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ダンサーたちの食事制限に関連する性格

人間は思春期の第二次性徴が始まると,体つきが大きく変わります。一般的にいわれることは,男性は筋肉がつきがっしりした体格へ,女性は脂肪がつきがちで丸みを帯びた体つきへと変化していくことです。


体型変化が不利に

この思春期の体型変化が,競技にとって不利になってしまうケースがあります。特に女性の場合が顕著なのですが,体操競技や新体操,水泳,そしてバレエなどのダンスについて,この体型変化が不利になってしまうことが想像されます。

すると,選手たちは食事制限を考えるようになります。

朝日新聞にも,摂食障害に苦しむアスリートたちの話が記事になっていました。

特に女性アスリートの食に関する問題は深刻化しやすいのかもしれません。ただし,アスリートの誰もが摂食障害になるわけではありません。背景には,どのような競技をしているのか,また背景に完全主義のような心理的な要因があることも報告されているようです。

パーソナリティと摂食障害

では,女性アスリートたちの食の問題の背後に,パーソナリティは関係しているのでしょうか。そこで,この研究を見てみましょう(Big Five Personality Traits and Eating Attitudes in Intensively Training Dancers: The Mediating Role of Internalized Thinness Norms)。

この研究では,やせることへの規範の内在化という問題を検討しています。これは,「やせるべき」という考え方を自分のなかで強く抱くことを意味しています。そしてもうひとつは,食事について自己制御する傾向です。食事を自分自身でコントロールして,適切なものに調整する傾向です。これらにビッグ・ファイブ・パーソナリティが関係するかどうかを検討しています。

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