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部活動の改革は内側から

 令和2年度はコロナウイルスのおかげ?で部活動自体が制限されたり、大会も運営することができなく、部活動として「平日の部活指導」と「休日の部活動指導」が主な活動になったと思います。

 部活が自粛され、活動できなかったことでどのような弊害が起きたでしょうか。

 少なくとも、自分の周りでは「教員が早く帰ることができた」「部活がないと子どもが帰る時間が早いね」「会議この日もできるね」などとポジティブな働き方になっている同僚が多くいた印象です。

 子どもたちも「部活ないんだ!イェーイ!」「よっしゃー帰れる!」「〇〇くん家帰ってから遊ぼ!」などと楽しそうに過ごしている感じです。

 こんなに両者ともに辛い思いをして耐えるような活動を美化しているのはどうかと思います。

 そして、部活っていつから修行になったんだろ…と本当に思います。

 もちろん、自分が学生の頃は部活動に積極的に参加して、よかったなと思う経験もしています。



⬜️ 部活動の意義

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 そもそも部活動自体が自主性を重じているはずなのに、いまだに全員強制参加を強いている学校があります。

 もし、クラブなどで入れない場合でも文化部などに強制加入させられているのです。(幽霊部員として所属)

 とにかく全ての生徒を部活動に加入させ、生徒の動きを徹底して管理しているような状況です。 

 そんな強制加入の先に生徒が自主的・自発的に集い、切磋琢磨できるようになるとは到底思えません。

 何事も強制の先に自主性を育むことなんてできないのではないでしょうか。


⬜️ 今後の部活動がなくなるために

 まず、部活動がなくなり、外部委託をしていく上で障害になっているのは何かというと”中体連”の存在です。

 中体連が解体しない限り、部活動が学校から切り離されることはないでしょう。

 なぜなら、中学校の部活動の大会で一番大きな影響力を持っているからです。

 中学であれば全中、高校であればインターハイ、大学であればインカレ。

 全国大会を目指している生徒は、体連の主催の大会に必ずと言っていいほど出場しています。

 そして、全国大会の下には地方大会・地区予選があります。

 その大会の運営に携わったからこそわかりますが、教員を酷使することが前提で成り立っているものです。

 役員をやられた方ならわかると思いますが、事前の準備や設備設営などやることは多岐にわたるにもかかわらず、これと言った報酬がなくただの”やりがい搾取”になっています。

 各競技の協会などが全て仕切り、運営し、教員はその大会に引率という形でのみ参加するという競技は何のではないでしょうか。

 どこか教員をコマとして、生徒のためだといい酷使すればいいやという考えがあるのではないかと思います。


⬜️ 今自分にできること

 正直に1教員が何かできるということはなかなかありませんが、それでも自分にできる働き方改革をしていきたいと思っています。

 具体的に今取り組んでいることは、

 1、土日の部活動は月1回まで

 2、平日の部活動の放課後部活は2日に1日はなしとする

 3、ある競技の地方大会の廃止(中体連の役員をやっている関係でできたこと)

 4、管理職に部活動の今後の動向をきちんと理解してもらうような働きかけ

 5、周りの教員に徹底周知

 6、保護者会の時にきちんと今部活動のあり方はどうなっているのかの説明

 7、学校単位で部活動の意義を議論できる資料を作成し、職員会で提案。

 

 今できることはこれだけですが、地方大会の廃止は大きな決断でした。

 その地方大会の理事長を務める方にきちんと説明し、今後の部活動のあり方、教員の働き方の変容について話し、理解してもらうことができ、無事廃止することができました。

 また、土日の部活動に関しても月1回という活動できちんと満足感が得られる活動内容にしていけば問題はないと思います。

 月1回といえば「まあ、それくらい…」と思うかもしれませんが、自分は「土日は月8日なのだから、8回中の1回は非常に大きい!」と思ってしまいます。

 これは土曜授業も同じですよね。

 月1回と捉えるか土曜日の4回のうち1回は出勤と捉えるか…


⬜️ 最後に

 とにかく、学校から部活動を切り離した良のであればまず、自分自身が動き、内部からの意識改革をしていく他ないと思います。

 教員は「例年通りで…」ということが非常に多いです。

 考えないで後で後悔するよりもいま、きちんと考えを話して理解してもらった方が働きやすい環境を作っていくことができるのではないでしょうか。 


きっと、最後まで部活動をなくすことを反対するのは教員ですよ……







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