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いわゆる「成長」路線から外れるので、文化の花を咲かせたい

最近はコロナもあったり、自分の身体の事情もあったりで、家で過ごすことが増えました。それに伴い、読書量もぐんと増えています。

インプット量が増えると、どこかで吐き出さないとうまく吸収できない感じがします。コップの水がいっぱいで溢れちゃうみたいに。そこでアウトプットがてら、読書ログをつけてみることにしました。

気づいたら似たテーマの本ばかり手に取っている

今はざっくり週1〜2冊のペースで本を読んでいます。幅広くいろんなジャンルの本を手にとっているつもりなのですが、読むたびに「あれ?またこの話?」と感じるくらい、共通のテーマが出てきます。

例えばこちらの3冊。すべて前提として触れられているのは「経済成長とか、拡大とか、加速とか、ゆっくりになってきているよね、成熟してきているよね」というテーマでした。(超ざっくりすぎる…本当は各本で丁寧に説明されています。いつか1冊ずつ感想書きたい気持ち)

たくさんの本が並ぶなか、あえて上記のような本ばかり手にとってしまうということは、つまり自分のアンテナがそちら方面に立っているということ。

私もいわゆる「成長」路線から外れる予定

なぜアンテナが立っているかというと、もうすぐ私自身の「成長」グラフは、今後しばらく横ばいになるだろうなぁという予感がしているからです。

ここでいう「成長」とは、新卒で入社してから10年以上かけあがってきた、ビジネスパーソンとしての「成長」をさしています。かなり狭い意味での「成長」です。だから感情としてはそこまでネガティブではなく、他の「成長」もあるだろうとニュートラルではあります。

とはいえ、1日8時間週5日仕事を10年間続けてきた身としては、今まで慣れ親しんできた「成長」路線から外れることに正直不安も感じているのが本音です。

「成長」が止まると、文化が栄える?

そんな不安な私の心に響いたのは、『ウェルビーイング』の書籍で引用されていたこちらのグラフ。

出典:https://ideasforgood.jp/2021/10/29/hiroiyoshinori/

人口増加中は狩猟採集に忙しく、いわゆる経済成長重視だった人たちも、成長が止まると時間が生まれ、心にゆとりもできて、壁画や構造物に取り組むようになり、人類の文化が栄えたということのようなのです。

ウェルビーイング』前野隆司・前野マドカ P32

グラフが右肩上がりのときは、その坂道を駆け上がるのに忙しい。でも平坦な成長の踊り場=定常化フェーズに来ると、ゆとりができて文化が栄える。

これは人類全体のグラフだけど、一個人に当てはめてもわかる気がする…!前職に7年ほど勤めて成長の坂道が緩やかになったタイミングで、「絵を描く」というちょっと文化的な行為に心惹かれ、グラフィックレコーディングをはじめたことを思い出しました。

そしてグラフィックレコーディングが仕事になり、スキルアップや成長を目指して3年がたった今、情報可視化でもなんでもないただの絵を描くことに魅力を感じている自分がいます。

「成長」を手放した瞬間、見えてくる景色があるのかもしれません。

あえて意識的に「成長」から離れてみる

「せっかく成長路線から外れるんだったら、いっそめちゃめちゃ定常化に振り切ってみよう!」という思いで、特に仕事の役に立たないこと限定でやりたいことを洗い出してみました。

この縛りは意外と難しくて、油断すると「資格を取る」みたいな、有益っぽいことが紛れ込んできます。むしろ有益っぽいことばかり並んでしまう…四苦八苦しながらそれらを排除したところ、たしかに文化的っぽいものが並んでいる気がします。

大人になった今の私に取って、完全に成長やリターンを考えずにやりたいことをやるのは難しい。でもせめて10やることがあるうちの1〜2つくらいは、成長につながらないけど心動くことに時間を割きたいと思います。


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