理科系オットの「はじめての筑前煮」
生協からこんなものが来た。
正確に言うと、面白そうなので買ってみた。
「調理用加熱済み野菜」である。
これ、理科系夫の料理への第一歩として良いのではないか?
実験感覚で料理をするため、
すべてのものがきちんと納得しないとできない。
レシピも書いてある。
理科系オットに提案。
あつこ「お夕飯に筑前煮どう?
具材にはあらかじめ火が通っているよ。
レンコンもごぼうも体にいいし、出来たらすごいと思うんだ」
オット、レシピを前にしばし沈黙。
理科系オット「だし汁40CC、どう作るかわからない」
あつこ「おみそ汁に入れている、だしの素を適当に入れて」
理科系オット「適当じゃわからない」
理科系オット「このだしは・・・みそ汁6人分が1袋って書いてあるから」
計算が始まっている。
あつこ「もう思ったようにやってみて。
いっさい文句は言わない。
約束する。
それより挑戦する勇気のほうがすごいから」
「じゃあ、やってみようか」
オット、さっそく買い物に。
見ていると何か言いたくなるから
久しぶりのコメダ珈琲にあつこは避難。
うんうん、久しぶりのシロワノール。
大きめコーヒーだって飲んじゃうんだからね。
(ダイエット中なので
シロワノールはミニにしておいた、気休めだとしても)
お茶して、買物して2時間後に帰宅。
理科系オットの料理は始まっていた。
あれ、タケノコが買い足されている。なんで?
いやいや、わたしはnoteをやろう。
・・・・・・・・。
終わったらしい。
わたしはお魚を焼いて、
あとは冷凍食品でちょこちょこと。
そしてお夕飯。
じゃん。
お、見かけはいい感じ。
お皿を前にして説明が・・・。
理科系オット「具材の量が少ないと思ったから
鶏肉を2倍の量買った。タケノコも買い足した。
だしの素は2グラムにした」
2gの根拠は聞かないでおいた。
何か計算したのだ。
あつこ「なんだかおいしそうだね。先に食べていい?」
理科系オット「いただきます」
えと・・。ちょっと味が薄いかな。
でもだしの味がするから、
これはこれであり。
あつこ「おいしくできてるよ。
最初にしては上出来」
(結婚するまでわたしは料理をしたことほとんどなかった。それに比べれば)
理科系オット「先に鶏肉を炒めたんだけど、鍋底に少しついてしまって」
味が染みてないのは、仕方ない。
わたしだったら、フィスラーで圧力かけちゃうとこだけど。
頑張って作ったことはほめないと。
わたしだったら、という言葉は今だけ封印した。
あつこ「れんこん、ごぼう、にんじん、たけのこ、鶏肉
栄養バランスばっちりだね」
理科系オット「砂糖を大さじ2も入れたから、こんなに入れるんだと思ったよ」
あつこ「そうそう、だって煮物がしょっぱいだけだったら
食べられないじゃない?」
そんなこんなで無事お夕飯は終了。
筑前煮も完食。
あつこ「今度はごぼうやれんこん、買ってきて作ろうよ。
安心安全、量も多めにできるよ」
理科系オット「ごぼう洗ったりするの面倒」
あつこ「皮をむいて、切ったあと、水にもさらさないと。れんこんも」
理科系オット「少し先がいい・・・。」
まあ、急ぎすぎるのも良くないので。
様子を見ながら。
こうして筑前煮の初挑戦は成功。
作り終わってみると、全部任せて正解。
(素材がすでにできていたのが大きい)
ほめるところを探して
少しずつ定年夫を育てていきます・・・。
(できるかな)