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明日は自主ゼミ。今月のレジュメまとめ中。
月一の自主ゼミのレジュメをまとめています。
マインドフルネスカレッジの修了を目指す仲間で始めた自主ゼミ。
今月から自分が読みたい論文を読み、レジュメをつくり、発表することをしていきます。
一緒にマインドフルネスを学んできたけども、それをどのように活かすのか、フィールドはそれぞれなので、各自のテーマに沿った文献を発表するということです。
それをすることで、どのように研究を進めるのかを明らかにし、来年の提出を目指しています。
今月読んだ論文
私が今月選んだのはこちらです。
私はマインドフルネスをヨーガを通して伝えることをしたいので、そういった論文をまとめていきます。
トラウマを抱える児童が多く在籍する児童相談所における支援として、ヨーガを通して受容的な気づきを高めることが出来るかを調査したもの。
トラウマ的な体験をした児童は、その体験は過去の事であっても、現在もありありとその様子を思い出す事があり、「今ここ」で安心していることが出来ないそうです。
ヨーガを用いて、この日常生活は安心して過ごせる場であることに気付くことを目的としています。
リラックスは薬である
ヨーガではリラックスは薬であると言います。
自律神経を整え、不要な力みを手放すことで恒常性が回復します。
本来、ヨーガは体を鍛えるとか、柔軟性をあげるとか、痩せるとか、リラックスするとかということが目的ではなく、自分の内面の感覚に気づきを向け、自分の本質に気付くための実践です。
だから、ヨーガをしてリラックスしたということは、ただの副産物であり、それが重要なことではない。
だけど、まずはリラックスできる環境があるからこそ、自分の内側に向かう準備がととのうのであり、安全が脅かされている環境では実践を始めることすらままならないような気がする。
カバットジンは、「何度も怪我をしたり、病気になったりするうちに、自分の体に対するイメージが出来上がってしまう。この心の変化に気付かないと、自分がそういうものだと信じこんでしまう」と言っています。
これって、日常生活にも当てはまることであって、虐待を日常的に経験していると、生活とはそういうものだと信じこんでしまうということが有るんじゃないかな。
体をゆっくり動かすヨーガは、緊張をほぐすのにはよいツールになるのでしょう。
ヨーガはポーズだけではない
この論文では、ヨーガのポーズを実践した効果についてのみ研究されているのですが、ヨーガはポーズだけではありません。
実際に、子どもたちはヨーガの時間には自分たちでマットを出し、綺麗に拭いて準備を整えます。
終わった後も同様に、綺麗に拭いて仕舞う。
これは、カルマヨーガと呼ばれる、行動のヨーガです。
日常のことに注意を集中して丁寧に行う。
せっかくカルマヨーガをしているのだから、それ自体がヨーガであることも指導すれば良かったのではないかと思いました。
だって、研究協力者となった33名のうち、日常でヨーガをやってみたと回答している子は11人。
1/3しか居ません。
トラウマ症状などの不適応を抱える子どもたちが、静かな時間をもつために、日常で出来る良い実践ではないかな?と思うのですが、どうなんでしょう。
そういう疑問は自主ゼミで話し合おう。
明日のゼミが楽しみだ。