定年後の夫の育て方(8)テレビつけっぱなしで寝る
定年後の夫の育て方、第8回です。
2019年の12月くらいのお話です。
以前の話はこちら。
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夫婦の次なる目標は
「しそ」と「大葉」が同じものだとわからなくても。
野菜炒めに100グラム800円の肉を買ってきても。
洗濯物を、ちゃんと取り込めなくても。
今まで一生懸命働いてきた夫だから、仕方ないと思ってた。
わたしなりに気持ちを抑えてた。
彼ができる範囲で努力しているのはわかった。
でも、イライラする。
なぜだろう。
娘たちがいる時には、私たち夫婦には共通の目標があった。
この子たちを一人前に育てるということ。
だから多少のことは我慢できた。
2人とも結婚して家を出て行った今、
私たち夫婦の目的は達成されたわけだ。
さて、次なる目標はなんだ?
むむむ・・・。
イビキをかいて
夫はテレビが好きだ。見てなくてもつけている。
ところがあつこはテレビの音が苦手だ。
自分が好きで見ている番組は大丈夫だが。
バックミュージックとしてテレビをつけておくのは許せない。
純粋にうるさい。
理科系夫は夕食のあと、テレビをつけっぱなしにして寝るようになった。
しかも、軽くイビキをかいている
リビングにあるお気に入りの座椅子。
座り心地が良く、リラックスにはぴったり。
なぜ、ここでいびきをかきながら寝る?
我慢できない。我慢したくない。
見ているんだから
こうして争いの火ぶたは落とされた。
あつこ「見てないんだったら消すよ」
理科系夫「見てる」
あつこ「目をつぶって、どうやって見てるの」
理科系夫「音を聞いている」
あつこ「いびきをかいて聞いてるの?」
理科系夫「気持ちいいんだからいいでしょ。そっとしておいてよ」
あつこ「テレビの音がうるさいのは、嫌いなの」
理科系夫「リラックスしてるの。ここはリビングなんだから」
なんですと。
ここはわたしのリラックスの場でもあるのに。
それから、あつこはさっさと自分のやることを片付けると、
寝たままの夫をリビングに置いて自室に行くようになった。
自分の部屋があるのは強い(しみじみ)。
こうして、夫婦の会話はまた少なくなった。
スタンドFMでもお話ししています。どんな座椅子に座っているのとか笑。2人暮らし夫婦のちょっと複雑な心境も。スタンドFMは大体3分前後を目標にしています。さらっと聴けますよ。