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良くない習慣とオサラバするには
嗜癖(Addiction、アディクション)。
やめた方がいいと分かりきっているのに、どうしてもやめられない癖。
私は今からちょっとドン引きされそうな自分の嗜癖について書こうと思う。
理由はやはり悩んでいるからで、どうにか克服したいから。
日々、夫のアルコール依存に振り回されてうんざりしている、そんな私にも同じように依存していることがある。
一昨日の朝、夫が「どうしてお酒、やめられないんだろう」ってつぶやいたように、昨日の私もまた考えた。
「どうして角栓抜くのやめられないんだろう…」
私の「嗜癖」は、“毛抜きで顔の角栓を除去すること”。
(※角栓とは、皮脂や角質が毛穴の中で固まったもの)
“依存症“のカテゴリで角栓除去を聞くことはなく、基本は“美容”のジャンルに入るのだろうけど、ただひたすら角栓を抜いていくだけのYouTube動画がしっかり再生数を稼いでいるのを見ると、一部のマニアには大変中毒性のある行為と言える。
そのマニアの1人が私なのだが、楽しみと同時に深い悩みになっているのだから依存症と言っても言い過ぎではないだろう。
では、何に困っているかというと以下の通り。
①肌荒れ
さほど問題のなかった肌が、いじることで炎症を起こして吹き出物になったり、皮が剥けたり血が出たりする。直後は真っ赤でボッコボコの肌と化す。
②毛穴の拡大・しみの原因
角栓は除去しても再び作られる。それを繰り返すことで徐々に毛穴が拡大→採れる作物(角栓)も大きくなる→掘り起こすのがさらに楽しくなってしまう、の繰り返し。肌が回復する隙がない。
③視力の低下
最近思ったことなんだけど、私の強度近視の原因て、これかも(汗)。
鏡と顔面の距離がめちゃくちゃ近いし、まさに針の穴に糸を通すような作業。
④時間泥棒
“この目立ってる角栓だけ!ちょとだけ!”って始めたら最後、夢中になって時間を忘れる。昨日は断続的に4時間くらい続けてしまい、午前中を潰した。
…私は馬鹿なんだろうか。馬鹿なんだな。って思うけど、こんなんなっちゃった経緯はあって、それはそれで悲しい物語なんである。
私は赤ちゃんの頃からアトピーで、それが中学生になって劇悪化。
うんと痒くて顔が真っ赤で皮膚がボロボロと落ちる状態。
高校生になると敏感肌用のファンデーションで隠すことを覚えた。
が、剥がれかけている皮膚に、ファンデーションの粉が引っ掛かる。
そこで、剥けてきた皮膚の欠片を化粧前に無理やり毛抜きで剥がすようになった。
これが始まり。
剥いた皮膚の下には毛穴があってそこには角栓があることを知る。
それを引っこ抜く行為を、私はすごく“楽しい!”と感じてしまった。
するりと抜かれた角栓たちが、とてもイイモノのように感じてしまった(とりあえず取ったら鏡に並べてうっとりする)。
何よりもストレスフルな朝の時間を、その作業中だけ忘れることができた。
本当は、アトピー全開の顔で学校なんて行きたくなかったからね。
その行為が私の逃げ場になっていたわけだ。
結果的に時間が押して、しょっちゅう電車に乗り遅れてたわけだが。
毎朝、やった。時には昼も夜も、やりたくなったら、やった。
買い物依存やセックス依存となんら変わりない。
私はストレスから自分を逃す為に、この“嗜癖”を作ったんだと思う。
過食などと同じように、心の安定を保つ為の手段なんだ。
だからなんだか変態チックな自分の行為を、今ではそんなに責める気にはなれない(若い頃は責めてたけどね、自分を。そもそもが自傷行為だし)。
ただ、さすがに止めたい。
もう40歳も過ぎまして、シミやシワが気になるお年頃なのに、わざわざそれを助長することをし続けているなんて不毛過ぎるわ。
当時悩んでいたアトピーは落ち着いて、わざわざ肌を荒らさなければ普通の人と同じ肌になれるのに、なんて勿体無い。。。
思うのは、「意志の力」じゃやめられないってこと。
“毛抜き厳禁!”とか“美肌になろう!”とか紙に書いて壁に貼ってみたり、家族に“またやってないよね?”って釘を刺してもらったり、毛抜き自体を隠してもらったり、色々今までやってきたけどどれも続かなかった。
むしろ、しばらく我慢した分その反動は大きく出て、皮膚科に通う羽目になった。
じゃあ、どうしたらいいんだろ?
最近考えているのは、“朝1番の行動と日中の成果“が肝なんじゃないかってこと。
①朝一番、布団の中にノートとペンを持ち込み、頭の中のゴミ出しをする。
②起きたら「歯磨き・洗顔・※コンタクトを入れる」をセットで。
(※コンタクトが入っていると近視眼的な作業がしにくくなる為)
③時間に余裕があれば、ストレッチをする
(心身が整う)
④日中、何かしらのアウトプットをする。
(noteでもよし、絵を描くでもよし)
⑤できたら夜も軽く運動
⑥夜更かしせずに早めに就寝
(眠いのに起きてるってときも嗜癖に溺れがち)
この1日の流れ。
これができた日は、比較的満足度が高いと気づいた。
結局、自己肯定感の低さが自分を現状に留めてしまうんだと思う。
だから、仮に①〜⑥を続けることで自己肯定感を上げていけるとしたら、自然に嗜癖とオサラバ出来るってことにならないか?
日常のストレスからはどうしても逃げられない。
昨日だって、子供と夫を送り出して部屋がシーンとしてホッとしたからこそ、タガが外れて慣れ親しんだ嗜癖タイムへと突入してしまったワケで。
なので、知らぬ間に溜まっているであろうストレスを別の方向に流す為のプログラムが①〜⑥ってわけだ。
決めたことを続けるのが私の最も苦手なことだから、ちょいちょい挫折するだろうけど、なんとか自分を説得して断続的でもいいので①〜⑥をルーティーン化していこうと思う。
そして、この馬鹿馬鹿しいが悲しい歴史でもある我が嗜癖を克服し、その上で夫のアルコール依存と向き合ったならば、結構説得力あるよな、って思った。
ーーかんばろ!