#2020年秋の美術・芸術!コンテスト-中間のご報告- 現代アートは水の流れのように
#2020年秋の美術・芸術 !コンテスト-中間のご報告として、基本は、ほぼ時系列に(多少の順不動お許しください)、応募いただいた作品を、1作品ごとに、ご紹介とコメントとしての評を入れさせていただき掲載させて頂きます。まずは、ご応募ありがとうございます。また、これから、応募ご希望の方も、個々の多様な、、ご自分の視点で、気軽にご応募くださいませ。
・現代アートは水の流れのように
家族ノートさま 応募ありがとうございます。
(評)イベント、*ニュイ・ブランシュKYOTO 2020についての実体験が、わかりやすく、具体性を持ってまとめられている。
そのレポートの文脈には、表象や京の文化に対する、筆者の思い入れとインテリジェンスを感じるのだ。
筆者の視点から、その内容をピックアップすると・・
ニュイ・ブランシュKYOTOの今年のテーマ「フロー(流れ)」だ。
そして、筆者は、無鄰菴(著名な日本庭園)でのHicham Berrada氏(1986- ,仏 /映像・インスタレーション等の現代アーティストで、学際的なアート作家だ)の映像作品をご覧になっている。
そこには、ライトアップされた、夜の美しい庭園の様子が、見事なまでに描かれている文章だ。
ここで、私的に、ふと、感じた事は、水中から、近江八景を描く、上田秋成の夢応の鯉魚(雨月物語)のような視点かも知れない。
そして、映像作品で在る、Hicham Berrada作「Présages :予兆」を園内の洋館でご覧になる。
その作品の描写も、分かりやすく、ていねいだ。そして、この映像と庭とのコラボレーションのマッチングの良さを指摘している。
このニュイ・ブランシュKYOTOは、一夜限りの祭典であるので、すべての会場でのイベントを観ることは困難かも知れない。
その部分を筆者は、「まるで川から流れてくるボールをキャッチすることに似ています」と述べている。
まさに、今年のテーマ「フロー」だろう・・・
また、最後に、グレート・ミュージアムの映像の中で、美術館の館長同士の会話のシーンが盛り込んである。
「新と旧、芸術とビジネスに揺れる関わる人々の葛藤を描いたとてもいい・・」
現代アートには、相当な費用も掛かる、また、ここ危ういウィルスの影響もあり、ミュージアムの経営も、ある意味、1つのフェーズ(局面)を迎えている状況だろう。
その視点をお持ちで、ミュージアムや、パブリックスパースでのアートへのご自身の視点(極)を再構成されている、その視点も、率直で、現代に於ける表象文化を論じるうえでのアカデミズムを感じる文脈だ。
(追記)このレポートには、ニュイ・ブランシュKYOTOの実体験から、今後の現代アートとその周辺に存在する、イメージと文化面を短く分かりやすくまとめてある。筆者の現代アートに対する深い思い入れや京の文化に於けるロジックを感じるレポートだ。コンテストにご応募ありがとうございました。
(註)*ニュイ・ブランシュ(白夜祭/英-Nuit Blanche):2002年-(毎年10月の最初の土日)から、パリで開催される、現代アートの祭典だ。現代アートの展示、コンサート、文化的イベント等をパリ中で、徹夜で行う催しだ。
そして、京都市とアンスティチュ・フランセ関西が、毎秋開催するニュイ・ブランシュKYOTOは、京都市の姉妹都市にあたるパリ市発祥の「ニュイ・ブランシュ」に着想を得た、一夜限りの現代アートの祭典だ。
・京都市京セラ美術館では「ナイト・ウィズ・アート2020」という様々なアートやコンサート、パフォーマンスによるイベントが同時開催されていたそうだ。(京都市京セラ美術館へ 百葉さまレポート)
(今後のお知らせ)
このコンテスト #2020年秋の美術・芸術 は、コンテストの形式として、3名の入選はございますが、ある意味、ドクメンタ(カッセル/ドイツ-一人のディレクターによるキュレーション)の展示会ように賞はございません。そして、主催者は、多くの企画をされている秋氏のデレクションと、私(artoday)のコメント(評)で構成されております。
それは、「そもそも美術エッセイは発表の場すらない」という視点や、小生(artoday)の、もっと、身近に気軽に、美術、芸術の裾野の広がりを願っての事でもございます。この間は、私のアート系コラムをランダムに、連載致しますが、入稿があり次第、応募作品にシフト致します。
どうぞ、気軽に日常のことで、思いつかれた事を応募なさって下さいませ。(註) #2020年秋の美術・芸術 は全角ですので、よろしくお願い致します。