【本に寄せて】いま読む「源氏物語」(角田光代/山本淳子・河出新書)
昨年は大河ドラマ「光る君へ」が、生きる楽しみだった。
それは言い過ぎ?
いやいや・・・ホントに。
子どもの頃、児童文学全集の「源氏物語」を読んだ。
そのあと本物の(?)文学全集から与謝野晶子訳の「源氏物語」を読んだ。
両方とも繰り返して何度も読んだ。
伝記漫画シリーズの「紫式部」も読み込んだ。
友だちに「あさきゆめみし」を借りて読んだ。
ただ、大人になってからは源氏物語も、それ関連の本もほとんど読んでいなかった。
子どもの頃に読んだから、もう満足!という気分だったのかもしれない。
しかし大河ドラマの影響で、本屋にたくさんの関連本が並んだことで、私の中の熱も再燃した。
紫式部、清少納言、藤原道長、藤原彰子…さまざまな関連本に手を出した。
本当に楽しい一年だった。
さて、「光る君へ」は終了した。
それなのに年が明けてから、私はまた源氏関連本に手を出してしまった。
というのも、昨年、さまざまな関連本を読んだものの、メイン(?)の源氏物語は結局読まなかったのである。
これがなんというか、微妙に心残りなのだ。
やっぱりこれからでもいいから読もうかな…という気持ちがある。
そんなときに本屋で目が合ったのが、「いま読む『源氏物語』」だった。
源氏物語を現代語訳していて、最近私が集中的にエッセイを読んでいる、角田光代さんと、平安文学研究者の山本淳子さんの対談集である。
対談を読むのは、実はちょっと苦手なのだが、これはわりとすんなり読めた。
そして内容はとても面白かった。
源氏物語の内容に関すること。
源氏物語研究に関すること。
どちらも面白い。
これは、(源氏物語を一回さらっと復習したうえで、その次に)「源氏物語の解説書」を読むのが楽しみになってしまった。
どうしよう。
きっとまた積読が増えるよ。
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