【第13話】親からご飯を貰うために「偽った自分」を、「本当の自分」であると勘違いして生きている私たち
"生まれて0歳0日目に
持っていた本来の人格は、
家庭環境や他者との関わりなど、
後天的影響によって徐々に失われてゆきます。
生きるために、
周りに順応しようと偽りの仮面を被り、
自分の本当の思いは心の奥深く、
深層心理に沈めてしまうのです。
それは2日目、3日目と強くなり・・・
現在の自分は厚い硬い仮面を被った
偽りの姿です。
本当の自分と偽りの自分、
この乖離がジレンマとなり、
何か満たされない、悶々とした日々を
送る要因だと言われています。"
(映画『内なる海を見つめて』
パンフレットより)
本当の自分だと思っていた自分は
実は本当の自分ではなく
家庭環境や周囲との関わりの中で身に付けた
"生存戦略"に基づく自分でした。
もっと分かりやすく
表現すると
要は、
"親からご飯をもらうために装った自分"を
"本当の自分"であると
"勘違い"して生きてきたということです。
2019年7月
29歳で結婚し、
2022年
結婚4年目にして夫が
不眠とパニックに。
夫の不調をきっかけに、
夫婦喧嘩ばかりの毎日。
「結婚生活って
今が一番楽しい時期なんじゃないの?」
「なんでこんなに喧嘩ばかりなのか?」
「こんなはずじゃなかったのに」
と、
悶々とする日々を送っていました。
(しまいには結婚したことも後悔する始末)
"どうしてこうなってしまったのか?"
"原因が知りたい!!"
と、
死に物狂いで学んだ結果、
"本当の自分"
であると思ってきた
自分という存在は
実は、
"偽りの自分"
であったという
衝撃の事実を知りました。
そうです。
そもそも私自身が、
自分の人生を生きていなかったのです。
そして、
このことこそが
夫の不調を始めとする
あらゆる問題の原因であった、
という厳しい現実を突き付けられたのです。
両親からご飯をもらうための
"偽りのアスカ"を
"本当のアスカ"であると
誤解したまま大きくなり、
そして
"偽りのアスカ"のまま
パートナーを選び
"偽りのアスカ"のまま
パートナーに接して
その結果、
パートナーが
病気になったという
このストーリー……。
このことが腑に落ちた時は
まあ~~ショックでした。
家庭に職場、
そしてさかのぼれば学校時代
口を開けばとにかく文句が多かった私。
不満の原因を
周囲に転嫁してきたけれど
改めて振り返れば
全て自分が選んできたことでした。
自分を偽り
周りに合わせて
自分不在の人生を
歩んでいるのだから
そりゃあ文句ばかりにもなります。
幼少期から
溜めてきた文句を
愚痴を通して
吐き出すために、
わざと
愚痴が溜まるような
環境(人間関係)を
無意識に
選んでいたとさえ思います。
(ストレス発散のために私には
愚痴が必要だったということ)
「本当にクソすぎる……」
「もうこんな生き方はやめて、
自分の人生を生きよう」
映画『内なる海を見つめて』は
そんなクソ過ぎる私に
トドメの一撃を与えてくれました。
そしてこの一撃を喰らったことで
私たち夫婦は
大きな変化を迎えることになります。