小説家:尾崎翠
「戦後女性感謝プロジェクト」、4人目に紹介するのは小説家の尾崎翠(おざきみどり)です!
1.どんな人だったの?
尾崎翠(1896年-1971年)は鳥取県に生まれ、7人兄弟姉妹の真ん中として育ちました。面影尋常高等小学校高等科を首席で卒業する頭脳の持ち主でした。
16歳の頃、「たかね」に詩歌を投稿し始めました。鳥取高等女学校本科・補修科を卒業後、「文章世界」に短歌一首「漁村の新生活より」が掲載されました。19歳で、「文章世界」の散文欄で『朝』が第一席に入選。『雪のたより』も掲載され注目を集めました。
(参照:https://tsubuyaki3578.at.webry.info/202005/article_110.html)
その後、「新潮」に投稿を始め、本格的に文学に取り組むために上京。日本女子大学国文科に入学しました。
雑誌「少女世界」に少女小説を、「女人芸術」に戯曲や映画評を発表するなど、様々な執筆活動を行いました。
亡くなってからも読者層は広がり、2001年から定期的に開催されている「尾崎翠フォーラム」にて、彼女の人物と作品にまつわる研究発表が行われています。
1998年に彼女と彼女の作品を題材とした映画が作られたり、彼女が生前に執筆していた映画脚本「琉璃玉の耳輪」が2010年に小説化されたりと、死後も広く愛され続けています。
2.もっと知りたい方へ
尾崎翠フォーラム
映画「第七官界彷徨 ー尾崎翠を探して」:尾崎翠の半生・代表作『第七官界彷徨』・現代の三部構成です。
尾崎翠資料館:鳥取県岩美町にあります。
3.隊員からのメッセージ
明日少女隊で尾崎翠を名乗っているのは、5年前に明日少女隊を立ち上げた、アメリカ在住のアーティストです。先日、桜花学園大学の嶋守さやか先生がしてくださったインタビューの中で、尾崎翠と名乗る理由を話しています。
彼女は、「(尾崎翠は)たくさんは書いていないが、すごく素晴らしい小説(を残している)」と言い、高校生の頃から大ファンだったそうです!特に『第七官界彷徨』がお気に入りで、「若い女性の視点で描かれているのが好き。時代を超えて共感できる。」と話しています。
より多くの人に尾崎翠の作品を読んでもらいたいという気持ちを込めて、彼女の名前を借りて活動しているそうです。
インタビュー動画はこちら!
また、彼女が明日少女隊を立ち上げようと思ったきっかけや創立にあたり乗り越えた困難について書いた記事もあります。
前回の記事はこちら!
「戦後女性感謝プロジェクト」をこれからもよろしくお願いします!
プロジェクトについて、詳しくはこちらをご覧ください。
記事:杉野芳子(明日少女隊)