【政治・経済】立憲民主党代表選挙はいかに~これから政界はどうなるのか~
始めに
「変えよう。」
このキャッチフレーズと枝野幸男代表の写真が入ったポスターを見るに、運命とは残酷な気もしています。だって変わったのは、政治ではなく枝野幸男代表自身なわけですから。
自分は立憲民主党支持者ではないことはまず書いておこうと思います。何となく世の中の雰囲気や、こうなっていくのではないかという視点から、できるだけ論理的に客観的に書きたいと思います。基本的には自由民主党の考えや価値観に近いので、そのことはご理解いただきたいと思います。しかし、今の政治が良いとは決して思っていない有権者の1人です。
立憲民主党を取り巻く現状
まず立憲民主党を取り巻く現状を押さえておく必要があると思います。まず注目しなければならないことは、衆院選によって議席を減らしている点です。議席を増やすだろうといわれていながら、14議席減らし100議席を割ってしまいました。それによって、枝野代表が辞任し代表選挙になったわけです。
2017年の結党から4年余りを経て、立憲民主党は前の日本社会党と言われるようになりました。しかし日本社会党よりも人数は少なくなっています。3分の1を割っているわけですから。しかも、そもそも前回の選挙ではリベラル、左派だけで戦い55議席しかとれていません。希望の党という中道・保守グループが入ったことで膨れ上がり今回の選挙を迎え、結果として議席を減らしています。
なぜ議席を減らしたか
ずばり、日本共産党との距離が近すぎたことだと思います。今までにも野党共闘は行ってきましたが、政権選択の選挙において「限定的な閣外協力」で合意してしまったことによって、一気に共産党政権・社会主義政権というイメージが作られてしまいました。これは大きかったと思います。参院選などであれば、お灸を据えようという有権者もいるでしょうが、政権選択の選挙では、もしもそれで左系が勝ってしまったらやばいなという絶妙な有権者の心理が働いたのではないかと感じています。
但し、自民党もなあというところで、国民民主党や日本維新の会の議席が増えたのだろうと思います。自由民主党も議席は減らしていますが、なかなか日本維新の会の対しても距離が少しある全国の有権者が悩みに悩んで自民党に一票を入れた結果だと思います。関西、特に大阪では抜群の人気ですが、全国的にはまだまだといったところは今回の大阪の選挙結果と全国の選挙結果に現れてるようおに思っています。
正直、枝野幸男代表、志位和夫委員長、福島瑞穂党首と映像で流れるだけで、アッと思ってしまいます。またこの顔ぶれかと。
今後はどうなるのか
リベラルは死んだとか書いている本を書店で見た記憶があります。一定納得できます。恐らく、立憲民主党はポジショニングを変えないとどうしようもない気がしています。日本人は政権を託そうと思えるのは、右派から中道、ほんの少し左までだと思います。左派ないと思います。もちろん日本人の価値観から言う話です。しかし、一回左の色がついてしまった政党はもう無理な気もしています。恐らく以下の3つにしばらくは分かれる気がしています。
・右派の自由民主党
・中道改革の国民民主党・日本維新の会
・左派の立憲民主党・日本共産党・社会民主党・れいわ新選組
という感じでしょうか。但し、安倍晋三政権でイメージとして右派の印象が強くなった自由民主党も岸田文雄政権で真ん中にシフトしてきていると思います。そこに国民民主党や日本維新の会との連携の可能性もあります。一方で、立憲民主党が日本共産党などと距離をとればこれまた可能性として勢力を伸ばすこともできるのではないでしょうか。
今回の衆院選では、行き場を失った右派と、中道票の行き先が、選挙結果に現れていると思います。その意味では非常に分析の価値があります。
最後に
政治の世界は一寸先は闇です。しかし、案外と岸田文雄首相も政治的な勘と運には恵まれているように思います。
但し、有権者は2大政党制をまだ心の奥底では期待していると思います。あまりにも民主党政権も酷かったことは事実でしょう。そしてある種のトラウマです。しかし、その後の自民党政権も同時に嫌気が見えてきたことも忘れてはなりません。
兎にも角にも社会・世論の動向はしっかりと押さえておきたいものですね。
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辛いことも苦しいことも、それはきっと成長している証拠。
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