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本質が大事って知っている、でも逸脱することって多いよねって話

子どもの質問はいつも率直で、本質的な質問が多くて勉強になります。
子供が生き生きとした国でいたいものですと思うGWな毎日です。

今日は鈴木敏文さんの言葉を借りてきました。

私たちは食べ物を扱っています。命にかかわる問題を抱えています。お客様の信用を考えたら、商品の鮮度について、絶対に妥協することはできません。味や鮮度のいい商品の追求をおろそかにして、テレビで宣伝して、
売上を上げようとするのは本末転倒です。この場合、組織内部の人間関係は絶対に考えてはなりません。

「こんなことを言えば、商品部に悪い」と思っていたら、落とし穴に陥ります。会社は、経営トップの私のためにあるわけではありません。
もっといえば、社員のために、セブンイレブンがあるわけではありません。だれのためにあるのかといえば、お客様のためです。
この考えに徹底することが、結果として、ビジネスに携わる人々に対する報酬として返ってくるのです。これを絶対に間違ってはいけません。
ところが、往々にして社内では、「俺を通せ」「俺のメンツがどうだ」「こんなことをいえばあいつのメンツをつぶす」といったことが優先されます。
しかし、こんなことは絶対に許されるものではありません。仕事上、正しいことに対して、上も下もありません。既存店の売上が下がってきているとすれば、店に対するお客様の信用度が低下しているということなのです。
なぜ、お客様の信用度が低下するのでしょうか。私たちが基本を守っていない結果です。私たちの原点になる仕事に対しては、絶対に妥協を許さないで厳しく見つめ直さなければなりません。

鈴木敏文 考える原則 から抜粋

当たり前で本質的な文章ですね。
商品の鮮度よりも大きな問題があるわけがありません。そこにいろんな人が関わることで利害が重なり、
なぜか本質から逸脱した結論に導かれることが多いのです。

もちろんお金は有限ですから、お金をかけるだけかける結論だけでは良いわけありません。ビジネスにおける答えは無数あるはずですが、この場合の課題解決において、「商品の鮮度を下げる」方法を取ることはNGということです。

こんな当たり前のことを書いていますが、ふと自分の会社で振り返ってみると、不思議な会話がいっぱいありませんか?
僕は社会人生活で何度も見かけたことがあります。

この本質がぶれず、課題解決の方法を無数に試行錯誤デキる人が、本質的なイケてるビジネスパーソンだと思います。
私は高度にこういう視点を持っている人を数人知っていますが、特大に尊敬しています。先輩でも後輩でも、こういう人たちと仕事をしていると楽しくて仕方ないですよね。

「既存店の売上が下がってきているとすれば、店に対するお客様の信用度が低下しているということなのです。
なぜ、お客様の信用度が低下するのでしょうか。私たちが基本を守っていない結果です。」

まさに自分原因論で、この視点に立ってなければ、本質的な対策に至れません。
今回はセブン-イレブンの話だったので、商品の鮮度でしたが、それぞれの会社に絶対に譲れないポイントはあるはずです。
それが会社にとっての、サービスにとっての、ブランドプロミスであるからです。ここを失ったらなにも残らないですよね。

GWだけにゆっくりこんなことを考えていました。
仲間たちと大事なことを見失わずに、いいサービスにしていこうと思います。

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