ケヴィン・ビーズリーの訴えるアート
ケヴィン・ビーズリー(Kevin Beasley)の訴えるアート
ケヴィン・ビーズリー(ケビンビーズリー/Kevin Beasley,1985- / アメリカ-NYのアーティスト)その作品は、彫刻(立体)、パフォーマンスアート、サウンドインスタレーションなどだ。
そのマテリアルと視点は
そのマテリアル(素材)は、衣類、スポーツ用品、身の回り品、文化的エフェメラ(ephemera/一時的な筆記物および印刷物)など、見つかった素材から作られた彫刻やインスタレーションを制作してきた。そこには、ポリウレタンフォームと樹脂も含まれる。
これらのアイテムは、アメリカ社会における権力と人種の役割をリサーチするために、歴史的、文化的な事象・表象と共に、ビーズリー自身の記憶と経験を織り交ぜている。
そこには、Kevin Beasleyの身体アートも含まれる。また、彫刻(立体作品)の多くにはオーディオ機器(マイク、オーディオプロセッサ、ミキサー)も組み込まれている。そのサウンドベースから、音の生成と身体の動きを結び付け、インスタレーションやパフォーマンスが効果的に、より活性化する。そして、ライブパフォーマンスとトークも多い。
Kevin Beasley: Hugo Boss Prize 2020 Nominee
Kevin Beasley's Raw Materials | Art21 "New York Close Up"
by Kevin Beasley
略歴-Kevin Beasley
1985年、バージニア州リンチバーグ(Lynchburg, Virginia)で生まれる。
2007年、College for Creative Studies(デトロイト)でカーデザインを学ぶ(BFA)。
2012年、イェール大学( Yale School of Art)で、MFA(美術学修士)。
アートワークは・・
その作品は、
ビエンナーレ2014(ホイットニー美術館):ビエンナーレ2014の訪問者の周囲の兆候(ちょうこう/きざし)を拾うために、マイクが埋め込まれた彫刻で構成されるサイトスペシフィックインスタレーションを制作している。その素材であるスニーカーとキャスチング(casting/鋳造)されたプラスチックが組み込まれた。
2014-2015年のMoMA(Cut to Swipe):電子メディアとニューメディアの作品に焦点が当てられた。
2015年、Solomon R. Guggenheim Museum「ストーリーライン:グッゲンハイムの現代美術」展:2点出品している。Strange Fruit (Pair 1)&StrangeFruit:Part II(奇妙な果実)それは、ビリー・ホリデイの象徴的な抗議歌からの作品であり、訪問者に周囲の音を反射するマイクとスピーカーが埋め込まれた靴やその他の見つかった素材の集合体だ。それは、現在、グッゲンハイムのコレクションとなっている。
Strange Fruit
2018-2019年、ホイットニー美術館「A view of a landscape」:アラバマ州メープルズビルの綿繰り機とアメリカ南部の彼の家族の土地の歴史を中心としたインスタレーションだ。
A view of a landscape
(詳細)そこには、カスタマイズされたマイク、防音、オーディオハードウェアを使用する。その設置は物理的なモーターをそれが生成するノイズから切り離し、訪問者が視覚と音を明確に体験できる。見る側の体験として、この作品は歴史、土地、人種、労働についての瞑想として機能する。
そして、2020年度のヒューゴボス賞(隔年)のファイナルリストにノミネートされている。
Kevin Beasleyと奇妙な果実(Strange Fruit)に続きます。お時間の許す折に・・