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溜め息と涙のあいだ / 短歌5首

海鳴りを体で感じ泣けない人の心がのみこまれたと知る

つまみあげ袋にいれたわだかまりぎゅっと丸めて夜空へ放る

どうしようもなくて屋上へいく空の近くで涙をのみこむ

手のひらで受けとめられたかなしみが光を受けてわたしを映す

傷口はどれだけ経っても新しくあの日から時間が動かない





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