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中田敦彦さんのYouTube大学のプレゼンに惹かれたので実践してみた
中田敦彦さんのプレゼンを参考に、中学校の授業の中で実践した結果、生徒の反応がめちゃくちゃ変わりました!
具体的には、
① 授業の中で笑いが生まれるようになったこと。
② 印象的で授業の内容を覚えたという生徒が増えたこと。
です。
中学校の授業を思い出してください。先生が、黒板に書きながら一方的に話したりして、一生懸命板書を写すことがあったのではないでしょうか。もちろん、現在主体的で対話的な、深い学びが求められているのでそういった授業が変わりつつあります。しかし、どうしても学習の中の知識理解の内容は教え込むということも大切になってきます。前回までのアクティブな授業とは一転、急に講義のような授業になることだってあるということです。そういった講義形式の授業ではとにかく眠くなってしまうことでしょう。私自身、授業の中で、生徒が無言で私の話を聞き、ノートに黙々と黒板に書かれた説明などを書いている様子に違和感がありました。私は、教科書に書かれた内容をそのまま授業で板書することはありませんが、「この時間って、教科書を一斉に写しているのと何が違うのだろう」と何度も感じたことがあります。だからこそ、講義形式の授業でどうやったら楽しく、学びになる伝え方ができるのかということを考えました。
そんな中、Youtubeで中田敦彦さんのYoutube大学の動画を見つけ、エクストリーム授業を見ました。ホワイトボードに今回の内容のポイントがずらっと並べられ、それに沿って話していくという動画です。
初めて見たのが、お金持ちにになるための授業でした。株式投資を始めたのでいろいろな動画などを見て学ぼうとしたときにたまたまこの動画に出会いました。
中田敦彦さんが、ある本について解説している動画です。一方的に話しているだけなのになぜか話の内容に引きつけられ、あっという間に30分弱の動画を見終わってしまいます。
30分間ひたすら話しているのに「なぜ引きつけられるのだろう?」と感じました。
聞くだけでも面白いし、話の内容がよく入ってくる。そんな説明の仕方やプレゼンの仕方は教員として学ばなければならないと感じたのです。
中田敦彦さんのプレゼンで特徴的なものはこれだなと思うものは、
1、声の抑揚
2、役割演技
3、大事なことは繰り返す
4、わからないことを視聴者の立場に立ち1から確認する
これは、授業で生徒に何か伝える立場にある全教員が意識しなくてはならないのかなとも思いました。
1、声の抑揚
基本的には笑顔で元気な声で話し、そして、特に大切なことなどはゆっくりと丁寧に話す。そうすることで、ゆっくり丁寧にいった言葉のインパクトが大きくなり、印象に残ると思います。
2、役割演技
ただ第3者として知り得たことを話すだけではなく、実際にその話の中の当事者のように役割演技をしています。役割演技をすることで聞く人の印象に残り、イメージと言葉、音声の様々な要素で学びが印象に残るという効果があると思います。話し手の主観が大きく入ってしまいますが、「あ、こんな感じなんだ」と直感的に役割演技をすることで感じることができます。登場人物が2、3人出てくる時には、話し方などを変えることで、人の区別がわかり、聞いている人が誰の話をしているのか理解することができます。
3、大事なことは繰り返す
繰り返し話すことで、「大事なんだ!」と聞き手に直感的に伝わってきます。さらに、声の抑揚とミックスすることで説得力を大きくすることができます。
4、わからないことを視聴者の立場に立ち1から確認する
横文字や専門用語など、さも当たり前のように使い、「わかるでしょ?」という雰囲気を一切出さないで、「横文字に焦らないで!確認していくから!」と視聴者のわからないポイントを理解して、丁寧に説明してくれるおかげで見ている人全員が内容を理解することができます。
学校の先生も全ての児童生徒が授業の内容を理解し、基礎的な学力が身につくように授業をしていると思います。一方的に教え込む方式も時には必要であり、教育効果は一定量あると感じています。だからこそ、教員の人には誰もが、分かったり、楽しいと思えるプレゼンや授業の話し方を学んでいく必要があるのではないでしょうか。
”教師たるもの五者たれ”という言葉は1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
1.「学者」…豊富な知識を有し、卓越した問題解答能力
2.「役者」…子どもとの強い信頼関係、良好なクラス環境を構築する力
3.「易者」…最新の入試動向・進路情報を分析し、的確な進路指導をする力
4.「芸者」…励まし、やる気にさせる力
5.「医者」…受験生の精神面・体力面で万全のフォローができる力
これらの力が教師には必要であるという言葉です。
特に中田敦彦さんの動画からは、1「学者」と2「役者」の力を学ぶことができます。
生徒の学校生活の要である授業を、どう面白くするか(教材研究以外の視点で)これからも考えていきたいとさらに感じました。
中田敦彦さんがYouTube大学でエクストリーム授業を配信しています。