ジュリアン・シュナーベル:壊れた陶器から映画まで
ジュリアン・シュナーベル:壊れた陶器から映画まで
ジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel)
ジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel,1951年、NYブルックリン出身の新表現主義の画家・映画監督)
ヒューストン大学で美術を学び、コックやタクシードライバーをしながらホイットニー・アメリカン・アート美術館研究講座で学んだ。アートへの関わるが、アーティストとしてはなかなか芽が出なかった。しかし、、
1977年、ジュリアン・シュナーベルの働いていたレストランで一人の画商の女性メアリー・ブーンと出会い、そのメアリー・ブーンに見出された。そのメアリー・ブーンの画廊での個展や、当時停滞していたアート・ワールド(The Artworld)に戦略的に作品を送り込まれた。
当時、ミニマルアートから、新しい絵画が求められていた状況の中、シュナーベルは、割れた陶器を貼り付け、そこにイメージを描くという新しい表現法による作品を創出した。そして、画商メアリー・ブーンのプロデュースにより、ニューヨークのアート・シーンに躍り出た。
新表現主義(Neo Expressionism)の中核をなす画家
ジュリアン・シュナーベルは、1980年代の新表現主義(Neo Expressionism)の中核をなす画家となった。また、近年には、2016年にLAにある現代美術ギャラリーBLUM & POEでも個展を開催している。
そして、21世紀になって、ジュリアン・シュナーベルも、ピクチャーズ・ジェネレーションのメンバーに加える動きも出てきた。
ジュリアン・シュナーベルの新表現主義時代に、壊れた陶器の皿をキャンバスに貼り付けた作品「プレート・ペインティング」で、これはスペインを旅した際に触れたガウディの作品が発想のきっかけになったと言われる。その他ワックス・ペインティングや油彩、彫刻など多岐にわたる作品を発表している。
映画監督・脚本家としては
その一方で、映画監督・脚本家としては、1996年には交流のあった画家ジャン・ミッシェル・バスキアの伝記映画「バスキア」を制作。2002年の「夜になるまえに」でヴェネツィア国際映画祭の審査委員グランプリを、2007年の『潜水服は蝶の夢を見る』で第60回カンヌ国際映画祭監督賞、および第65回ゴールデングローブ賞監督賞を受賞した。
プレート・ペインティング
J・シュナーベル「剣を持った持った青いヌード」1979-80年
243×274.3cm
ジュリアン・シュナーベル「Untitled」1987年
183×153cm パネルに、オイルペイントと陶器
ジュリアン・シュナーベルの主な映画作品は
・バスキア Basquiat (1996) 監督・脚本
・夜になるまえに Before Night Falls (2000) 監督・脚本
・潜水服は蝶の夢を見る La Scaphandre et le papillon (2007) 監督
・ルー・リード/ベルリン LOU REED'S BERLIN Lou Reed's Berlin (2008) 監督
・ミラル Miral (2010) 監督
・永遠の門 ゴッホの見た未来 At Eternity's Gate (2018) 監督・脚本
ジュリアン・シュナーベルのアートワーク
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