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くちびるにふれたふわラテ儚くて浮雲のせる手のひら思う マフラーをわたしの首に巻くきみの手がふれるから体温あがる 学内の噴水氷り友の声ふえて感じる消えた水音 真夜中に出くわしたひと赤い服笑顔で去って鈴の音(ね)残る 冬椿まとめた髪にそえられて宝石よりも光り輝く 手をこすり暖炉に薪をくべるたび静かに寄せる真冬のにおい 新しくおろしたハンドクリームのキャップのかたさ凍える手先 マグカップ両手でつつみ深呼吸吐き出した息湯気と重なる
次々と不安ばかりがやってきて自由にドアを開けて入り込む 似た声に振り返るたびさみしくて…
夜明けまで闇が味方してくれるから苦しさあずけあしたへいこう うつむいた花の姿がさみしくて…
日が暮れて海の青色濃くなって指さす先はオレンジ色に 夕立が低く激しくはねかえり噴水つくり…
忘れない わずかばかりもうつむかず 見つめ続けた想いの向こう 刺さった矢 心の奥でさびて…
朝の顔 不安な人が見つからず なんとか作る 同じ表情 今日までの気持ちのすべて手の中に握…
それぞれの太陽と月見上げてる海のむこうの朝ぼくの夜
カーテンを抜けてくる風すいこむと花の香りに陽射しの粒子