14歳とホームレス
うちの長男は14歳、中学2年生。
彼に、認定NPO法人Homedoor理事長の川口加奈さんの著書「14歳で“おっちゃん"と出会ってから、15年考えつづけてやっと見つけた「働く意味」」をプレゼントしました。
川口加奈さんは、14歳でホームレス問題で出合って、そのときから「誰もが何度でも、やり直せる社会をつくりたい。」と思い続けて15年間、ずっと活動されている、NPO経営者仲間であり、心から尊敬している社会起業家のおひとりです。
15年続けるテーマに14歳で出合う話は、14歳の彼にとって素敵なロールモデルになるんじゃないか。
表紙も可愛らしいし、中身も文字だらけになっていないし、ムリなく読めるかと思って渡してみたら、さくっと、ところどころ笑いながら読んでいました。
(笑うところとかあったかなと思っていましたが、彼女との面識がすでにあるので、人柄がにじみ出ている文章が微笑ましかったのかもしれません)
ホームレス問題というのは、非常に重たいテーマで、実際につらい事件のことも取り上げられているんですが、それでも読みやすいのは本当に彼女の人柄がよく出ているなぁと思いました。
14歳の感想
長男、3日ほどで読み終えたので、感想を話し合ってみました。
ーどうやった?
15年続けてるってホンマにすごいよな。
こないだ出雲充さん(ユーグレナ社長)の本も読んだけど、2人とも同じこと言ってるように思ったわ。
ーというと?
ずっと信じてやり続けることの大切さ的な?
ーなるほどなぁ。
でも、こんなに大変なことを、どうやって続けてこられたんやろう。
誰も応援してくれへんかったこともあったやん?
川口さんも出雲さんもどうしたら続けられるんやろう?
ーちなみに君はなんでやと思うん?
うーん、こうかなって思うことはあるけどチョットわからん。
信念か、仲間の存在かなぁ。
でもほら、ホームレスの人たちも他の人たちも、なんかやるときって信念持って続けようと思ってやるやん?
それやのに、なんで他の人にはできひんくて、川口さんたちは出来るんやろうっていうのがわからへんねん。
ーほかはどう?
あとは、ホームレス問題と放置自転車問題って2つを組み合わせるっていう考え方がいいよな。
世の中の問題をくっつけて解決するってすごいいいなって。
それと、ボランティア親善大使でワシントンD.C.?
あれすごいな!
アメリカ行けるとか!
14歳と◯◯
親子で30分ほど感想を言い合っていたんですけど、子どもの感想っていいですね!
我々が、日ごろから嫌というほど聞かせれて体に染みついている、
・社会課題を組み合わせで解決するアプローチ
・続けることの大切さや続けられる方法
そういったことを新鮮に受け止めていました。
親として、本人にその意思があれば知る機会をたくさん提供したいと思うし、それをポリシーに子ども達と関わっているので、関心があればと思って本をプレゼントしました。
決して無理に詰め込んでいるわけではない・・・と僕自身は思っています。
あと、もちろん川口加奈さんがそうだったからといって、うちの子が同じように14歳で何かに目覚めるわけでもないし、それを期待はしていません。
それでも、思っていた以上に読みやすくていろんなことを考えてくれたようでした。
友達の本をテーマに親子で話ができるとか、父親冥利につきるってもんですね!
おわりに
本当に読みやすくできています。
日本を引っ張る社会起業家が、14歳がどうやってホームレス問題を身近に感じたのか。
どうして15年というながきにわたって続けてこれたのか。
社会起業の、アントレプレナーシップの、そして日本のホームレス問題の課題図書として、ぜひとも多くの人に、何よりこれからの未来を担う若い人たちに読んで欲しいと思い、14歳の感想を掲載しました。
読書感想文で使いやすいこと間違いありません。