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社会保険労務士登録してから6年経ったいま、キャリアコンサルタントになろうと決めた理由

2017年に社会保険労務士登録してから6年経ちました。そのタイミングで、今度は2024年の登録を目指して国家資格キャリアコンサルタントの学びを始めることにしたのです。本当は黙って受験して合格後に実は合格しました!と報告するのがカッコイイとは思うけど、まずは自分が学びを始めるスタート地点(原点)を確認するためにきっかけや原動力、いま不安に思っていることについて言語化しておきます。

キャリアコンサルタントとの出会い

人生、紆余曲折あって、2015年、当時40歳にして社会保険労務士を目指すべく社労士事務所に転職。社労士補佐業務をするなかで知ったのがキャリアコンサルタントという資格。当時流行っていた(?)セルフキャリアドックの助成金がきっかけでした。当時は、働く人の話を聞いてその人や企業の役に立てる資格だ、といった程度の認識ではあったけど、実は社労士より先にキャリアコンサルタントを取ろうかしら、と思うほど興味が湧いた資格だったのです。

社労士登録から6年経った今、見えてきたもの

とは言え、社会保険労務士を取るために前職関係者や家族にもわがままを通して転職した社労士事務所。まずは本願成就を目指して3年かけて社労士試験合格・社労士登録を実現しました。その勉強をする際に一番に学んだ社会保険労務士法のなかにいくつか好きな条文があって、そのうちの一つが第一条、目的条文なんです。

この法律は、社会保険労務士の制度を定めて、その業務の適正を図り、もつて労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資することを目的とする

e-gov法令検索:社会保険労務士法第一条
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=343AC1000000089_20230614_505AC0000000053


社会保険労務士とは会社の発展だけでなく労働者の福祉の向上、つまり、しあわせに寄与する存在。なんて素敵なしごと。

この目的を胸に勤務社労士を経て登録から4年後、2021年に開業登録をすることに。事務所を開設する際のコンセプトとして掲げたコンセプトが人も企業もあなたらしくをサポートする、でした。

あなたらしく、自分らしく、ってとてもあいまいでふわっとしていてはっきりと定義はできない言葉だと今でも思ってます。が、自分自身が経験してきた約20年ほどの社会生活のなかで、くじけ、落ち込み、立ち止まり、自分なんてこの世に必要ないんじゃないか?と思うほど悩んだときって、たいてい自分が自分らしく振る舞えていないとき、つまり自分の力を存分に発揮できていないときだったな、て思い当たって。

そこで、社労士資格を生かすにあたり、その企業や組織で働く人たちが自分らしく自分の力を存分に発揮できるようサポートすることで、顧問先である企業が繁栄し、地域が元気になり、鹿児島が、日本が健全に盛り上がっていく一助になれたらいいなと思ってコンセプトとして掲げることにしました。(noteの自己紹介記事では言葉を足し引きして書いています。)



いまは学んだことを生かして行政庁に関わってみたり、企業向けに研修を行ったり。不惑を過ぎてから決意したにしては充実した職業生活を送ってはいるのだけれど、だからこそもっと自分にできることを増やしたい、という欲望が湧いてきました。ムクムク。

日々働くなかで悩み、もがき、不安になり相談してくる方々。それでも何に困っているのか言葉にできずに立ち止まる人たち。企業研修を通して従業員の皆さんをエンパワーしたいと取り組むなかで見えてくる新たな課題。行政庁に関わる一員として、もしくは社労士講師としての関わりだけでは解決しきれないものが多く見えてきたのです。

なぜキャリアコンサルタントなのか

コロナ禍により広まったオンライン交流のおかげで、ありがたいことにキャリアコンサルタント有資格者の友人が全国にたくさんできました。あまりにも有資格者に囲まれているので、わたしも同様だと勘違いされたとある方がうっかり相談を持ち込んでこられたほど😊(もちろん事情を説明して丁重にお断りした。)

おかげさまで、キャリアコンサルタントが、出会った頃よりぐっと身近な存在になってきたのです。キャリア理論の一部を教えてくれたり、書籍を紹介してくれたり、と、人のキャリア形成にはたいせつな理論がたくさんあることを知ることができたし、わたし自身が何度かキャリアコンサルティングを受ける機会を得ることができたのも大きかったかな。

オンラインではあったものの実際にクライアントとして面談を経験するなかで、キャリアコンサルタントがわたしが実際に発する言葉だけでなく、表情、しぐさを受け取り、問いを投げかけ、クライアントの中からあらたな言葉、決意、答えを引き出していくさまを見た。クライアントであるわたしは、その度に自分で決めた一歩を歩みだしていきました。

もし自分が、他者に対してこんな関わりができる人間になれたとしたら、いま感じている課題がいくつかは解けるのではないだろうか。困っているから相談したい、という積極的クライアントだけでなく、なんとなく道に迷いそうな気配がする、でも相談するほどではない、という消極的クライアントまでわたしが関わることでその人らしさを取りもどすきっかけになるのではないかしら。

そんな思いが湧き始め、そうだキャリアコンサルタントになろう、と決意。そう、わたしは国家資格が欲しいわけではないのです。他者の、あの人の、あなたの持つ力を存分に発揮できるような関わりができる、キャリアコンサルタントになりたい。


いま不安に思っていることは2つ

ひとつ目は、働きながら資格の勉強をするのが辛くならないだろうか、ということ。働きながらの資格勉強は社会保険労務士を含めて3〜4回目。特に社労士受験生のころは、仕事も相当忙しくて、勉強する範囲も広かったことから、勉強、仕事、勉強、ご飯、お風呂、寝る、で1日が、1週間が、1か月が、1年が終わっていた。自分が楽しむ時間は全くなかったし、つくってはいけない、と自分を律して勉強していました。最後の年は、こんな生活もうイヤだ、と唱えながら乗り越えた一年でした。

今回がどれくらいのストイックさが必要なのかが分からず、10月から本格的に始まる養成講座、その後の試験対策講座を含めて半年間、やっていけるかしらの不安だらけ。誰か、そんなにストイックじゃなくても大丈夫ですよ、と背中をさすってほしい。(この記事を読んでくれた有資格者の友人が、さっそく背中をさすってくれました。ありがとう☺️)

2つ目は、面接試験。キャリアコンサルタント試験は、学科試験・実技(論述)試験・実技(面接)試験の三種類に合格する必要があるのです。学科と論述は勉強すればなんとかなりそうだけれど、面接試験はクライアント役と向かい合ってコンサルティングするさまを採点されるもの。

こういった形態の試験は初めてなのでなんとかなるか分からず不安でたまりません。ただ、この不安に対しては、どんなクライアントでも憑依できるという有資格者の友人が手助けしてくれるとかけてくれた言葉が心強く、持つべきものは信頼できる(おもしろい能力を持つ)友人だなぁ、と胸をなでおろしたところです。

一人じゃいないって思える心強さ

楽しみなことも2つ

1か月後から始まる養成講座のガイダンスを受けて、楽しみになったことも2つ。ひとつ目は、あらたな学びの仲間と出会い、交流できること。養成講座は1日7時間のうち5時間がワークシートを活用した技能演習らしいです。1クラス13〜17人をグループに分けてお互いに演習をやっていく。ここでお互い活発な交流が生まれ、学び合い、つながり合う関係性ができるのがとても楽しみ。

2つ目は、キャリアコンサルタントとして他者に関われる自分を想像できたこと。ここ1年の間で、身近な友人や家族が仕事やこれからの人生の過ごし方をどうしようかと迷っている姿を何度か間近で見てきました。その時は、わたしなりに手探りな言葉しかかけられず、必要であればキャリアコンサルタントを紹介できるよ、しか言えませんでした。

が、この学びで力をつけて、つぎはきっと、迷っているその人が自分らしい一歩を踏み出せる関わりができる自分になれるのではないか、と楽しみになってきたの。ワクワク。人はイメージできるものにはきっとなれる。

宣言してはみたものの

ここまで大きく書いておいて一発合格できなかったらめちゃんこ恥ずかしいけど、その時はしれっと励ましてください。全国のキャリアコンサルタント志望の皆さん、一緒にがんばりましょうね。そのほかの皆さん、どうか応援してくださると嬉しいです!

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