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骨膜の張りは体にブレーキをかける

先日84歳になる父と実家の周辺を歩きました。

今年は猛暑日が続き歩くことが少なかったようで足の運びが弱くなっていました。

急な坂では「ちょっと無理だなぁ」というので、背中を押し、手すりも使ってなんとか登りました。

歩き方をみていたら高齢者特有の「トボトボ歩き」で「足が前に出ない

原因は「大腿骨膜の張りだな」と思って、数日後実家に行って骨膜の張りを取ったら「あー楽になったよ」と。

後日連絡があり、最近は歩くようになったそうで、ジムにも通い始めたみたいです。


大腿骨膜の張り

太ももの骨(大腿骨)をラッピングしているのが大腿骨膜といいます。

骨膜の役割

•骨を守る

•脳から司令を受け骨の損傷時には「再生や修復」

•感覚神経が分泌されていて痛みに敏感

•骨に栄養を与える


骨膜は、ストレスが骨にかかるとそれを守ろうと張りをつくり、それが長引くと「硬さのムラ」ができます。

赤ちゃんの腕は柔らかく骨もプルンとした感じでムチムチしていますが、高齢の方は骨がゴツゴツした印象を受けます。これは今まで生きてきた蓄積が骨膜という形になって現れているのだと思います。(骨格の個性)

そして年齢と共に体を大きく動かせなくなるのは、筋肉の硬さもありますが骨膜が個性的に硬くなったことで体の動きにブレーキをかけているのだと思っています。

※これは施術をおこなっている上での感想になります。



骨にかかる主なストレスとは
「怪我」

「運動(休息or睡眠)を取らなければストレスになる」

「不良姿勢」

また「精神的なストレス」も骨膜が影響を受ける要因になります。


父の場合は
長年の体を使った蓄積プラス、最近の原因としては

1.チューブトレーニング

行くたびに「このやり方いいだろ」といってみせる、力任せでやる自己流トレーニング

2.立ち方
膝をピンと伸ばし足を棒のようにして立つ「ピン立ち」(この立ち方は結構多い)


膝が伸展でロックした状態は
体の動きにブレーキをかける
又、循環面や立位のバランスも
頭に緊張を作りやすい。

3.歩き方
「頑張って歩こう」という気持ちから足を挙げるばかりに気をとられて、逆側の「支える足」がサボってしまう歩き方。

※「挙げる→挙げる→挙げる」ことばかりに意識を取られ「支える」といことを忘れている状態。(この歩き方の人は多い)

この3点が気になるところでした。

左足に体重をのせてから
右足を挙げるのがベスト

しかしこの説明何度したことか...笑?

でも、年も年だし仕方ないです。


高齢者にとっては「歩く=健康寿命」なので、最近怠っていた父の施術を定期的にやっていきたいと思います。

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「運動」や「姿勢」によって「骨膜が張ってしまう」というのはイメージしやすいですが、「精神面でも骨膜が張るというのはあまり取り上げられていないかと思います。以降は「緊張によって起こる骨膜の働き」ついて少し書いておこうと思います。

精神的な緊張による骨膜の張り

動物は身に危険を感じた時に「防御姿勢」というのを取ります。人間では「頭に手を当て、身を屈める」つまり身をすくめる姿勢を取るのです。

緊張やびっくりした時の
体の状態

日常ではそこまでの姿勢は取りませんが、精神的に緊張した時に体の内部ではこのような状態になります。

この緊張は筋肉から骨膜を刺激して「膜の張り」がおきます。

緊張による刺激というのは骨にとっては「不自然な刺激」なので、その刺激が継続的に続けば、不自然な状態で膜は硬くなり、そして骨自体の形状も変えて、骨格自体を歪ませてしまいます。

そして骨が歪めば、姿勢や体の動きも歪んだ動きになって、身体にとっては効率の悪い動きになり、肩こりや腰痛など様々な原因にもなる。ということです。

精神的な張りがある骨は、静かに触っているとピリピリとしたものが手に伝わってきます。

このような緊張感のある骨膜は強くおしたらダメ(襲進性のある刺激は緩むよりも硬くさせる)

膜の状態を理解して、1番緊張の強い膜の層にピタッと手を合わせる「緩ませる」ではなく「自発的に緩んでいく」圧を加えていく必要があります。

その為、精神的なストレスが多い方はゴリゴリと強く押すのではなく、自律神経の働きを考慮した整体を受けることをお勧めします。

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