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『絶望のオタク大統領』 (中高生たちの超短編小説 021)

探究学習塾エイスクールの中高クラス「探究ラボ」に通う16名の中高生たちと4名のメンター・ファシリテーターが書いたオリジナルの『超短編小説(インスタント・フィクション)』を掲載しています。誰が書いたかわからない、ちょっと不思議な約400字の世界をお楽しみ下さい。感想(コメント)もお待ちしております。

アメリカの大統領は、最新の戦争兵器として、武将の魂を宝石に封じ込めたロボットを開発した。 

しかし、ある日、武将たちが脱獄し、大統領の肘を狙って襲ってきた。

大統領は、自分の愛するコーヒーを持って、戦った。

そして、武将たちを倒し、脱獄を阻止することに成功した。

だが、彼は気づいてしまった。

この戦いで、彼自身も武将になってしまっていたことに。

その悲劇を嘆いた彼は突如、自分自身を宝石に封じ込め、大統領としての権力を放棄し、オタクとして生きることを選んだ。

オタク生活が始まって百日。

漫画やアニメ、ゲームに夢中になり、寝る間も惜しんで楽しんだ。

それでよかったはずだった。

だが、どうしても、

自分が武将になってしまったことを受け入れることはできなかった。

彼は、爆発を起こすことで、自分の人生を終えることに決めた。

だが、元大統領による大爆発は、彼の死だけではなく、近隣地区に破滅をもたらしてしまう。

結局、彼は何がしたかったのだろうか。

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