変わらない景色
震災の爪痕を隠すよう青のビニールは瓦礫を覆うそんな風景も懐かしくなり、街を歩けば暮らしの破片が散らばっていたあの頃から随分と変わった。
初めて死を感じたのはいつかと問われたら、僕はあの瞬間が浮かぶだろう。避難所から見上げた空は夥しさを纏っていて、ここは世界の終わりなのではないかとも思えた。僕はきっと生涯あの大地の表情を忘れられないだろう
この部屋のベランダからは天守閣の思い出がみえる。いつも祖父に連れられて城下を散歩して、父親という記憶があまりない変わりに色褪せず記憶にある。今度行けるのはいつになるだろうか、あたしが生きてる内には無理かね。なんて祖母は悲しい目をしていた、僕もみれるかどうかわからない。
ブルーシートに覆い隠された爪痕を眺めて、改めて生きる意味について考える。僕たちはなんの為に生まれてきたのだろうかと。きっと生涯は長いようで短く、短いようで長い。意味なんてあるようでないし、ないようであるものなんだろう。考えたって仕方のない、寧ろ考える暇すらない上手くできた社会のなかでなにを成せるのか。そんな事ばかりを考えてしまう
今日はテーマもなく思うままにこの記事を書いているけれど、案外とても心地良いものでぜひおすすめしたくなる。思考するだけでは整理しようのない感情を片付けているような、すっきりとした後味。これはこれで大切にしていきたいな~なんて考えながら、スマホのバッテリーさんもお腹を空かしているようだし締め括ろうかと思います。
今日はここまで、ではまた。
春より