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『食物連鎖のジャイアントキリング』 (中高生たちの超短編小説 012)

探究学習塾エイスクールの中高クラス「探究ラボ」に通う16名の中高生たちと4名のメンター・ファシリテーターが書いたオリジナルの『超短編小説(インスタント・フィクション)』を掲載しています。誰が書いたかわからない、ちょっと不思議な約400字の世界をお楽しみ下さい。感想(コメント)もお待ちしております。

そしてここは6万年後の琵琶湖の湖底の実験室。

ここでは闇の科学者Dr.石谷が奇妙な実験を行っている。

主なテーマは「自分のみとなった人類を復活させる方法」のはずだったが、最近は人類に代わって支配する生物を捕まえては解剖し合体させることばかりで、再び人類を復活させることなど微塵も考えて無い。

そして解剖中、石谷は人類が大幅に減った理由を知ることになる。

それは数百年前、突如として家畜や虫が巨大化し生命力が大幅に向上、朝ラッシュ時間の山手線に襲いかかり人類が100億人から1000人まで減ってしまっていたのである。

そして家畜の中で人肉が流行、ついに石谷の先祖3名以外の人類が皆、家畜に食べられてしまった。

しかし同時にこの事件の犯人が石谷の先祖であることも知ってしまう。

大豆ミートが主流になり、家畜が減少していく中、牛肉が食べたかった石谷は、薬を開発し牛に与えた、しかしそれが同時期に来ていた巨大台風によって世界中に広がってしまったのである。

そして解剖中の巨大な牛っぽい豚が生き返り、石谷は食べられてしまった。

人類の滅亡である。

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