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木曜日はモグモグ食べること・フランス家庭の食卓から【冷たく甘いビーツは簡単サラダで】
ビ-ツ、日本では馴染みのある野菜でしょうか。
最近は新鮮な野菜が輸入で入ってきたり、缶詰、瓶詰、または家庭菜園で作られている方もいらっしゃるかもしれません。
ビ-ツを使った料理といえば、「ボルシチ」を思い浮かべます。
ロシア料理で有名な、この「ボルシチ」はルーツを辿ってみると実はウクライナの料理だったと知りました。
「ボルシチ」が二つの国の故郷の味だったなんて。
あちらでは、みんな寒くて、疲れて、お腹を空かせているでしょう。
もし、温かいボルシチがふるまわれたなら、きっとみんなでテ-ブルを囲んで故郷の味を分け合うに違いありません。
故郷の味は人を優しく包み込む。
そんな「ビ-ツ」が今日のテ-マです。
*
みなさま、こんにちは。あとりえ・あっしゅです。
私がビ-ツを初めて食べたのは、26年前、忘れもしないフランスの語学学校のカフェテリアでした。そこでは対面式のケ-スに前菜、メイン、チ-ズ、デザートが数種類あって、メイン以外は自分で選んでトレ-にのせて会計するシステム。
前菜として並んでいたサラダの盛り合わせに入っていたのが「ビーツ」
サイコロ型に切られていました。
あの時のビ-ツの味は今でも忘れられません。
その味とは、予想もしていない甘い味。トウモロコシのようなほんのり甘い味でした。
この時の「ビ-ツ」は茹でてあり、歯ごたえも柔らかくて、他の野菜のフレッシュな青々しい味とバランスがとれていました。初めての味に驚きと小さな感動をしたのを覚えています。
日本では食べたことがなかった味。
今ではよく食卓に登場する食材のひとつになりました。
「ビ-ツ」はフランス語で「べトラ-ヴ・ル-ジュ」(Betterave rouge)と言います。
「ボルシチ」はビーツが入った暖かい料理。
フランスでは冷たくして頂くことがほどんどです。
今日は簡単にできるビ-ツのサラダを紹介とスーパーで売っているビ-ツの写真、それから家でビ-ツのリボべジをした時のことをお話します。
ス-パ-で売っているビ-ツは2種類、生と茹でたもの
ス-パ-の野菜売り場ではこんな風に並んでいて、好きなのを選んで、大抵はリサイクルで作られた袋へ入れて計量します。計量器から出てきた商品のシ-ルを袋へ貼ってレジでお会計。
このス-パ-はレジで店員さんが計量してくれるお店でした。
薄い赤、濃い紫、薄いオレンジ色などのビ-ツが店頭に並んでいます。
こちらは生の「ビ-ツ」
そう、「ビ-ツ」は、このように生で売られていたり、茹でてあるのが売っていたりします。
左側は皮つきで茹でてある「ビ-ツ」、量り売りです。
右側は茹でて皮がむいてあるもの。真空パックで4つ入り。
生のビ-ツを切ってみると
ス-パ-で買ってきて、しばらくそのままにしていたら、あら、芽が出てきてしまいました。このまま伸びるかなと思い、リボべジにしてみました。
時間はかかったけれど、綺麗な葉がでてきてくれました。
葉っぱを食べてみます。
生のビ-ツを使った彩りサラダ
生のビ-ツをラぺし(すりおろし)リボべジの葉を飾り、この時まだ食用花のボリジが庭に咲いていたのでのせてみました。
茹でたビ-ツに比べると少し甘みが少なめですが、生食することでビ-ツの栄養価をまるごと頂くことができます。
去年はボリジがたくさん咲いてくれて大活躍。いろいろな料理に使いました。
ボリジのことは、こちら
茹でビ-ツを使ったサラダ2種
真空パックに入った茹でビ-ツを使って作ったサラダ。
マッシュとビ-ツのクルミ油和えサラダ
マッシュというサラダにサイコロ状に切ったビ-ツを入れて、さっと、クルミ油をかけたシンプルなサラダ。
ビーツの甘みとクルミ油の香ばしさがアクセント。前菜にピッタリです。
もう一品、茹でビ-ツを使って
ビ-ツとモッツァレラチーズの
ミルフィーユ風サラダ
茹でビ-ツとモッツァレラチーズをスライスし交互にはさみ、自家製バルサミコ酢ドレッシングを和えた一品。材料を切るだけなので簡単。
切って食べてみます。
ほんのり甘いビ-ツにほどよい酸味のバルサミコ酢、モッツァレラチーズの濃厚さが加わり味の三重奏。食べるのが楽しい見た目もきれいな一品です。
ここでいきなりですが、
万能自家製バルサミコ酢ドレッシングのレシピ
我が家でサラダを食べる時によく作るドレッシングの紹介です。
作り置きせずに少量を作り毎回食べきるようにしています。
【材料】 作りやすい分量
バルサミコ酢 大さじ1
フレンチマスタード 小さじ三分の一くらい
オリ-ブオイル 大さじ2~3ぐらい
塩、コショウ お好みで少々。入れなくてもよい。
【作り方】
1 器にバルサミコ酢を入れる
2 フレンチマスタードを入れて、バルサミコ酢に溶かすようによく混ぜる 塩、コショウを入れる場合はここで入れる
3 最後にオリ-ブオイルを加えよく混ぜて出来上がり
ポイントは最後に油を入れることと、お酢と油の割合を1対2、又は1対3にすること。我が家で作る簡単ドレッシング。どんなサラダにもよく合います。
おまけ
こちらは、去年の誕生日にレストランで頂いた一品。
フォアグラの付け合わせにオレンジ色のビ-ツがそっと添えらていました。
フォアグラのまったりとした濃厚な味にビ-ツのほんのりとした甘さ、そしてそのその可愛らしい色!思わず写真を撮りました。
茹でたビ-ツに添えられたフランボワーズの酸味のあるソ-ス、そして生タマネギのピリッと感が口の中で繊細で複雑な味を醸しだしていました。
もちろん、このオレンジ色のビ-ツも冷たかったです!
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
感謝です。
あとりえ・あっしゅ
「木曜日は食べること・フランス家庭の食卓から」のバックナンバーはこちらのマガジンに収めてあります。
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