GOOD CYCLE PROJECT

創業130周年の総合建設会社の淺沼組が、よりよい循環を作るために新しい素材やサービスを提供するGOOD CYCLE PROJECT。「人間にも地球にも良い循環を生む」<グッドサイクル>を考えていきたいと思っています。建物から都市を考え、文化を見る。淺沼組の取組をご紹介します。

GOOD CYCLE PROJECT

創業130周年の総合建設会社の淺沼組が、よりよい循環を作るために新しい素材やサービスを提供するGOOD CYCLE PROJECT。「人間にも地球にも良い循環を生む」<グッドサイクル>を考えていきたいと思っています。建物から都市を考え、文化を見る。淺沼組の取組をご紹介します。

マガジン

  • GOOD CYCLE BUILDING 001

    「人にも地球にも良い循環を生む」をコンセプトに築30年の淺沼組名古屋支店をリニューアル。元の建築を生かしながら、加える素材はできるだけ自然素材で、サステナブルなリニューアルを実現しました。そのプロセスや、関係者の思い、ものづくりの文化について紹介します。

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GOOD CYCLE BUILDING、はじめます。

みなさんはご存知でしょうか? 今、あなたのいる建物の、壁や柱が何からできているのか。 その材料はどこから来て、 その家具は誰が組み立てたのか。 そして、その建物が壊される時、どこにいくのか? 総合建設会社の淺沼組は現在、築30年の名古屋支店のリニューアルにおいて新たな挑戦をしています。名古屋支店がどのような思いによって、実際に作られ、育っていくのか。 このnoteでは、ものづくりの原点に立ち返り、試行錯誤を繰り返しながら建物を作っていく過程を現場からレポートしていきたいと

    • 循環する「土」を、空間に。建設発生土を利用した、『還土ブロック』の製作ストーリー

      建設発生土を、使える土にアップサイクルする ―名古屋支店改修工事では、建設発生土12トンをオフィスに取り入れましたが、その利用はどのように進めたのでしょうか? 山﨑 地産地消でその土地の土を使うことを考え、名古屋近くの土を入手しようと考えたところ、タイミング良く瀬戸と南知多に淺沼組の携わる現場があったため、そこの土を利用することができました。 荒木 建設発生土利用については、「資源有効促進利用法」という国の制度があり、現場発生土を有効活用しましょうというのが定められてい

      • 山から人へ、人から人へ、人から山へ GOOD CYCLE PRODUCTの道すじ

        皆さん、こんにちは。GOOD CYCLE リポーターのさとうです。 「人間にも地球にも良い循環を生む」ことを目指し、築30年のビルを自然素材を使って改修したGOOD CYCLE BUILDING 001。昨年、無事に完成し、多くの皆さまに見ていただき、雑誌やメディアでも幅広くご紹介いただきました!大きな反響をいただき、プロジェクトメンバー一同、とても嬉しく感じると共に「循環型社会への取り組み」は世の中に強く関心を持たれていること、社会全体の課題として真剣に取り組まねばならな

        • GOOD CYCLE BUILDING 001 竣工しました

          みなさん、こんにちは。 4月に始めたnoteの連載ですが、これまで多くの皆さまにお読みいただき、ありがとうございました! GOOD CYCLE BUILDING、一つのビルが出来上がるまでのプロセスや、取り組みをこれまでご紹介してきました。 建物ができるまでのプロセスには、プロジェクトに関わる人の様々な思いや挑戦があり、林業や左官など日本の古来からつづくものづくりの仕事、そして、環境配慮した取り組みや技術開発など、さまざまなストーリーがありました。 そして、「人にも自然に

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        GOOD CYCLE BUILDING、はじめます。

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        • GOOD CYCLE BUILDING 001
          14本

        記事

          家具づくりの現場から②家具から循環を考える

          家具から「循環」を考えるいよいよ竣工に向けたラストスパート。今回は、家具づくりの現場からリポートいたします。 淺沼組名古屋支店改修プロジェクトは、「人にも自然にも良い循環を生む」というコンセプトを、家具でも実現することに取り組みました。 働く環境の中で、自然を感じることができる空間をつくり出すということに、家具からどのようなアプローチができるのか。 建物だけでなく、家具でも「循環」に取り組むという挑戦が行われました。 「これまで」と「これから」をつなぎ、循環を生む今回、

          家具づくりの現場から②家具から循環を考える

          家具づくりの現場から① 吉野と飛騨の森の材料を集めて

          淺沼組名古屋支店の工事が着々と進む中、オフィスで使用する家具の製作に携わるプロジェクトチームが、吉野の森を訪れました。 今回のプロジェクトでは、奈良の宮大工を起源とする淺沼組と関係の深い、奈良県の吉野の木材を積極的に利用しています。 最大の特徴は、外観に取り付けられた樹齢約130年の吉野杉。 昨年末、吉野の森林へ淺沼社長と設計チームが訪れ、実際に木を伐採する様子を見学しました。 今回は、家具製作を行うデザイナーが同じ伐採現場に行き、そこの枝木を拾い集めることになりました。

          家具づくりの現場から① 吉野と飛騨の森の材料を集めて

          「人間も自然の中にある。大切にものをつくることについて」ー左官職人 久住有生親方 インタビュー

          淺沼組名古屋支店の改修は、環境配慮型リニューアルに取り組み、「いつの日か、土に還ることができる素材」を使用するために、約12トンの土が運び込まれ、建物の外観と内装に土壁が塗られました。淺沼組の携わる愛知県の現場の建設残土を使用し、オフィスを利用する社員自らが建設に参加するため、土壁を塗るワークショップが行われました。 そこには左官の八幡工業の職人の皆さんの協力と、左官株式会社 久住有生(くすみなおき)親方の監修という、大きな力がありました。 今回は、久住有生さんにプロジェク

          「人間も自然の中にある。大切にものをつくることについて」ー左官職人 久住有生親方 インタビュー

          土壁の記録③社員が土壁を塗るー 淺沼組社長インタビュー「自然を循環させ、人が健康に暮らせる社会の建設を目指して」

          社員が土壁を塗る 「オフィスの土壁を塗るワークショップを開催します」 社内の呼びかけに、淺沼組名古屋支店に社員が集まり、オフィスの土壁を自分たちで塗るというワークショップが行われました。 土壁に使用される土は、淺沼組の携わる現場から出た建設残土。約12トンの土が使用され、オフィスの全面に塗られることになり、社員も参加することとなりました。 土は「地産地消」のもの。愛知県の瀬戸と南知多の土を使用します。 今回、指導してくださったのは、以前の記事「土壁の材料を知る」ワークシ

          土壁の記録③社員が土壁を塗るー 淺沼組社長インタビュー「自然を循環させ、人が健康に暮らせる社会の建設を目指して」

          吉野杉リポート③ 吉野杉の産地から、人と木の循環について

          淺沼組名古屋支店の外観に取り付けられた樹齢約130年の吉野杉の丸太がどこから来たのか。 前回の記事では、吉野杉の造作材や家具材など名古屋の現場に納材してくださった吉野銘木製造販売株式会社を訪れ、「吉野杉がなぜブランドなのか」というお話を伺いました。 今回のリポートでは、人の手によって育てられてきた、吉野の山へご案内致します。 吉野林業と共にある、吉野川の上流へ吉野地方の中でも、林業の盛んな地域、川上村・東吉野村・黒滝村は吉野川上流域にあります。吉野銘木の事業所からは、車で

          吉野杉リポート③ 吉野杉の産地から、人と木の循環について

          庭づくりの現場から  都会のビルに里山の自然を

          オフィスで自然のサイクルを感じること淺沼組名古屋支店の庭づくりがスタートしました。 築30年のビルのリニューアルでは、全階層にバルコニー空間が作られることになりました。 こちらが改修前と、完成後のイメージ。 改修前は、カーテンウォールの全面ガラス張りのビルが、リニューアルで自然に覆われた姿へと生まれ変わります。 「人にも自然にも良い循環を生む」というコンセプトで考えられたのは、 働く環境の中で、できるだけ自然を感じることのできる空間を作り出すということ。そうすることで、

          庭づくりの現場から  都会のビルに里山の自然を

          吉野杉リポート② 吉野杉の産地を訪ねて。500年続く木と人の歴史

          淺沼組名古屋支店に取り付けられた、樹齢約130年の吉野杉の丸太がどこから来たのか? 吉野杉がどのような場所で育ち、そこではどのような人が働くのか? 実際にこの目で見たいと、奈良県吉野郡を訪ねました。 前回の吉野杉の記事 GOOD CYCLE リポーター、奈良へ行く。 近鉄奈良駅から大和西大寺駅で近鉄橿原線に乗り換え、橿原神宮前駅からは近鉄吉野線に乗り換えて「下市口」で下車。所要時間は2時間弱。 今回、ご案内してくださったのは、吉野で育林事業から木材の製造・加工、木造建築

          吉野杉リポート② 吉野杉の産地を訪ねて。500年続く木と人の歴史

          土壁の記録②土壁の材料を知る

          3月のとある日。 淺沼組の社員が、今回左官工事を行っていただく協力会社、八幡工業に集まり、名古屋支店で実際に塗られる土壁の材料を知るワークショップに参加しました。 今回土壁に使用される土は、淺沼組が携わる愛知県瀬戸市の現場から出た建設残土。今回は、内壁が800㎡、外壁が400㎡の計1200㎡の土壁を塗るのに、およそ12トンの土を使用します。 まずはトラック1台に積まれた土を、機械を使って細かく砕くところから作業がスタートしました。 指導してくださった八幡工業の代表、八幡

          土壁の記録②土壁の材料を知る

          土壁の記録①「左官」のものづくりを現代のオフィスビルに蘇らせる

          吉野杉の丸太が取付けられた日のこと。 現場では、様々なことが同時並行して進んでゆきます。 この日は、デザインパートナーである建築家の川島範久さんと「土壁」についての相談が行われていました。 今回は、外観と内部に異なる土壁を塗ります。 足場に出て吉野杉とのバランスを見たり、また様々な場所の自然光の中でどのように見えるか丁寧に確認しながら、色味と質感を決定しました。 なぜ土壁を使用するのか「人にも自然にも良い循環を生む」ためには、何ができるのか。 プロジェクトがスタートした

          土壁の記録①「左官」のものづくりを現代のオフィスビルに蘇らせる

          吉野杉リポート①ファサードに吉野杉を取り付ける。

          みなさん、こんにちは。GOOD CYCLE BUILDINGリポーターのさとうです。 初回のnoteではたくさんの方に読んでいただきどうもありがとうございました。 総合建設会社が作る、「人にも環境にも良い循環を生むビル」とは?? そんなことができるのか??と思った方も多いかもしれません。 実際には、「どんなプロジェクトになるか楽しみです!」とご声援も頂き、私たちもとても嬉しく、これから皆さんに名古屋支店のリニューアルが完成するまでの様子を少しずつお届けしていきたいと思

          吉野杉リポート①ファサードに吉野杉を取り付ける。