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【映画感想文】ドリーム~NASAを支えた名もなき計算手たち~※ネタバレアリ

2016年公開の映画「ドリーム」

当時、映画館に観に行ったのですが
久しぶりに観て
やはりとっても感動したので
綴らせて頂きます^^!

この映画は
史実をもとに作られた伝記映画です

主人公は3人の黒人女性
・キャサリン・ドロシー・メアリー

まずは歴史的背景から…

1950年代、当時の国際社会は
東西冷戦の最中
宇宙開発競争もその一旦を担っていた

渦中

1957年ソ連がいち早く
人工衛星「スプートニク1号」の
打ち上げに成功

この事実はアメリカ全土に衝撃を与え
宇宙開発競争が
いよいよ本格化の様相を成していく

翌年1958年
NASA(アメリカ航空宇宙局)
が創設されると

次なる目標は有人宇宙飛行だったが

1961年またしても
ロシアのガガーリンを乗せた
「ボストーク1号」が
人類史上初となる
宇宙飛行を成功させることとなる

アメリカはなんとしても
有人宇宙計画を成功させなければならない

そのような国家国民総立ちとなり
アメリカ全土が熱を帯びていた中での
有人宇宙飛行計画
(マーキュリー計画)の話です

そして

社会的背景として

1960年代初頭
アメリカバージニア州では
白人と有色人種とを分ける
分離政策が
政府公認の下
敢行されていた

差別絶対主義の時代

それはNASAの中でも同様だった

ビル、部屋、コーヒー、トイレ、給料、地位

全てが差別区別されていた

天才計算係のキャサリンは並外れた
数学の能力を持っていたが

黒人。女性。ということで

周囲から虐げられて行く

だが、そんなキャサリンは
機密情報の全てを
黒塗りで隠された
資料を渡されても
前後の数字から
誰も導き出せないような正解を
見事にはじき出して行く

ソ連との宇宙開発競争の
争いにおいて
もはや一刻の猶予も許されない
アメリカは

彼女の圧倒的な頭脳に導かれ
マーキュリー計画
並びに人類初の月面着陸となる
アポロ計画まで
成功への軌道を描いて行くこととなる

同僚のドロシー
これからNASAに組み込まれる
最近型コンピューター
IBM7090の導入をいち早く察知

計算係の黒人女性チームの
解雇を懸念し

導入を前に
自らプログラム言語
「FOTRAN」を学習

そのアルゴリズムを
チームのみんなに周知教育し

コンピューター導入時には
IBM社の人間より遥かに優れた
黒人女性プログラマー集団を結成

やがてNASA初の
黒人女性管理職
IBM室長となり
NASAが誇る天才として
その名を知らしめていくこととなる

ドロシー・ジョンソン・ヴォーン

メアリー
当時、おびただしい数の
宇宙カプセルの欠陥の主軸となる
耐熱壁の欠陥に
気がついており
エンジニアへの転身を希望

だが、当時黒人女性では
とても難しい話であった

なぜなら白人専用の学校へ通い
その学位を取るというのが条件となる

そこでメアリーは州に対して裁判を起こし
宇宙開発競争に尽力、勝利するため
白人学校への通学許可を申請

その主張は見事に通り
学位を取得

やがて彼女は全米初の
黒人女性航空エンジニアとなり
後進を育成
全人種の女性地位の向上に
貢献していく

メアリー・ジャクソン

いかに
虐げられようが
蔑まれようが
彼女達は
知性の力を持って
戦って行った

そしてその圧倒的な知性力で
社会的不正義と戦い
見事なる勝利を収めて行く
という
類稀なる三人による
無血革命の物語

先のキャサリンについて

彼女の功績は
アメリカ宇宙史に永遠に残るとして

現在NASAには彼女の名を冠した施設が二つ設けられている
「キャサリン・G・ジョンソン計算研究施設」

そして
97歳でオバマ大統領から大統領自由勲章を受章
100歳で議員名誉黄金勲章を受章
2020年101歳没
翌年となる
2021年アメリカ女性殿堂入り

人生の最終章へ向け
いよいよ光り輝いて行った彼女の人生

キャサリン・ジョンソン

その史実に
心の中から涙が溢れました

今年はアポロ計画から
55年に当る節目の年

それにちょうど今日
23時ごろには
ペルセウス座流星群の活動が
極大を迎えるそうで
明日未明に掛けて
各地で
流れ星が見られるかもしれません

今夜は星を見上げる人が多そうですね^^

私も今日は星を見てみようと思います^^

最後までお読みいただきありがとうございました^^

アラフォーからの豊かな人生をガイドする
ライフクリエイター朝比奈 卵



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