#2)Michael Rakowitz-「石の本」
マイケル・ラコヴィッツ(Michael Rakowitz,1973- US):イラク系アメリカ人アーティスト
Michael Rakowitzのそれは、非常に、概念的な表象で著名作品だ。
例を挙げると、第2次大戦中に連合軍の爆撃によって失われたカッセルの書物を、2001年にタリバンが破壊した仏像があった地域(バーミアン)の石を用いて、アフガニスタンとイタリアの石工(いしく)や学生、他の多くの人たちの力をかりて復元した「石の本」2012年に制作した。
(註)このタリバンに破壊された仏像のあった「バーミアン」という地は、古代ガンダーラ王国のあったところで、ガンダーラでは、偶像化されていなかった仏陀をギリシャ文化の影響から、仏像が偶像化された地といわれる、東西文化の接点となった場所だ。そして、ガンダーラ仏には、ギリシャの古代像の面影があると感じる。
Fig.ガンダーラ仏(東京国立博物館蔵)
What Dust Will Rise
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