レバー大好き赤ちゃんのためのパテ・ド・カンパーニュ(0歳児ごはん)
赤ちゃんの鉄分補給に食べさせたい、鶏レバー。
娘はレバーペーストが大好きで、たまねぎと鶏レバーを1:4くらいで混ぜたペーストを、1日に60mlくらい食べていた時期がありました。
(大食いです。)
でも、そういえば妊婦のとき、「レバーはビタミンAの過剰摂取になるから食べ過ぎに注意」という情報を見かけたことあるなぁ、と。
そのときお医者さんや助産師さんにも聞いたら、気にしなくてよいと言われたこともあります。
が、赤ちゃんにとってはどうなのかと気になり、調べてみました。
分かったことは以下。
◆ビタミンAは2種類ある。
鶏肉、魚や乳製品に含まれる既成ビタミンA (レチノール及びそのエステル)と、果物や野菜、その他の植物由来の製品に含まれるプロビタミンA。
◆既成ビタミンAの過剰摂取は身体に害を及ぼすことがあるが、プロビタミンAについては害なし。
◆7~12ヶ月女児のビタミンAの推奨栄養所要量(RDA):500 µg RAE
◆0~12ヶ月女児の既成ビタミンAの許容上限摂取量(UL):600 µg RAE(2,000 IU)
出典:厚生労働省『「総合医療」に係る情報発信等推進事業』「総合医療」情報発信サイト
そして鶏レバーの主な成分。
鶏レバー
(100gあたり)
エネルギー 111kcal
炭水化物 0.6g
脂質 3.1g
たんぱく質 18.9g
ビタミンA 14000µg RAE
鉄 9.0mg
出典:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
噂どおり、かなりの量のビタミンAが含まれていますね。
10ヶ月の娘の場合、
鶏レバーは1日に3.5g摂取するのが望ましく、4.2g以上は摂取しないほうがよい
という計算になりました。
ちなみ成人女性の場合、
5gの摂取が望ましく、21.4g以上は摂取しないほうがよい、となりました。
あれ?!
鶏レバー21.4gって、
焼き鳥のレバー1本も食べられないくらいの量ですよね。
というか赤ちゃんの上限の4.2gも、ほんのちょっとではないか。。
これじゃ全然レバー食べられない!
でも大人は焼き鳥のレバー1,2本や、レバニラ炒め一皿なども普通に食べますよね。
で、もうちょっと調べてみたところ、
一度に大量、もしくは連日上限を越えて食べなければ、とりあえず大丈夫のようです。
詳しくは以下のとおり。
◆EU の食品科学委員会によると、ビタミン A の過剰摂取による健康障害を起こす最小用量は以下のとおり。
例)
頭蓋内圧上昇による泉門の隆起:7500µg RAE(幼児の一回摂取)
※ちなみに厚生労働省では6000µg RAEと設定されている。
肝毒性:7500µg RAE/日を6年間摂取
出典:食品安全委員会「ビタミンAの過剰摂取による影響」、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」
要は、
◆幼児は一回に約43gを越えるのは危険。
◆成人が1日約54gを6年間食べ続けると健康障害が起こり得るので、幼児も連日食べ続けるのはよくない(と考察)。
もはや1日を基準にできない!
というわけで、娘のためのマイルールを作りました!
【マイルール】
◆鶏レバーは1週間に30gまで。(1日の上限4.2g×7日のだいたい)
◆一回に与える量は15g以下にする。
◆鶏レバーを与えない日はにんじんや卵からプロビタミンAを積極的に摂るようにする。
◆鉄分も他の食材で積極的に摂るようにする。
毎日与えていた日々を猛省。。
何もなくてよかった!
さて、マイルール策定にともない、鶏レバーが大好きな娘が、満足に沢山鶏レバーの味を嗜める一品を考え、、
そうだ!パテ・ド・カンパーニュ!
と。
作り過ぎてほぼ親が食べる羽目になりましたが(塩コショウかければ美味!)レシピです。
材料
(450gくらいの塊1個分)
鶏レバー(ハツ付きでOK) 200g
鶏むね肉(皮付き) 100g(1/2枚くらい)
豚こま肉 100g
卵 1個
たまねぎ 100g(1/2個くらい)
作り方
1. たまねぎは1cm幅くらいにスライス、鶏レバーは血の塊を取っておく。ハツは半分に切り、中の血を洗い流す。
2. 鶏皮の脂でたまねぎを炒め、しんなりしたら鶏レバーとハツも炒め、水を100mlくらい入れて圧力鍋に。圧がかかったら弱火で5分。自然に圧が下がるまで放置。
こうなります。
3. (2を煮ている間に)鶏むね肉をぶつ切りにして、豚こま肉とともにFPにかける。
大きな塊がなくなるまでしっかりとかけたら、卵を入れてよく混ぜる。
4. 2をブレンダーでペースト状にする。
(水分が多いようであれば少し煮て水分を飛ばす。)
結構濃いめで、もったりしたペーストにします。
次の工程まで、よく冷ましてください。
5. 3と4を混ぜ合わせ、型に詰める。
セリアで買ったアルミのパウンド型(中)にオーブンシートを敷き、詰めました。
6. 180度に余熱したオーブンで、天板に湯を張って5にアルミホイルで蓋をし、50分ほど焼く。
7. 中心に竹串を刺して5秒ほど待ち取り出し、熱々になっていたら焼き上がり!
重しをして冷蔵庫で冷やす。
娘には1.5cm幅くらいにカットして、約45gのひときれを与えました。
割合的にレバーは15gくらいのはず…
ちなみに型に入りきれなかった分があったので、すりごまを足して丸めて焼き、ハンバーグも作りました。
このパテ・ド・カンパーニュ本体も、作った日は冷やしたものを与えましたが、なんとなく不安なので残りは冷凍し、温めて与える予定です。(もはやハンバーグ)
この日のメニュー
パテ・ド・カンパーニュ
ズッキーニと鮭の雑炊
しいたけのポタージュ
カボチャのリコッタチーズのせ
スイカと桃