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ドクタースリープ

ドクタースリープ

これ、随分前に映画版を見て小説も読んだのに、記事に上げてなかった。
スティーブン・キングの作品、ドクター・スリープ。
あの「シャイニング」から30年後の物語だ!

オーバールックホテルの惨劇のあと。ダンはアルコール依存症を引きずりながら町を転々と放浪していた。
途中、何気に降りた街の小型機関車に惹かれ、住みつくようになる。
ホスピスで働きながら、死期が近づくと不思議にわかる猫に誘われて患者を看取る

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キングの「ドクター・スリープ」を記事にアップしてないことに気がついた。随分前に映画も見たし小説も読んだのに。映画は二度も見た。結末は違うが、どちらも秀逸である!もしやすると一番好きな作品かもしれない。本は図書館で借りて読んだが、やはり取り寄せを決意。上下巻揃ったら記事上げするぞ。

をんごく を読んだ

をんごく を読んだ

北沢陶が書いた「をんごく」を読んだ。

妻を亡くした主人公がどうしても妻と話したくて巫女を頼み、妻の霊を降ろしてもらうところから話が始まる。
巫女が感じた普通とは違う何か。
ほどなくして出会う、正体不明の男?。
そいつは成仏できず彷徨う霊を喰っていた。
「えりまき」と呼ばれるその男との奇妙な交流。

怖さからいうとそれほど怖くない。
主人公とえりまきが次第に友情を深めるにつれ、えりまきが自分自身は

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シャーロック・ホームズの新冒険(下)

シャーロック・ホームズの新冒険(下)

ずっと書こうとして書いてなかった、この本の中に収録されてるスティーヴン・キングが書いた短編の紹介っす。

現代の著名な作家たちが、ホームズやワトソンを描いた短編集。
実は私、キングの作品しか読んでません😅
この作品を知ったきっかけは昔、米国から帰国したばかりの頃でした。
シャーロック・ホームズが大好きな友人がいて、彼と話しているうちに
「そういえば。キングといえば、自分が好きなのは『ショーシャン

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スターシップ

スターシップ

宇宙に出るようになった時代を描いた、さまざまな作家の短編集。
この中にスティーブンキングの作品があると知り借りたのだが、同じ作品が違うタイトルで「スティーブン・キング 深夜勤務」の中に収録されており、後で知って驚いた。

それにしても驚いた。
私はブラッドベリの作品を今まで読んだことがなかったのだが、この本に収録された「すべての夏をこの一日に」を読んで、もの凄い衝撃を受けた。
なんと詩的で美しく、

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真ク・リトル・リトル神話大系6-I

真ク・リトル・リトル神話大系6-I

「真ク・リトル・リトル神話大系6-Ⅰ」を読んだ。

以前スティーブン・キングの短編作品を映像で見たのを記事にアップしたのだが↓

この中のひとつ「クラウチ・エンド」の、キングの原作がこの本の中にあったので借りた。

他にA・A・アタナジオ、ブライアン・ラムレイ、F・B・ロング、ベジル・コッパーなどの作家作品が載せられている。

晴れさんに聞いたら、呼び方こそ違えどこれはクトゥルフ神話を集めたものだ

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スティーブン・キング/ハイスクール・パニック

スティーブン・キング/ハイスクール・パニック

いやーこれ💦
読むのに時間かかった(><)
主人公のチャーリーが、のっけから教師を2人も殺す。
そこから一体、どう展開するのか??
あまりに非日常の、かけ離れた設定に慣れなくて正直読むのがしんどかった。
だけど、物語中盤でチャーリーが過去を暴露したとき、海岸沿いのキャビンでマリファナパーティに参加し、デイナを待ちキャビンの裏に回ったあたりの情景を、、、
私はなぜだか覚えていた。

不安と期待、後

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キャリー/スティーブン・キング

キャリー/スティーブン・キング

スティーブンキングの処女作、キャリー。
小説を読み、旧作・近年作の映画を見た。

1976年版の映画は昔TVで見た気がするが、それよりこの映画が日本で封切りになったばかりの時に、ホラー好きだった従姉が叔母を引きずって見に行った時の、叔母のセリフが今でも忘れられない。

「リーコ(従姉)が見たいっていうから、キャリーだかキャシーだか見に行ったら気持ち悪くなったわ、、、(-。-;」

確かに😅
まず

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クリスティーン/スティーブン・キング

クリスティーン/スティーブン・キング

スティーブンキングの著書、クリスティーンを読み終えた!

いや、面白かったですー‼️
映画では車(クリスティーン)自体に意思がある、という設定だけど、
原作はこの車に最初に乗っていたルベイという男の怨念が、車に取り憑いている。ここが根本的に違う。

この本を読むと、アメリカのティーンエイジャーが社会の中でどんな位置にいるのか、よくわかる。
大人からは子供だとバカにされまともに扱われず、学校で気弱な

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図書館から本借りたんだけど

図書館から本借りたんだけど

クリスティーンを図書館から借りたんだけどさ。
なんか、見るからにボロボロで驚いた💦
しかも裏には複本なし??つまりこれしか在庫ないってこと??(・・;)
修復してあるにも関わらず、ページは簡単に外れそうだし、上巻のページの角が丸い(・・;)
相当年季が入っていそうだし、一体どれだけのヒトがこの本を読んだのだろう。
私も大事に読まないとね(*^_^*)

シークレットウィンドウ/スティーブン・キング

シークレットウィンドウ/スティーブン・キング

スティーブンキング原作の映画「シークレットウィンドウ」を観た。
そして小説「秘密の窓、秘密の庭」を読んだ。

小説家モートン・レイニーのもとへジョン・シューターという男が現れ、「俺の小説を盗んだな」と言う。
身に覚えのないモートだったが、以来ジョン・シューターは嫌がらせを始め、モートは次第に苛立ちと焦燥、疑惑を募らせてゆく。…

この話、映画と小説では結末が違う。
映画だけでも楽しめるが、そのあと

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ランゴリアーズ/スティーブン・キング

ランゴリアーズ/スティーブン・キング

スティーブンキングの「ランゴリアーズ」を小説・映画両方堪能した。

ロサンゼルスからボストン行きの飛行機が、たった11名の乗客を残し、全員が姿を消してしまう。 たまたまその便に乗り合わせていたパイロットのブライアンは、不安に駆られる乗客を伴い、バンゴアの空港に飛行機を着陸させるが…。

いや、この映画三時間もあって長い💦
だけどすごく丁寧に作られていて小説の内容に忠実である。
ほとんどのトラブル

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ゴールデンボーイ/スティーブン・キング

ゴールデンボーイ/スティーブン・キング

スティーブン・キングの「ゴールデンボーイ」を、映画鑑賞・小説も読んだ。

容姿も家庭環境も才能も恵まれた少年トッド。
ふとしたことからナチの強制収容所の行為に興味を持つ。その矢先、バスの中でナチの戦犯だった老人を見かけ、彼を執拗に調べ上げ、ついには家を訪ね、脅迫しつつ収容所での話を聞かせろと要求する。…

小説では特に、トッドの笑顔が怖い。
なんのくったくもなく、ただただ興味の赴くまま老人に強制収

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マングラー/スティーブンキング

マングラー/スティーブンキング

スティーブンキング原作の「マングラー」を見た。

大きなランドリー会社。ある日事故が起きて、血がプレス機にかかり、その血に目覚めたプレス機が暴走。

巨大なプレス機が、人間を襲う。
これ、もっとはちゃめちゃにがしがし人を食うのかと思ったが、ホラー要素が強くてそこがキングらしい。
富を持続させるため、はるか昔に悪魔と契約を結び、生贄を捧げ続けてきたランドリー会社。
次の「生贄」(彼女)をプレス機に捧

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