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名古屋フィルハーモニー管弦楽団のスメタナ「わが祖国」

小林研一郎氏の指揮の我が祖国はメリハリが効いて、またオーケストラの歌うがままに歌わせてカタルシスが得られた演奏でした。

 パンフレットに曲の紹介があり、チェコの国の成立みたいなことも書かれていて、音楽とは別に余計なことを考えてしまった。音楽にとっては雑音である。
 モルダウが描かれていることは国土の保全である。どこからどこまでがわが国か。
 兵士の物語が描かれている。ヤン・フスによる宗教戦争。
 さらには羊の群れを率いる牧者同士の対話、とかある。
 国家理性のもと、領土、人口を保全しますという。国の中心にいる人にはいいかもしれない。国の周辺や少数民族だとどうなんだろう?
 日本だったら明治時代に欧米と渡り合うために、領土確定や神話を同じくしないアイヌ民族や沖縄の人たちに、古事記や平安文学を国家のイデオロギー焦点として、つまりプロパガンダとして認めさせる教育を強いていたことを考えると、チェコってどうなんだろうと思うと、音楽に酔えなくなる、というか調査したくなる。
 音楽は音楽として。

というわけで図書館で本を借りて色々確認予定。

下記は今週末借りてきたもの。

「日本哲学入門」藤田正勝著 講談社現代新書
日本の,古くからある思想は哲学に吸収されたのされてないの?整理できてるの?ということが知りたくて借りた。片鱗が書いてあった。和辻哲郎を調べるべし。
「新版 アリストテレス全集」1巻
カテゴリー論とアリストテレス評伝が収められている。注釈も詳しくて手元に欲しいがメルカリでも一万円くらいする!しかもまだ新版では形而上学が出ていない、でたらすぐ買いたい。
「標的とされた世界」レイ・チョウ著 本橋哲也訳
 ある方とサイードの話をしていたらレイ・チョウを勧められた。序論にアメリカ合衆国におけるヨーロッパ発の理論、がありフーコーが大きく取り上げられており文学のテキスト分析か。
ほかにキケロー、岩波世界歴史10巻

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