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【詩】火葬

冷たくなった頬の横に
わたしとあなたが二人で写った
十数年前の写真を、入れる

わたしとあなたは花に埋まり
やがて棺は閉ざされて
わたしはあなたと一緒に、焼かれる

生者は、死者をふと身近に感じるのだから
その逆もあると信じて、炎に耐える

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ご縁をいただきまして、山梨日日新聞(2021年5月23日刊)「月間誌壇」に寄稿いたしました。掲載の許可をいただき、こちらにも載せます。
10行以内とのご依頼で作成した詩でした。短さの中で何をどう作ってゆけばいいのか、考えさせられました。言葉は、少なくなればなるほど難しいのだと痛感。

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雪柳 あうこ
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