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季節を歩く_ 夏 / 短歌8首

日が暮れて海の青色濃くなって指さす先はオレンジ色に

夕立が低く激しくはねかえり噴水つくり涼しさ招く

草刈りの音が届いた方角のカーテン揺れて草原の匂い

波もらうスカートの裾色濃くて夏の真ん中裸足で歩く

鮮やかな瞬間(とき)を止めたくて古書店で魔法の本を探す夏の日

太陽と視線を合わせ夏をゆく青空の下光るひまわり

砂浜で裸足になった夏の日の自由が運ぶ近づいた距離

一年に一度会える日指折りに数えて待った七夕の晴れ


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