(怒ってではないですよ)。
「よく混ぜなさいよ」
ってね。きれいな野菜ナムルの彩りが全部コチュジャンの赤で染まり、跡形もなくしっかり混ぜ混ぜされている状態まで、現地韓国の方々は混ぜます。
これはピビンパだけではなく、カレー(よく下宿先の家族にカレーを作りました)もそう、ジャージャー麺やピビン冷麺もそう!かなり綺麗にそれも細かいとこまでしっかり混ぜ合わせます。
1人家ランチには、ナムルさえあればさっとピビンパを作れそうです。
久々に作ってみたピビンパ。
やっぱり母の料理、石焼ピビンパを食べたくなったので石焼をネット注文しようと思います。