名作ラジオCM_023

■サントリー/サントリーウイスキー
百万人の音楽

AN(男)：150年前の今日　呱々の声をあげたショパンの芸術は　一世紀以上を経た今日もなお　聞く人の胸に訴えるものをもっております

SE：（小鳥のさえずり　谷川の流れ) SI〜BG

AN：人生は短かく芸術は長し　すぐれた作品は長い年月の重みに耐えぬきます
ところで　すぐれたウイスキーが生まれるにも　この長い年月が必要なのです　洋酒づくり60年の伝統が生んだ世界の名酒ウイスキー　このサントリーの故郷は　日本でいちばんウイスキーづくりに適した京都郊外の山崎

SE 〜UP〜BG〜FO

AN：ナラカシの樽に仕込まれた無色透明の原酒はこの天王山の谷あいで　夜も昼も眠りつづけるのです　10年　20年　30年　まろみやコクが加わります

SE (樽をあける音　反響して)

AN：樽があきました　サントリーのゆたかな香りは漂い　今はもう一滴一滴がコハクの宝石のように輝きます　古き良き酒サントリー　そのストレートは古典音楽の香り

SE(ビンからグラスに注ぐ音)

AN：そのハイボールは近代音楽の味

SE（グラスに注ぎ氷片を入れ炭酸を注ぐ音)

AN：あなたのよき友　世界の名曲　そして世界の名酒サントリー　ではこれで洋酒の寿屋提供「百万人の音楽」を終わります

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1961年 ACC 第一回　ラジオ部門　第一位

1960年代ですでに「ウイスキー」のトンマナが確立されて今も、受け継がれているんだなという感想を持ちました。

商品だけでなく、CMにも脈々とDNAが流れている。これぞまさにブランディング。