マガジンのカバー画像

米国株アノマリー

27
アノマリーの検証記事です。 米国株の過去の動きから投資の手がかりを得られるのか?
運営しているクリエイター

#SP500

「年初の5営業日」の結果は?

「年初の5営業日」の結果は?

おはようございます。
米国株市場は年初来下落基調でしたが、昨日は大きく反発しS&P500は1月8日の取引を4763.54ドルで終えています。
これは昨年の引け値である4769.83ドルを下回っており、年初の5営業日のS&P500は昨年引け値より下落した形になります。

年初5営業日が下落で終わった場合、年初5営業日のアノマリーによると、

・65.4%の確率で1月の月間騰落率がマイナスとなる

もっとみる
買い場到来?サンクスギビング(感謝祭)の米国株アノマリーを徹底解説!

買い場到来?サンクスギビング(感謝祭)の米国株アノマリーを徹底解説!

感謝祭(サンクスギビング)は米国の重要な祝日であると同時に、株式市場での季節的トレンドを狙う絶好のタイミングです。

この記事では、感謝祭アノマリーの概要と、その背景にある市場心理、さらに過去23年間(2001年以降)のデータを基にした分析結果をお届けします。

感謝祭アノマリーを活かして投資チャンスをつかみましょう。

また毎週の週報でも、個別株の紹介や相場見通しについて更新しています。

感謝

もっとみる
米国株主要指数が3週タイトパターン(Three-Weeks Tight Pattern)を形成:次の買いポイントと株価上昇のチャンスを見逃すな

米国株主要指数が3週タイトパターン(Three-Weeks Tight Pattern)を形成:次の買いポイントと株価上昇のチャンスを見逃すな

強い雇用統計の結果を受けてソフトランディング実現への期待が高まっています。

そんな中、2024年10月4日引け後の時点で、米国株市場では、ダウ・ジョーンズ工業株平均、S&P 500、そしてNASDAQの3大指数が、3週タイトパターン(Three-Weeks Tight Pattern)を形成しています。

このパターンは、株価が3週間にわたって狭い範囲で推移し、次の大きな上昇の前兆となる強気サイ

もっとみる
2024年米大統領選目前!10月相場はどう動く?

2024年米大統領選目前!10月相場はどう動く?

いよいよ10月に入り2024年米大統領選が迫ってきました。

例年それほどパフォーマンスは悪くない10月相場ですが、大統領選挙を控えて不安定な動きをする年もあります。

また今週月曜9月30日に行われたFRBパウエル議長の発言でも市場が変動し、不安になっている読者のかたもおられるかと思います。
(追記10月スタートから中東情勢の緊迫化で指数は下落して始まりましたね。)

そこで、今回は大統領選年の

もっとみる
米国株市場でのパワートレンドとは?最強の上昇サイン

米国株市場でのパワートレンドとは?最強の上昇サイン

株式投資では、市場が一定の方向性を示したとき、それをフォローすることが重要です。

特に上昇相場は、利益を上げるチャンスですが、その中でも特に強い上昇さいんが現在米国株市場で確認されています。

IBD(Investor's Business Daily)が提唱する「パワートレンド」は、特に強い確定した上昇トレンドをとらえたものです。

この状態をうまく利用することで、大きな利益を狙うチャンスが生

もっとみる
レイバー・デー前後の米国株市場:過去の急変パターンと今後の投資戦略

レイバー・デー前後の米国株市場:過去の急変パターンと今後の投資戦略

明日8月23日のジャクソンホール会議でのパウエル議長講演に注目が集まっています。

過去には株価トレンドの反転のきっけけになったこともあるイベントだけに気が抜けませんね。

ただし、ジャクソンホール会議が終了したあとも気が抜けません。
2024年は9月2日がレイバー・デー(Labor Day:労働者の日)の祝日にあたり、8月31日から9月2日までが米国では3連休となります。

米国株市場には、特定

もっとみる
フォロースルー・デー:米国株投資での役割は?

フォロースルー・デー:米国株投資での役割は?

8月の冒頭から米国株市場では大きな調整が起こっています。
それに伴い、投資家の間では今後の米国株の相場見通しに対する不安が広がっています。

特に8月5日(月)に米国株市場が急落しましたが、その後は安値を更新することなく、8月12日(月)の時点ではいつフォロースルー・デー(Follow-Through Day)が確認されてもおかしくない状況になっています。

上昇相場に再び戻るのかを判断するために

もっとみる
ハリス副大統領が優勢に。米大統領選年の秋の株価の動きは?

ハリス副大統領が優勢に。米大統領選年の秋の株価の動きは?

民主党のバイデン大統領が選挙戦から撤退し、ハリス副大統領が大統領候補となりました。

7月21日の候補者交代時点ではトランプ候補がリードしていましたが、徐々にハリス候補がその差を詰めてきていました。

さらに、民主党の副大統領候補として米ミネソタ州のティム・ワルツ知事が選ばれた後にあたる8月8日に発表された米大統領選に向けた支持率調査によると、民主党の大統領候補のハリス副大統領が42%、共和党候補

もっとみる
Vertical Violationとは?調整相場における重要な指標

Vertical Violationとは?調整相場における重要な指標

Vertical Violationの定義8月に入ってから米国株市場の急落があり、緊張感が高まっています。

このように急激な調整が起こったあとに株価はどのように回復してくるのでしょうか?

「Vertical Violation」とは、株式市場の急激な下落を示すサインとして知られています。

この現象は、投資家にとって重要なシグナルであり、調整局面に適切に対応するための指針となります。

ここで

もっとみる
リセッション到来?過去の景気後退局面での株価の動き

リセッション到来?過去の景気後退局面での株価の動き

2024年8月5日に発生した日米国株式市場の暴落を受けて市場の緊張感が高まっています。

しかし、8月5日に発表されたISM非製造業景気指数も市場予想を上回っており、冷静に見ると経済指標から判断する限りにおいて、米国経済が緊急利下げを必要とするほど悪化しているのか(リセッション入りしているのか)という点には疑問が残るところです。

また今回の株式市場の急落を受けてFRBの9月FOMCでの利下げ期待

もっとみる
大統領選挙前後の米国株はどう動く?

大統領選挙前後の米国株はどう動く?

米国株市場はサマーラリー入りし、夏に向けて好調な株価推移が予想されます。

今回は今後の投資戦略を確認するために、11月の大統領選挙投開票に向けたS&P500の動きを確認していきたいと思います。

2024年米国大統領選の日程は以下の通りです。
7月15日 共和党大会・当指名候補を決定
8月19日 民主党大会・当指名候補を決定
11月5日 大統領選投開票

大統領選年のS&P500の推移は?

1

もっとみる
2024年米国株市場は1月から3ヶ月連続上昇!4月以降の展望は?

2024年米国株市場は1月から3ヶ月連続上昇!4月以降の展望は?

新年度が始まりましたね!
2024年の米国株式市場は年初から3ヶ月連続でS&P500、NASDAQが上昇するという素晴らしいスタートを切りました。

年初からの好調なスタートは、4月以降の米国株式のパフォーマンスにどのような影響を与えるのでしょうか?

過去80年間のS&P500のデータから2024年の4月以降の米国株式市場の推移について考えてみましょう。

年初から3ヶ月連続上昇の意味

194

もっとみる
米国株の4月アノマリーの正体は?

米国株の4月アノマリーの正体は?

春の訪れは新たな始まりを意味しますが、米国株式市場では特別な意味を持ちます。

米国株市場において、4月は統計的に見て株価が上昇する傾向にあることが知られています。

この「4月アノマリー」の背景として、税の確定申告という米国の年次行事が大きく影響していると説明されることが多いです。

しかし、本当に税の確定申告の日程が米国株式市場の動きに影響を与えているのでしょうか?

この記事では、3月下旬か

もっとみる
米大統領選に向けて株価はどうなる?

米大統領選に向けて株価はどうなる?

スーパーチューズデーを終え、現職の民主党バイデン大統領と共和党トランプ候補が再び米国大統領の座をめぐって対決することが確実となりました。

バイデン大統領とトランプ候補の直接対決の場合にどちらに投票するかとのジョージア州での世論調査では、トランプ候補が51%と、バイデン大統領の48%をわずかに上回っています。

しかし、選挙介入問題での裁判を争っているトランプ候補には有罪になった場合に大統領候補と

もっとみる