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異常性欲は認知症による認知機能障害の一つ【5分間自己研鑽】

「異常性欲」
この言葉から認知症を想像される方は少ないのではないでしょうか?

異常性欲は、認知症の初期でも発症する認知機能障害の一つです。
今回は、認知症における異常性欲とはどのようなものかを紹介します。


今回の参考書籍は、「一生稼げる脳の作り方 定年に縛られずに自由に生きていく「お金」と「健康」と「働き方」の話(長谷川 嘉哉 著)」です。           参考書籍にご興味のある方は、下記リンクをご利用ください!

認知症を改善し、脳の萎縮を止めるには正しい生活習慣が必要です。
まずは、異常性欲について確認していきましょう。


認知症による異常性欲


認知症患者の中には、異常性欲の症状が現れる人がいます。

異常性欲とは、性欲が量的または質的に異常な状態です。
性欲が異常に増してセックス依存症のようになることもあれば、
通常では考えられないものに性的欲求を感じるようなこともあります。

幼児などの年少者が性欲の対象となってしまった場合、
性犯罪に至ってしまう可能性もあるため注意が必要です。


認知症患者の場合でも、同様の症状が現れることがあります。

人前での自慰行為(いわゆるオナニー)や、
配偶者を押し倒して1日中性行為を求めるという行為が確認されています。

こういった行為は介護者もなかなか医師に相談することができず、
ストレスを抱えたまま介護を続けることになりがちです。


比較的認知機能が保たれている認知症の初期段階でも
異常性欲が現れることもあります。

この場合、認知症であることが理解されずに
本人の性的趣向であると勘違いされてしまう可能性も少なくありません。

そのような勘違いをされてしまうと、
その患者がそれまで築いてきた尊厳が傷ついてしまいます。


このような異常性欲が発症してしまう原因は、
認知症による前頭葉の機能低下です。

前頭葉は、理性のコントロールを司る脳の部位です。
そのため、前頭葉の機能低下により性欲の暴走を抑えられなくなるのです。


異常性欲に効果を認められた抗認知症薬も存在します。
その抗認知症薬はメマリーという名称で、性衝動を抑える効果もあります。

このように異常性欲は薬によって抑えることもできます。
しかし、可能な限り薬に頼らず予防したいところです。


次章からは、薬に頼らずに認知症自体を予防する方法を紹介していきます。


※【5分間自己研鑽】の過去記事は下記からご覧いただけます。

生涯現役を目指せば認知症を予防できる


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