HACCPの考え方を応用する? ~工程ごとに考える~
こんにちは! あたたけ です。
先日、若手社員への研修講師をしました。
とエラソーに言いつつ、テーマはあたたけ的ド定番、『食中毒予防3原則メイン、ちょっとHACCP、余談でその他もろもろ』といつもの話でしたが。
いちおう、研修の度に資料をバージョンアップしているんですけどね。
ただ、微妙に更新したモノが大量にあり、『どれが最新版かわからない』のがちょっとした悩みです。。。。
※この辺りの解決策は妄想レベルであるんですけどね。もう少し形になってきたら記事にできるといいですね。
さて、若手社員の大半は現場最前線で働いています。
『この子たちの頑張りに会社が支えられている』のが事実で、さらに、『将来、この子たち(の一部)が会社を引っ張っていく』のも間違いないでしょう。
なので、あたたけなりに『社会人としてためになること』なんかを伝えてあげないとなぁと、ド定番のテーマをベースにいろいろと考えるわけです。
で、思いついたのが『HACCPの考え方の応用』です。
ぶっちゃけ、まだ『ルールを守る立場』ですので、今の時点でHACCPを学んでもあまり実作業と結びつかず、眠いだけだろうと思います。
HACCP(7原則12手順)って、『食の安全性を実現するための計画・ルールを立てる効率的な方法』という面が強いですからね。
(そこばかり見てる方々が、実践されない形だけのHACCPプランを氾濫させてるのでしょうね)
たぶん、現場向け研修としては『手洗い方法の復習』とかの方が身近で聞きやすいのでしょう。
かといって、品質管理の立場ではHACCPに触れないのもビミョーでして。
幸か不幸かHACCPが法制度化されましたので。
『HACCPの教育は必要な人(≒ルールを作る人)にしかしていません。現場はルールの理解が最重要で、HACCPの理解は優先度が低いです。』とは保健所に言いづらい。。。。
ということでHACCPの考え方の根底にある『工程管理』を『目標を実現するための計画を立てる効率的な方法』として伝えてみようかなと。
『工程管理』って書くと『製造業』の印象が強いかもしれませんが、やってることは結局、『プロセスマネジメント』とか『プロセスアプローチ』という、ごく一般的なビジネススキルですからね。
てゆーか、ISOのベースがプロセスアプローチでしたね。
さて、プロセスマネジメントについては詳しいまとめサイトがいっぱいありますので、ここで詳細は述べません(てゆーか、できません)が、一言でメリットをあらわすと『凡人でも成果を出せる』というものだと思います。
食品の品管界隈でも、たまに『天才』と思うような方がいます。
工場とか店舗とかをさらっと見ただけで、他の人より高い精度で危ないポイントを見抜くような方ですね。
まぁ、実際には『天から授かった才能』ではなく『膨大な経験、知識の蓄積』と『それらを組み合わせる思考訓練』で得た力量なんだと思います。
これって『経験を積めば(&努力を惜しまなければ)誰でもできるようになる』という良いコトでもありますが、『経験が不足している人は成果が出せないのか?』というちょっとした絶望感にもなりかねないんですよね。
そんな中でもHACCPあるいはプロセスマネジメントの手法を使えば、まだ経験が浅い凡人であっても、地道に思考を積み重ねることで成果に近づくことができると思います。
『全体を何となく捉え、重要ポイントを見出す』には高い力量が必要ですが、『細分化した工程・プロセスでそれぞれのポイントを考える』のは頑張れば誰にでもできるんじゃないかなぁと。
プロセスではなく『構成要素』くらいに広くとらえると、どんなモノゴトにも当てはめることができそうですし。
で、そういう思考の積み重ねが、何年後かには『天才に見える力量』、『頭の中ですぐにプロセスマネジメントができる力量』になるような気がします。
プロセスマネジメントのメリットとして『見える化』『標準化』『再現性』ということが言われますが、もしかしたら『天才の感性の言語化』ということなのかもしれませんね。
まぁ、ここで『各プロセスのみ』に注視して、プロセスの繋がりや全体像、最終目標を忘れてしまうとマイクロマネジメントの迷路(≒膨大な量のムダな管理)に入ってしまうのですが。
そのリスクを考慮しても、やっぱりプロセスマネジメントのトレーニングは若いうちにやっておいた方が良い気がします。
で、あたたけはしょせん食品の品管担当ですので、HACCPを通じてその辺りを伝えていこうかと企んだ次第なのです。
一般的な?日本企業の方は、そろそろ『来年度の方針』が固まりつつある気がします。
ここで今一度、『何を成し遂げるのか』という最終目標に対し、プロセスマネジメントに取り組まれても良いのかもですね。
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ではでは。今回はこの辺りで!