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バスケットボール🏀と浮世絵。戦う気持ち、もてなす気持ち、応援する気持ち。


さいたま新都心駅の改札前コンコース

東西80メートルの自由通路。光が差し込み、空気の流れが感じられる。

あれ?何か屋根に貼られている…。

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さいたま新都心駅を出ると、さいたまスーパーアリーナが目の前だ。

さいたまスーパーアリーナでは、オリンピックバスケットボール(5人制)の試合が行われている。(2021年7月25日から8月8日までの日程)


実は、男子3位決定戦・表彰式のチケットが当選していた。8月7日にここに来るはずだった。


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なるほど。出場国の浮世絵風ポスター展示だったのか。


参加国の選手に扮した歌舞伎役者たち



浮世絵ポスターはバスケットボール競技の参加国を網羅している。

男子バスケットボールが12カ国、女子バスケットボールが12カ国で、合計24カ国だ。

着物の柄は国旗から。
背景には国を代表する建物などが。
右上の国旗はボール型。その左側に小さく国名。

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フランスの男子 着物は三色旗。背景はエッフェル塔と凱旋門。


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プエルトリコ女子。 この建物はなんだろう?



こんな愛嬌のある浮世絵もまぎれ込んでいる。

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籠(かご)の球(たま)で、籠球(ろうきゅう)=バスケットボール。
背景は、富士山とさいたまスーパーアリーナだ。

がい骨チームが出場したなら、金メダル確定。


さいたま新都心駅だけのバスケットフォトフレーム


これは?ダウンロードしてみる。

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かざしてみる。

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フォトフレームだ。シュートは決まってるのか?


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勧進帳をスーパーアリーナ前で読む弁慶。内容はオリンピック。


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わらわも負けないぞえ

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ゴール上から見ているのか。

うわお。何種類あるのか。同じ場所で読み込んでも違う種類が出るような・・・。

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これは2人分。写真を撮る技術が必要。フレームは他にも種類があった。

夫の顔をはめ込んで遊んでいたのは内緒(ちょっと変で、おもしろい)。


なぜ浮世絵を?さいたま市役所に聞いてみた


なぜこのような浮世絵風ポスターを作ったのか?

担当しているのはさいたま市役所の「オリンピックパラリンピック部」らしい。

じゃあ、聞いてみよう。ドキドキするけどでも知りたい(インタビューなんて初めての、小心者あつこ)。

やってきました。さいたま市役所の8階。オリンピックパラリンピック部。

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突然の訪問なのに、担当職員のYさんが気持ちよく対応してくれた。

(以下、あつこの取ったメモによりまとめています。)

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・なぜさいたま新都心駅構内の飾り付けを考えたのですか

オリンピックでさいたま市に来てくださる皆さんを「おもてなし」したいと思ったからです。
さいたま新都心駅は改札前コンコースが広く、装飾にぴったりでした。

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・なぜ浮世絵風装飾を選んだのですか

日本らしさを感じられるからです。浮世絵は海外でも人気が高いですから。


・大変だったことはありますか

男子バスケットボールの参加枠は12カ国です。
ところが最後の4カ国は、7月4日にならないとわからなかったんです。

6月25日から行われる男子の世界最終予選の勝者4チームが、オリンピックに参加できるというルールです。

7月4日にイタリア、ドイツ、チェコ、スロベニアの4カ国が決定したので、急いで作成しました。できるだけ早く設置して皆さんに見ていただきたかったので。

そのほかの参加国はすでに設置済でした。

だから、この4カ国は下の方に掲示してあるんですよ。

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・なるほど、そんな裏話が・・・。さいたま新都心駅構内の装飾で、 一押しは何ですか

すべておススメですが、フォトフレームでしょうか。

読み込むたびにランダムにフォトフレームが出て、しかもさいたま新都心駅でしか見られないものです。

どんなフレームが出るか楽しんでください。


・それ何回もチャレンジしました。たぶん全部見たと思います。

ありがとうございます。

駅構内の装飾はさいたま市独自のものです。
「ようこそ」という歓迎の気持ちと「来てくれてありがとう」という感謝の心を伝えたかったのです。

少しでも楽しんで頂けたらうれしいです。パラリンピックが終わる9月中旬まで続く予定です。


・まだひと月はあの浮世絵を楽しめるのですね。

はい。さいたま市では、オリンピックのサッカー競技も埼玉スタジアムで開催されているんです。

最寄り駅の浦和美園駅の装飾は、キャプテン翼です。 もともと2018年にキャプテン翼のステンドグラスが設置されていました。改札口を出てすぐに目に入るかなり大きなものです。オリンピックに伴い駅周辺にキャプテン翼の装飾をし、駅の東口に絵を飾りました。

・そちらも興味あります!お忙しい中教えていただいてありがとうございました。

(ぶ厚い資料の束をめくりながら、わかりやすく教えてくれました。)

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無観客開催になってしまったけれど


オリンピック開催について、いろいろな考えがあることを承知している。
その議論にここでは触れない。

日本で開催されるオリンピックのためにと頑張っている人たちは、全国にたくさんいる。

正確に言うと

頑張っていた人たち。

いろいろな場所で、いろいろな人が、さまざまなおもてなしを考えていた。知人はボランティアとして丹念に準備をしていたが、残念ながら活躍の機会がなくなった。

そして、今も頑張っている人たち。

無観客開催でも裏方で頑張っている人たち。
たとえば、関係者の移動を助けたり、競技の滞りない進行を担当する人たち。

話に聞く、さまざまな気遣いは、やはり日本ならではのもの。

さいたま市の浮世絵ポスターがきっかけで、オリンピックを迎える細やかな心づかいを改めて思い出した。


 「賛否両論あることは理解しています。ですが、我々アスリートの姿を見て、何か心が動く瞬間があれば、本当に光栄に思います。」

金メダリストの大野将平さんの言葉に、心の中で大きくうなづく。

オリンピックの名の下に、頑張っている人たちの姿を見る。アスリートであったり、大会の無事開催を支える人々であったり、かなわなかったお出迎えの準備だったり・・・・。

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さいたま新都心駅のコンコースで。
浮世絵ポスターの前に立ってそっと目を閉じる。

人々が笑いさざめきながらスーパーアリーナに歩いている姿が。

ゲームの展開に、熱を帯びて応援している姿が見える。

勝ったチームに、おめでとうの拍手を。

死闘の末に負けたチームに、賞賛の拍手を。

たくさんのドラマが生まれ、ひたむきさが私たちの心を打つ。
オリンピックを楽しむ人たちの姿が幻のように見えてくるのだ。

この幻想のまま、歌舞伎役者に手伝ってもらい、入場行進をお願いしよう。バックミュージックは、ゲーム音楽(ポケットモンスター)で。


男子バスケットボール選手団入場

日本、ナイジェリア、アメリカ、アルゼンチン、イラン、スペイン、フランス、オーストラリア、チェコ、ドイツ、スロベニア、イタリアの12カ国。


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日本 富士山(高さ3776m)だぜ! 東京スカイツリー(高さ634m)だぜ!



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ナイジェリア 背景はズマロック。ナイジェリアの首都「アブジャ」の西部にそびえ立つ一枚岩。高さ725メートル、周囲の距離(円周)約3キロ以上。自然のスケールが違う。国旗は緑と白。


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アメリカ 背景は自由の女神(高さ93m)とエンパイヤステートビル(ニューヨーク、マンハッタンにある超高層ビル。443m)星条旗の星の数は州の数と同じ。現在は50個。浮世絵の着物に星が50個あるかは数えてない。


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アルゼンチン 背景は世界三大瀑布のひとつであるイグアスの滝(最大落差が80m、毎秒6万5千トンで圧倒的な水量)。国旗の中心の紋章は「5月の太陽」と呼ばれ自由をあらわす大切なシンボル。


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イラン  「イラン・イスラム共和国」とオリンピックでは呼ばれている。背景はペルセポリス(紀元前518年、ペルシアのダレイオス1世の建設した神殿跡)。歴史の重みが感じられる。砂漠にはラクダが。


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スペイン 背景はスペインのバルセロナにある教会、サグラダ・ファミリア(まだ完成していない)。そして闘牛。黄色が目立つ国旗。


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フランス 燃えてるぜ! エッフェル塔(高さ324m)、凱旋門(高さ50m)。



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オーストラリア 絶対このボールを入れる!背景はシドニーのイチ押し建築のオペラハウス。そしてエアーズロック(一枚岩)。



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チェコ 背景はプラハ城。城からプラハの街を一望できる。




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ドイツ ケルンの大聖堂。ゴシック様式の建築物として世界最大。ビルが・・・よくわからない。


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スロベニア 7月4日に参加が決定した4か国のうちのひとつ。 背景はシュコツィアン洞窟群。スロベニア南部クラス地方にある最も古いカルスト地形の鍾乳洞群で世界遺産。


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イタリア 傾いているっ!背景はコロッセオ(イタリアのローマに作られた円形闘技場)とピサの斜塔(ピサ大聖堂の鐘楼、傾きが5.5度から約3.99度に是正されている)


続いて女子です。


女子バスケットボール選手団入場

日本、アメリカ 、ベルギー、カナダ、オーストラリア、フランス、 プエルトリコ、ナイジェリア、セルビア、中国、韓国、スペインの12カ国。

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日本 桜の花も咲いて身も心も軽くドリブル


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アメリカ アメリカの桜も美しい。ボールを投げる先を見つめる。


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ベルギー 背景はノートルダム大聖堂(ベルギー最大のゴシック様式の大聖堂で、高さ123m)。 そして「ブリュッセルの最長老市民」小便小僧。


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オーストラリア エアーズロックでは、こくこくと変わる赤色のバリエーションに驚く。ええいっとボールを投げる。


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フランス チッチッチッ、それ違うから。


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プエルトリコ 背景はサン・フェリペ・デル・モロ要塞(エル・モロ要塞)。大西洋を見渡す絶景ポイント。現在は博物館に。国花はセスペシア・グランディフローラという赤い花。


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ナイジェリア 背景は男子と同じズマロック。ドリブルならおまかせ!


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セルビア 背景は「ベオグラード要塞」およそ4世紀に造られた要塞。カレメグダン公園の中にある。国旗の赤は尊い血の犠牲を、青は澄み切った空を、白はまばやく輝く光明を表している。


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中国 背景は万里の長城(全長約2400km。高さ約6〜9m、幅約4.5m。扇を持つ女性も。

 

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韓国 背景は、昌徳宮(チャンドックン)。は、1405年に建てられ、300年にわたり正宮として使われた宮廷。ロケ地としても知られている。国花はムクゲ。


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スペイン 国旗は「血と金の旗」といわれる。ここからシュートいくわよ!

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合計24カ国、堂々の入場行進でした。


さまざまな思いをすべて飲み込んで


いろいろな国の、いろいろな環境で暮らす人たちが
一堂に集まり
スポーツの名のもとに、同じルールで競い合う。


頑張る姿は、順位に関係なく、私たちの心に訴えかけてくる。


戦う人、裏方で支える人、おもてなしを考えた人。
さまざまな思いをすべて飲み込んで。

始まってみて、やっぱり感じる。

応援せずにはいられない。

感動をありがとう。オリンピック。


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あつこ (63) フワフワ文系妻 定年理科系夫 育て中
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