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2025年2月の記事一覧
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「太陽(ティダ)の運命」
映画『太陽(ティダ)の運命』公式サイト https://tida-unmei.com/ 難しいけれど簡単 簡単だけれど難しい 何だかサン・テグジュペリみたいなこと書いてますが 沖縄の基地問題。 知らなかった、 沖縄知事の 第4代知事の大田昌秀(任期1990~98年)と第7代知事の翁長雄志 は共に基地建設反対の知事として理解していたが 実はその政治的立場は正反対であったことを。 大田知事はもちろん反自民の人として理解していたが 同じく翁長もそうだったと思ってたが 翁長はもともと沖縄自民の中心だったと。 しかし、基地問題で反自民の立場となり もともと対立していた大田と同じサイドで 日本政府と戦った二人だった。 ともかく 本作はそうした反目していた二人の知事を探り描くことで 今も大きな問題である沖縄基地を考えさせられる作品。 「ティダ」とは太陽という意味。昔の沖縄で首長・リーダーを表した言葉。 2025年3月22日 沖縄先行公開(全国公開4月19日) 今月試写した映画 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「Moirai」 Moirai : 作品情報 - 映画.com https://eiga.com/movie/103079/ 2025年1月24日 公開 「銀幕の友」 映画『銀幕の友』オフィシャルサイト https://ginmakunotomo.ayapro.ne.jp/ 2025年2月21日 公開 「Playground/校庭」 映画『Playground/校庭』公式サイト https://playground-movie.com/ 2025年3月7日 公開 「Flow」 映画『Flow』公式サイト https://flow-movie.com/ 2025年3月14日 公開 「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」 映画『スイート・イースト 不思議の国のリリアン』公式サイト https://sweet-east.jp/ 2025年3月14日 公開 「マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド」 マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド : 作品情報 - 映画.com https://eiga.com/movie/103064/ 2025年3月28日 公開 「マッド・マウス ミッキーとミニー」 映画『マッド・マウス ミッキーとミニー』公式サイト https://www.hark3.com/mm/ 2025年3月7日 公開 「BAUS 映画から船出した映画館」 映画『BAUS 映画から船出した映画館』公式サイト https://bausmovie.com/ 2025年3月21日 公開 「悪い夏」 映画『悪い夏』オフィシャルサイト|2025.3.20(木・祝)全国公開 https://www.waruinatsumovie.com/ 2025年3月20日 公開 「うしろから撮るな 俳優織本順吉の人生」 ドキュメンタリー映画『うしろから撮るな 俳優 織本順吉の人生』(監督:中村結美)2025年3月29日(土)より新宿K's cinemaにて公開! https://toruna-movie.com/ 2025年3月29日 公開 「太陽(ティダ)の運命」 映画『太陽(ティダ)の運命』公式サイト https://tida-unmei.com/ 2025年3月22日 沖縄先行公開(全国公開4月19日)
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「マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド」
マリア・モンテッソーリ 愛と創造のメソッド : 作品情報 - 映画.com https://eiga.com/movie/103064/ 教育法というというとシュターナーとモンテッソーリという 二つの教育法を思い起こす。 それに関しては後で。 本作はそのモンテッソーリがいかにしてその教育法を築き上げたのか しかもイタリア初の女性医師であり、未婚の母として 当時の幾多の障壁に立ち向かいいかにしてその教育法を完成させたのかを描いている。 モンテッソーリ教育と最近ではすぐに Amazon 創業者ジェフ・ベゾスはじめ ソングライターのテイラー・スウィフト、将棋の藤井聡太などが受けたと言及される。 だから僕としては(だからなんなんだ!?)と反作用的に懐疑的になっていた。 何だかいろいろな道具を使った教育法みたいだという事も耳にしていたし。 が、 本作を観て (知的障害のある事発達を促す) 見方が変わった、素直になった。 まっ、それはそれとして 監督のレア・トドロフ 1982 年パリ生まれ。ドキュメンタリー映画の助監督としてスタート。 オルタナティブ教育をテーマにしたドキュメンタリー「School Revolution: 1918-1939」の脚本を執筆。 自身としては遺伝性疾患を持った娘の誕生が決定的となり 本作が彼女の初監督長編劇画。 さて 僕みたいな教育を語るほどの知見は無い身としても 幼児教育というと シュターナーとモンテッソーリという言葉が思い浮かぶ。 そこで少し調べたら 1900年初頭という同時期に 片やドイツで、一方イタリアで起こった教育法であり その後の世界に大きな実績を残し 今でもその功績は高く評価されている実践され続けている ということを知った。 一言では記すことは難しいが 神秘思想家、哲学者、教育者であるシュタイナーの人間が自らの叡智で人間であることを見出す芸術教育 精神科の医師であるモンテッソーリが知的障害をもつ子供に行った感覚教育法、基本的には子どもの発達モデルを下敷きにした教育法 といってよいだろう。 モンテッソーリ教育 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%83%AA%E6%95%99%E8%82%B2 シュタイナー教育 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC%E6%95%99%E8%82%B2
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「マッド・マウス ミッキーとミニー」
映画『マッド・マウス ミッキーとミニー』公式サイト https://www.hark3.com/mm/ これぞ荒唐無稽というのか、、、、 ただし、一点だけ見逃せない事実がある。 「パブリックドメイン」 冒頭から本当に人のことをおちょくった、 スターウォーズを真似た映像に (本来は宇宙を取り巻く暗黒の事態を語るあの場面) 自分たちがいかにディズニー作品を愛し尊敬し ここにその代表的キャラであるミッキーを登場させて いかにしてこの「バカげた」映画を作ったかを熱弁する。 そして 何度も、ディズニーに対して 自分たちは本映画についてコンタクトを求めたが 完全にスルーされたと。。。わからなくはない。 本編はまことにくだらないホラー、チェーンソージェイソンの世界。 でもですよ、 本来ホラーは絶対見ない僕でも オープニングのインパクト、 本編に入ってからのグロテスクを越したバキバキのシーンの連続 そしてそこにはナーーーんにも所縁も所以もなーーんにも存在しない 空転ホラーの世界。 最後まで見てしまった。 さて、ここで 冒頭に書いた「パブリックドメイン」について述べておく。 もともと著作権法はややこしいのでごくごくシンプルに記しておきます。 パブリックドメイン(public domain)とは、ウィキに 「著作物や発明などの知的創作物について、知的財産権が発生していない状態または消滅した状態のことをいう」とあります。 元から権利が発生しないもの、ある時期、期間を過ぎれば(公的利用を促進するために)権利が切れるもの、があり この権利保護期間は各国の著作権法により異なります。 本映画におけるミッキーの件は後者にあたり、アメリカにおける権利消滅が2024年という根拠により制作されたのです。 ただしミッキー、ディズニー作品をはじめ、その他多岐にわたりパブリックドメイン適用の解釈は 著作権保護期間の解釈が複数存在するため確定しているものではないともいえるのです。 と、まぁわかったようなわからないような説明になりましたが ともかく本作はそのパブリックドメインであるという解釈のもとに あざとく作られた作品であることは間違いありません。 そして この著作権の解釈で真正面から作られているというわけです。 しかも、単にリスペクトとかオマージュとか(この用法は僕は嫌いだ) というわかったようなわからん御託並べるのではなく 真っ向からミッキーの世界をつぶしにかかっている「潔さ」。 もう一度書くが 僕はホラーは大嫌いだし絶対見ないが 本作は最後まで見て思わず「ワォ!」と言ってしまった。 アーメン。 2025年3月7日 公開