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私の「弱さ」との向き合い方 演じなくていい"メンタルの整え方"

どうも、足ひれ社長のヨシです!

突然ですが、あなたはメンタル強い方ですか?

「ヨシさんて、いつも前向きでメンタル強くて羨ましい」

そう言われることが多い私。
確かに今では、たいていのことは笑って済ませられるようになりました。

でも、実は、
私にも、誰にも見せられない「弱さ」との向き合い方がありました。

今日は、普段あまり話すことのない、そんな話をしようと思います。

表の顔、裏の顔

「なんでうまくいかないんだろう」
「もっと頑張らなきゃ」
「周りと比べて自分は...」

そんな思いに押しつぶされそうになる夜。
あなたにもありませんか?

意外かもしれませんが、私にもたくさんありました。
いや、今でもあります。

ただ、人前ではほとんど見せません。
いつも通りの笑顔で、冗談を言って、その場を明るくする存在であろうと努めます。

「大丈夫!」
「仕方ない!」
「これも楽しもう!」

そう、私はいつも、そんなキャラでいることに決めていました。

でも、本当の自分と向き合うのは、ひとりの時間。
そこには、ある決まった儀式があったんです。

誰にも見せない、私だけの時間

学生時代から疲れていた時や気持ちが落ちていた時、決まってやっていたことを紹介します。なかなかやばいかもしれません。(笑)

私が常に頼っていたのは大好きな音楽です。
まず、部屋をできるかぎり暗闇にします。
カーテンを閉め、電気を消し、スマホの画面も伏せる。

次に、イヤホンを耳に。
そして、バラードや暗めな曲を大音量で流す。

目も閉じて、身体も大の字で脱力。イヤホンからの音楽を、脳みそを通して全身に流していくような感覚でした。

「なんだか青臭いな」と思われるかもしれません。(笑)
実際、今の私から見ても、少し照れくさい光景です。

でも、無意識で行っていたこれにも、よく考えてみると理由があったんです。

なぜ、その方法だったのか

真っ暗な部屋。
大音量の音楽。
一人きりの時間。

今から思えば、それは「他人の目」から完全に逃れるための空間だったのかもしれません。

普段の私は、性格上、仕事上、常に誰かの目を気にして生きていました。
同級生の目。友達の目。先生の目。先輩の目。お客さんの目。
チームメイトの目。SNSの目。などなど

「この人は私のことをどう思っているんだろう」
「あの人に嫌われていないだろうか」
「自分がこんなことを言うキャラじゃない」
「もっと○○な自分でいなきゃ」

本来の自分ではなく、誰かに見られている「他者の中で生きる自分」を演じることに必死だった気がします。

だから、音楽の音量を上げれば上げるほど、周りの目が消えていく感覚。
暗闇が深ければ深いほど、演じる必要のない自分に戻れる安心感。

そうして、ようやく本当の自分の声が聴こえてくる。
落ち込みたい時は落ち込んで、
弱音を吐きたい時は吐いて。

今思えば、それは「ありのままの自分」を取り戻す、大切な儀式だったのかもしれません。

また、この「儀式」は心理療法でいう「感情焦点型コーピング」という手法に近いものでした。
これは、起こっている問題を直接解決しようとするのではなく、まず自分の感情に焦点を当てて、問題を対処する方法です。音楽療法の理論とも通じる部分があったんですね。

暗闇の中で、感情をありのままに受け入れる。この「感情受容」や「アクセプタンス」と呼ばれるアプローチは、実は現代の心理療法でも特に重視されているそうです。

変化は、いつの間にか

でも不思議なもので、年を重ねるごとに、そんな「儀式」は必要でなくなっていきました。

いつからだったでしょう。
人を指導する立場になって、たくさんの学生や選手と向き合ううち、様々な価値観に触れ、多くの生き方を見つめるうちにだいたいのことを深く、長く引きずることがなくなりました。

少しずつ、でも確実に、変化は訪れていたんです。

「人にどう思われるか」より、「自分はどうしたいのか
「どう見られているか」より、「どうありたいのか

そんな風に、視点が自然と変わっていったような気がします。

まるで、長年つけていた重たい鎧を、少しずつ脱いでいくような感覚。
それは、本来の自分を取り戻していく旅のようでもありました。
別に自分は自分だし、受け入れられない人とは交わらなければいいと思えるように。

視点を変えるということ

例えば、こんな場面。
プールサイドで、選手が不安そうな表情で話しかけてきます。

「今度の大会で結果を出せなかったら、もう...」

その時、私は不思議と冷静に見えていました。
「今の気持ちは大切だけど、それがすべてじゃないよ」
「この経験は、必ず次につながるから」

そう言えた理由は、同じ景色を何度も見てきたから。
そして、ふと気づいたんです。

選手の悩みに、こんな風に向き合える自分。
いつのまにか自分自身の悩みにも、同じように向き合えてるな、と。

意識的な「観察」の始まり

たとえば、試合前の緊張で眠れない夜。
以前の私なら、その不安な気持ちに飲み込まれていたはず。

でも今は、こんな風に考えられます。
「今、自分は緊張しているんだな」
「でも、それは当然のことかもしれない」
「この緊張も、パフォーマンスの一部になるかも」

これが、後から知った「メタ認知」という考え方。
難しく聞こえますが、要は「自分を観察する自分」を持つこと。

そして、この「自分を観察する」という行為は、「認知的再評価」という手法にも通じるものだったと後で知りました。状況を異なる視点から見直すことで、感情や反応のパターンを変えていく。指導者として自然と身についた視点が、実は科学的にも理にかなった方法だったんです。

後に、私が専門学校で教えている「スポーツ指導論」という授業の中で、この「メタ認知」というスキルが非常に重要であるということも学びました。

今の私にとっての"心の整え方"

例えば、大きな大会の前日、頭が冴えてしまう夜。

以前の私なら、音楽を聞いてその場を凌いでました。
でも今は、静かに目を閉じて、自分の呼吸を感じる瞑想の時間を作ります。

「今、どんな考えが浮かんでいるだろう」
「背中が張ってるな」
「無意識に呼吸が浅くなっているかも」

ただ自分のことを観察する。
判断せず、ありのままを見つめる。

すると不思議と、頭の中が整理されていく感覚。
「やれることは全てやってきた」
「今から変えられることはない」
「あとは選手たちを信じよう」
そんな気持ちが自然と湧いてくる。

マインドフルネスの理論を教えてもらってから、
この「今、この瞬間」に意識を向ける習慣が、
私の新しい"心の整え方"になっています。

無理にポジティブになる必要はない

「いつまでも沈んでて、自分はダメだ…」
「ポジティブに考えなきゃ…」
「マイナスな考えは良くない…」

よく聞く言葉ですよね。
でも、本当にそうでしょうか?

実は私、こんな風に考えるようになりました。
自分の中に、もう一人の自分を立ててみる。

例えば、落ち込んでいる自分がいたら。
その自分に、こんな風に語りかけてみる。

「辛いよね」
「悲しいよね」
「大変だよね」
「そう感じるのも、当然だよ」

まるで、親友に寄り添うように。

あなたなら、落ち込んでいる大切な友人に、
「いつまでもクヨクヨしてないで、今すぐ前を向こう!」なんて言うでしょうか?

きっと違いますよね。
むしろ、その気持ちに寄り添って、一緒に考えてあげたくなるはず。

自分に対しても、同じように優しくていい。
そう気づいた時から、人への励まし方も変わった気がします。

自分との対話の始め方

大切な試合で結果が出なかった時。
計画していたイベントがうまくいかなかった時。
そんな具体的な場面を想像してみてください。

私の場合、こんな風に自分と対話します。

まず、今の気持ちをそのまま認める。
「そうだよね、悔しいよね」
「すごく頑張ってきたのに、辛いよね」
「すごい嫌な気分だよね」

次に、その気持ちを受け入れる。
「でも、そう感じるのも当然のことだよ」
「誰だって同じように感じるはず」
「元気を出せと言われても難しいね」

そして、もう一人の自分と対話を始める。
「具体的に、何が一番辛かったの?」
「この経験から、何か学べることはある?」
「これより悪いことは避けられたんじゃ?」

そしてだいたい小さな悩み事の場合、一番すぐに解決できる質問はこの3つのどれか。
「3年後、何か影響してる?」
「地球上にそれより大変な悩みを抱えている人いない?」
「あなたの味方でいてくれる人が0になるか?」

ただし、ここで大切なのは焦らないこと。
すぐに答えを見つけようとしなくていい。
むしろ、「わからない」でしばらく過ごすのも大切な時間かもしれません。

私の場合、ゆっくり景色を見ながらこんな対話をしたりします。
緑を眺めながら、自分の小ささを感じる。
そんな時間の使い方も、案外悪くないんです。

最後に、あなたへ

今、もしかしたら。
答えの見つからない問題を抱えているかもしれません。
前に進めない気持ちで立ち止まっているかもしれません。

でも、それでいいんです。

無理に前を向こうとしなくていい。
すぐに答えを出そうとしなくていい。
今の気持ちを否定しなくていい。

まずは、そんな自分に優しく寄り添ってみませんか?
きっと、その優しさが新しい一歩を後押ししてくれるはずです。

ということで、今回もここまで読んでくれてありがとうございました!

この内容が「なるほど!」って思えた人は「スキ❤️」と「フォロー✅」、「シェア♻️」、「チップ💙」で応援してくれたら嬉しいです!

あなたは、どんな風に自分と向き合っていますか?
もしよかったら、コメント欄で教えてください。
きっと、あなたの経験が誰かの励みになるはずです。


それでは、また次回お会いしましょう!
またね〜

フィンスイミングスペシャリスト
足ひれ社長 関野 義秀

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